2019年9月29日日曜日

Coffee Systemsが好調 Keurig Dr Pepper Inc. (KDP) 2019年度2Q決算を振り返る

会社概要


Keurig Dr Pepper Inc.は2018年にKeurig Green MountainとDr Pepper Snapple Groupの合併により設立されたコーヒーおよび飲料メーカーで、炭酸入りソフトドリンク、コーヒー、果汁飲料など飲料やコーヒー豆、コーヒーメーカーなどを製造・販売しています。
同社はアメリカで125を超える自社ブランド、ライセンスブランド、パートナーブランドのポートフォリオを持っています。

決算内容


2019年度の第2四半期決算(2019年4月~2019年6月)は8月8日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 2Q実   1.886B    1.3
2020 2Q実 
   2.812B
    0.3
2020 2Q予
 2.86B
    0.29
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたがEPSは予想は上回りました。
合併の結果、大きく売上高、EPS共に増加していますが、前年同期の調整後プロフォーマ純売上高(合併前の両社の売上高) 28.2億ドルと比べるわずかに減少しました。
アライドブランドポートフォリオの変更と為替からの悪影響がありました。
プロフォーマ希薄化EPSは前年同期比の0.26ドルに対して0.30ドルでした。

セグメント情報


(2Q前年同期比) 
前年の数字は調整後プロフォーマ(合併前の両社の売上高、営業利益)

Coffee Systems

売上高

940百万ドルから990百万ドル +4.3%

調整後営業利益

306百万ドルから331百万ドル +4.7%

コスト上昇や為替からのマイナスの影響もありましたが、値上げや販売数量増加の恩恵を受けました。
コーヒー抽出機+19%、K-cup+13%とそれぞれ販売数量が増加しました。

Packaged Beverages

売上高

1,380百万ドルから1,310百万ドル -4.9%

調整後営業利益

161百万ドルから190百万ドル +18%

主にアライドブランドポートフォリオの変更と為替からの悪影響を受けました。
CORE、ドクターペッパー、サンキスト、カナダドライなどの飲料が好調でしたが、baiや7upは不調でした。

Latin America Beverages

売上高

136百万ドルから141百万ドル +3.7%

調整後営業利益

26百万ドルから20百万ドル -23%

売上高はコスト削減と為替からの恩恵を受けてプラスでしたが数量自体は低下しました。
営業利益では昨年に樹脂供給業者による償還と物流および投入コストのインフレを反映して大きくマイナスになっています。

見通し


2019年KDP調整後プロフォーマOutlook

  • 調整後希薄化後EPS成長率を15%から17%、または希薄化後一株当たり1.2ドルから1.22ドル

また2018年7月の合併完了から三年間で経営レバレッジ比率を3.0 x未満にするという指針を再確認しました。2019年末時点で4.4倍~4.5倍となる見込み。


株価と指標


2019年9月27日時点で27.00ドルです。


予想PER(コ):19.29倍
PBR:1.66倍
予想配当利回り(コ):2.20%
Keurig Dr Pepperの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


コーヒーメーカーの販売は順調でしたが飲料はややといった感じですね。
また直近ではマクドナルド USAとMcCaféPackaged coffeeとの契約を更新しました。
今後もCoffee Systemsのセグメントは期待できそうですね。
株価的にはやや下落傾向で割高感は無いですが、統合の最中であることや合併とそれに伴う債務の増加はやや留意しておく必要があるかなと思います。



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