2019年6月28日金曜日

米国のスナックバー事業が不振GENERAL MILLS, Inc.(GIS) 2019年度4Q決算を振り返る

会社概要


General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。

日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。

決算内容

2019年度の第4四半期決算(2019年3月~2019年5月)は6/26日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 4Q実   3.89B    0.79
2019 4Q実 
  4.162B
    0.83
2019 4Q予
  4.25B
    0.76
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

ペットフードのBlue Buffaloの買収効果もあり、前年よりは売上高は増加していますが、予想には届きませんでしたが、EPSは予想を上回りました。

通期及び4Q


買収などの効果を除くと売上は横ばいなので既存事業の成長はなかった反面、コスト削減を進めるなどしEPSは一桁の成長を達成しました。

セグメント情報

North America Retail(北米小売り)

シリアル、ヨーグルト、ミールが横ばいだった反面、米国のスナック事業が不振でした。
消費者のスナック離れやフルーツバーの生産能力が制限されていたといった要因があります。
またカナダでの事業も為替の影響などもあり逆風に晒されています。


Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)

売上高は前年同期比+2%増でした。
Focus 6 platformsの代表的な商品の1桁の成長とシリアル、スナック、焼き菓子なども売上高を伸ばしました。


Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)

売上高は前年同期比で-3%でした。
Nature Valley、Fibre One、Häagen-Dazsが好調でしたが、ヨーグルトの不調が続いています。
また営業利益は前年同期比で-20%、原料価格の上昇やイギリス向け輸入製品のコスト増が影響しました。


Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)

売上高は前値同期比で+1%でした、通年を通してみると+6%と好調ですがややQ4では売上高が鈍化しています。
スナック、Häagen-Dazs、Wanchai Ferryが好調でした。


Pet Segment(ペットセグメント)

売上高は前年同期比で+38%でした。流通強化や商品ラインナップの拡充の効果が出ています。
また販売数量の増加により営業利益も大幅増になりました。


見通し


売上高は(為替の影響を除く)+1~2%になると予想しています。
営業利益は(為替の影響を除く)+2~4%になると予想しています。
EPSは+3~5%を予想しています。
フリーキャッシュフローは税引き後純利益の95%を予想しています。

株価と指標

2019年6月27時点で52.22ドルです。


予想PER(コ):15.78倍
PBR:4.46倍
予想配当利回り(コ):3.82%
General Millsの現在の株価と指標

 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想

決算発表後米国のスナック事業の悪化などを懸念して株価が大きく売られる場面もありました。
ヨーロッパでの事業や米国のスナック事業が悪化した反面、米国のヨーグルト事業は底打ち感がみられたり、ペットフード事業は拡大しており個人的にはそこまで悪い決算では無いのかなと思っています。
ただ株価自体が年初は40ドル割れの水準からかなり上昇しておりPERも割安感は薄れてきてるのかなとは思っています。
元々投資していた株でしたが50ドル越えの水準で売却しました、ただまた安く買える局面があれば買い戻したいかなと思っています。

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