インテルはパソコン向け半導体メーカーでその他にも、昨年自動車向け衝突防止補助システム、モービルアイを買収したりiphoneに通信モデムを提供したり自動運転や5Gをはじめ様々な分野を強化、参入しています。
特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
同社のセグメントは家庭用パソコン向け半導体のClient Computing(CGC)
データセンター・サーバー向けの半導体を供給するData Center Group (DCG)
Iotソリューションを提供するInternet of Things Group (IOTG)
SSDやOptaneメモリをサーバーやクライアントPCに提供するNon-Volatile Memory Solutions Group (NSG),
FPGAを提供するProgrammable Solutions Group (PSG)
で構成されています。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 16.066B | 0.87 |
2019 1Q実 |
16.061B
| 0.89 |
2019 1Q予 |
16.02B
| 0.87 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りましたが、前年と比べると売上高はほぼ横ばい、EPSは微増です。
主に今まで成長を牽引していたデーターセンター向けの半導体が急減速しました。
セグメント情報
売上高 (1Q前年同期比)
Client Computing(CGC) 8.2Billionから8.6Billion +4%
企業向けやゲーミングが好調でした、主に低価格帯のプロセッサーの供給に制限があったことでASP(販売価格)は上昇しましたがVolumes(数量)は減少しました。
Data Center Group (DCG) 5.2Billionから4.9Billion -6%
中国からの需要の減衰を要因として挙げています。
クラウド企業からの売上は前年同期比+5%、通信サービスプロバイダの売上は前年同期比で-4%、企業と政府の売上は前年同期比-21%でした。
売却したWind River社の影響を除くと売上は前年同期比+19%でした。
AIやComputer visionのテクノロジーの恩恵を受けています。
Mobileye 151millionから209million +33%
製品ポートフォリオと顧客ベースの拡大により前年同期比+33%でした。
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 1.0 billionから915million -12%
NANDの需要の減少やそれに伴う価格圧力の影響を受けました。
Programmable Solutions Group (PSG) 498millionから486million -2%
ワイヤレスおよび先端ノード向けの製品が好調でしたが、クラウドおよびエンタープライズ分野の不振で前年同期比‐2%でした。
見通し
2019年Q2及び通年の見通し
Q2は売上高が156億ドルで前年同期比-8%、EPSが前年同期比で-14%を予想しています。
価格の下落がNAND型フラッシュメモリ事業の重荷となるほかデーターセンター向けも低調と予想しています。
また通期予想を下方修正しました。
前回の予想数字から売上高が715億ドルから690億ドル、営業利益率が34%から32%、EPSが4.60から4.35と下方修正しました。
中国からの需要が低迷しているほか、NANDの市況環境の悪化、データーセンター向けの在庫の消化に時間がかかると予想しています。
株価と指標
2019年4月26日の時点で52.43ドルです。
予想PER(コ):11.14倍
PBR:3.19倍
予想配当利回り(コ):2.35%
Intelの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算悪かったです、もともとあまり強い数字じゃなかった通期見通しの下方修正はネガティブサプライズでした。
今まではどちらかと言えば供給に問題がありましたが需要の方にも問題がありそうです。
10nmプロセスの移行で失敗や直近では5Gスマホ向けモデムからの撤退など個人的には同社のビジネスがあんまり上手くいっていないように思いますがどうでしょうね。
個人的には買いじゃないと思います。
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