2020年8月31日月曜日

Oktaプラットフォームの利用増加 Okta, Inc. (OKTA) 2021年度2Q決算を振り返る

会社概要


Oktaは主に企業などにシングルサインオン (SSO)のシステムを提供する会社です。
シングルサインオン (SSO)は一度のサインインで複数のシステムに同時にサインイン出来るようにするシステムです。
Oktaが提供するOkta Identity Cloudは上記のユーザーIDやパスワード管理を一元化して管理できるようになるシングルサインオンを提供している他、多要素認証やクラウドやオンプレのサーバーへのアクセスに対するセキュリティの強化や開発者がセキュリティを自動化・拡張が出来るAPIなどのシステムを提供しています。

決算内容


2021年度の第2四半期決算(2020年5月~2020年7月)は8月27日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 2Q実   140.48M   -0.05
2021 2Q実 
   200.446M
   0.07
2021 2Q予
   186.29M
   -0.02
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比+43%でEPSはNon-GAAPですが黒字化しています。
サブスクリプション収益は前年同期比+44%の1億9,070万ドルでした。
Remaining Performance Obligations (残存履行義務)は前年同期比+56%の14億3千万ドルでした。
Calculated Billings(計算上請求額)は前年同期比+27%の1億9810万ドルでした。


世界的な組織・企業のリモートアクセスによるクラウドアプリケーションの導入と展開からの恩恵を受けました。
2021年度Q1ではCalculated Billings(計算上請求額)の収益成長は前年同期比で+42%でしたが、今四半期では+27%とやや減速しています。
COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で緩やかなビジネスの影響が発生したことや、第1四半期に契約が集中しやすいことを理由として挙げています。
また3月から7月の間にOktaプラットフォームを利用したアプリのユニークログイン数は前年同期比で約+70%増加したとのことです。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第3四半期
  • 売上高は 202百万ドル~203百万ドル
  • Non-GAAP営業損失 -3百万ドル~-2百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.02~-0.01
2021年度通期
  • 売上高は 800百万ドル~803百万ドル
  • Non-GAAP営業損失 -13百万ドル~-11百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.03~-0.01


株価と指標


2020年8月28日時点で207.98ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PSR:40.70倍
PBR:65.89倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Oktaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
ただ株価が年初から上昇しつづけていることやCalculated Billings(計算上請求額)の成長鈍化もあり決算発表後やや株価は下落しています。
ただこのまま株価が下がり続けていくような決算ではなかったと個人的には思っています。

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