会社概要
Fordはアメリカのビッグ3と呼ばれる自動車メーカーの一角で1903年にヘンリーフォード氏によって設立された自動車メーカーです。
2017年の自動車世界シェア6位のビックメーカーです。
また自動車の大量生産をいち早く実現したメーカーとして有名です。
日本でもFord社のFord及びリンカーンブランドの自動車は販売していましたが、2016年に販売不振を理由に日本市場から撤退してしまいました。
決算内容
2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 2Q実 | 35.758B | 0.32 |
2020 2Q実 | 15.95B
| -1.17 |
2020 2Q予 | 16.622B
| -0.35 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-50%、EPSは赤字転落しました。
ただVWとの提携とそれに伴うVWのArgo AIへの投資で35億ドルの利益を計上しておりそれを含むGAAP EPSは0.28ドルでした。
またFordは第2四半期末までに約400億ドルのキャッシュを保有していると報告しています。
セグメント情報
2Q前年同期比
北米
売上高 240億ドルから109億ドル -54%
Wholesale Units 693,000台から272,000台 -61%
EBIT 17億ドルから-10億ドル
南米
売上高 9億ドルから2億ドル -81%
Wholesale Units 68,000台から14,000台 -81%
EBIT -2億ドルから-2億ドル
ヨーロッパ
売上高 73億ドルから36億ドル -51%
Wholesale Units 368,000台から154,000台 -58%
EBIT 1億ドルから-7億ドル
中国
売上高 9億ドルから8億ドル -12%
Wholesale Units 126,000台から169,000台 +34%
EBIT -1億ドルから-1億ドル
International Markets Group(その他市場)
売上高 26億ドルから10億ドル -60%
Wholesale Units 103,000台から36,000台 -64%
EBIT -1億ドルから-1億ドル
世界的にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けて工業閉鎖や販売台数の減少を受けました。
Mobility
VWのアルゴAIの投資から35億ドルの利益を計上しました。
またFordPassやFord Commercial Solutionsへの投資を続けていくとしています。
Ford Credit
EBT(税引前利益)は前年同期比-3億ドルの5億ドルでした。
5月までに米国の顧客の11%がローンの支払いの延長を選択していますが、そのうち90%が支払いを再開しているとのことです。
リースのシェアは業界平均を下回り、オークションの価格は、前年同期比で-3%、前年比で-2%でした、2020年度には、約-5%低下すると予想されます。
見通し
調整後EBIT
・Q3 5~15億ドル
・Q4 損失 ・通年 損失
今後サプライチェーンや生産でCOVID-19(新型コロナウィルス)からの大きな混乱を予想していませんが、F-150のモデルチェンジ及び継続的な自動車の販売台数の減少で通年の調整後EBITは損失を見込んでいます。
株価と指標
2020年8月10日時点で7.09ドルです。
予想PER(コ):6.47倍
実績PER:N/A倍
PBR:0.89倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Fordの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
またFordは8月4日にJim Hackett CEOの退任を発表しています、後任はJim Farley COOが就任するとのことです。
厳しい事業環境で通年の調整後EBITも損失を見込んでいますが、VWとの提携やFord Broncoの予約好調など期待できるTopicもありましたので個人的には今後の業績回復に期待したいところです。
0 件のコメント:
コメントを投稿