会社概要
ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが近年は業績不振のため会社再建中です、 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。
決算内容
2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月29日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 2Q実 | 28.831B | 0.17 |
2020 2Q実 | 17.75B
| -0.15 |
2020 2Q予 | 17.12B
| -0.10 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で-38.4%でEPSは赤字転落しました。
COVID-19(新型コロナウィルス)が幅広い事業にマイナスの影響を与えました。
また今後3年間でBaker Hughesの残りの持ち分の株式を売却する計画を発表しました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
POWER(電力)
受注
4,916百万ドルから2,827百万ドル -42%
売上高
4,681百万ドルから4,156百万ドル -11%
利益
117百万ドルから-40百万ドル
世界的な電力需要の減少で受注が大きく減少しました。
ただ6月はガス発電およびガスタービン事業が前年比で改善が見られたとのことです。
また利益の面ではメンテナンスなどのServices事業の受注減少や航空機エンジン転用型ガスタービンなどの事業を手掛けるJoint Ventureの引当金増加の影響が発生しています。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
3,676百万ドルから2,987百万ドル -19%
売上高
3,627百万ドルから3,505百万ドル -3%
利益
-184百万ドルから-195百万ドル
受注は主に米国のオンショアおよびグリッド向けの減少を受けました。
利益の面ではサプライチェーンの混乱やプロジェクトの遅延の影響を受けています。
Aviation(航空)
受注
8,751百万ドルから3,739百万ドル -56%
売上高
7,877百万ドルから4,384百万ドル -44%
利益
1,385百万ドルから-680百万ドル
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を大きく受けてエンジン・サービス事業共に大きく減少しました。
LEAP-1Aおよび-1Bユニットの販売台数は、昨年より259台減の178台、CFM56の販売台数は、昨年より74台減少しました。
軍事関係からの収入はエンジン出荷量の増加や開発契約により増加しました。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
5,203百万ドルから4,246百万ドル -18%
売上高
4,934百万ドルから3,893百万ドル -21%
利益
958百万ドルから550百万ドル -43%
COVID-19(新型コロナウィルス)の診断・治療に使用される製品の需要は引き続き増加しましたが、関連性の低い製品減少の影響を受けています。
またサプライチェーンの混乱が利益面に影響を与えました。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
-1,476百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
17百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
-1,459百万ドル
GEの航空機リース事業のGECASで15億ドルの損失を計上しました。
見通し
引き続き業績予想は提供されていませんが、6月・7月に業績の改善の兆しがあったものの下半期は慎重な見通しを維持しています。
株価と指標
2020年8月7日時点で6.40ドルです。
予想PER(コ):79.37倍
実績PER:16.66倍
PBR:1.65倍
予想配当利回り(コ):0.63%
GEの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は事業再編の途中でBoeingやCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響が発生しており踏んだり蹴ったりの印象です。
今後の見通しもなかなか厳しいと個人的に思います。
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