2020年8月3日月曜日

全ての製品セグメントが成長 Apple Inc.(AAPL) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 2Q実   53.809B   2.18
2020 2Q実 
   59.685B
   2.58
2020 2Q予
   52.25B
   2.04
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+11%、EPSは+18%それぞれ上昇しました。
iPhone SEの販売や在宅勤務・外出自粛の増加でMacやiPadの販売が好調でした。
また同社は4対1の株式分割を発表しています、2020年8月24日の取引終了時に記録されている株主に3株の株式を追加するとのことです。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

製品別カテゴリー 

iPhone 25,986百万ドルから26,418百万ドル -2% 
Mac 5,820百万ドルから7,079百万ドル +22% 
iPad 5,023百万ドルから6,852百万ドル +36% 
Wearables,Home and Accessories 5,525百万ドルから6,450百万ドル +17% 
Service 11,455百万ドルから13,156百万ドル +15%

iPhoneは前年同期比でパフォーマンスの悪化が予想されていましたが、iPhone SEの販売などもあり成長しています。
MacとiPadは供給面での制約がありましたがCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとロックダウンで在宅勤務や学習などで端末の需要が増加した恩恵を受けました。
Wearables,Home and Accessoriesはやや成長が鈍化したものの引き続き2桁の成長を継続しています。
Serviceでは広告とAppleCareが店舗閉鎖や景気悪化の影響を受けましたが、App Store、Apple Music、ビデオ、クラウドサービスが好調でした。

国、地域別セグメント

アメリカ 25,5056百万ドルから27,018百万ドル +8%
ヨーロッパ 11,925百万ドルから14,173百万ドル  +19%
中華圏 9,157百万ドルから9,329百万ドル +2%
日本 4,082百万ドルから4,966百万ドル +22%
その他のアジア太平洋地域  3,589百万ドルから4,199百万ドル +17%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響は4月の業績に影響を与えましたが、5月6月には製品需要は改善しました。


見通し


同社は引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績見通しを未定としました。
また今年予定している新型iPhoneは例年の9月下旬から数週間の遅れを予定しているとのことです。

株価と指標


2020年8月3日時点で425.04ドルです。


予想PER(コ):25.45倍
実績PER:30.08倍
PBR:21.26倍
予想配当利回り(コ):0.77%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で店舗の閉鎖など悪影響が気になりましたが、むしろMacやiPadの販売が増加するなど業績的には恩恵も受けています。

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