会社概要
ブロードコムの公式によると
ブロードコムの製品ポートフォリオは、有線インフラストラクチャ、無線通信、エンタープライズ・ストレージ、産業用の4つを主要なエンド市場として製品を提供しています。幅広い製品ポートフォリオには、セットトップ/CMTS向け、ケーブル・モデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターやアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込み型プロセッサ、HDD/SSDコントローラ、エンタープライズSAS/SATA/ファイバ・チャネル接続、データ・センター・スイッチやルーター、光学絶縁/モーション・エンコーダ/LED、光ファイバーソリューション向け各種半導体があります。
データセンターをはじめとする通信インフラや産業機器、モバイル機器等々様々な製品やインフラにブロードコムの製品が使われています。
また直近、企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを買収しておりソフトウェア企業としての側面もあります。
2019年度の第2四半期決算(2019年2月~2019年4月)は6/13日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 2Q実 | 5.017B | 4.88 |
2019 2Q実 |
5.517B
| 5.21 |
2019 2Q予 |
5.69M
| 5.18 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想に届きませんでしたが、EPSは予想を上回りました。
また1株当たり2.65ドルの四半期ごとの現金配当を承認しました。
セグメント情報
収益の大半を占めるSemiconductor solutionsは、前年同期比10%減の40億8,800万ドルとなりました。
米中貿易摩擦や中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出規制の影響、それらの要因で市場の不確実性が増したことにより多くのメーカーが在庫の圧縮を進めた影響を受けています。
ネットワーキング事業は引き続き好調で、ブロードバンド事業は回復がみられますが、ワイヤレスやストレージ事業で苦戦しています。
Inflastructue softwearは前年同期比216%増の約14億1300万ドルでした。
メインフレームおよび分散型ソフトウェアならびにSANスイッチング製品に対する企業需要の恩恵を受けています。
見通し
Broadcomは、非GAAPベースの通年売上高をほぼ225億ドルと予想しています。
非GAAPベースの営業利益率は52.5%と見込まれています。
2019年度には5億ドルの設備投資を予定しています。
通年の売上高を245億ドルから225億ドルに引き下げたほか、華為技術(ファーウェイ)への輸出規制や米中貿易摩擦により従来予想の年後半の需要の回復とは対照的に引き続き厳しい環境が続くと予想しています。
株価と指標
2019年6月14日時点で265.93ドルです。
予想PER(コ):10.10倍
PBR:4.76倍
予想配当利回り(コ):4.21%
Broadcomの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
通期予想の引き下げなどネガティブな要因が目立ちました、ただ同社の問題というよりは業界全体の環境の悪化の影響を受けていると思います。
他の半導体株も心配ですね。
米中貿易摩擦の緩和など外部環境に変化があれば別ですがそうでなければ個人的には短期的には半導体株はどうかなと思っています。
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