2019年9月23日月曜日

海外事業が苦戦 GENERAL MILLS, Inc.(GIS) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。

日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2019年6月~2019年8月25日)は9月18日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2019 1Q実   4.094B    0.71
2020 1Q実 
  4.003B
    0.79
2020 1Q予
  4.08B
    0.77
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想及び前年を下回りましたがEPSは予想を上回りました。
ペットフードのBlue Buffaloは好調でしたが北米以外でのビジネスが軟調でした。



セグメント情報


North America Retail(北米小売り)

北米の第一四半期の売上高はほぼ横ばいでした。
スナックの売上は前年同期比で-1%で、シリアルは+1%、ヨーグルトは-2%でした。



Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)

ベーカリー小麦粉の量の減少と小麦粉指数の価格設定によるマイナスの影響により売上高は-4%でした。
ただFocus 6 platformsの代表的な商品は引き続き良好な成長を推進しているとのことです。


Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)

売上高は前年同期比で-9%でした。
フランスで特に厳しい小売り環境だったほか、乳価格製品の高騰によるヨーグルト製品の価格の引き上げで大手小売りとのトラブルによる影響もありました。


Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)

売上高は前年同期比で-3%でした。
ブラジル、インド、中国での売り上げが期待を下回ったほか、中国のハーゲンダッツアイスクリームショップの出店数の減少とブラジルでの小売り業者の在庫の引き下げの影響もありました。


Pet Segment(ペットセグメント)

売上高は前年同期比で+7%でした、昨年の会計期間の調整を含めると+10%台の成長とのことです。
主に価格設定や市場シェア拡大の恩恵を受けました。



見通し


売上高は(為替等の影響を除く)+1~2%になると予想しています。
営業利益は(為替等の影響を除く)+2~4%になると予想しています。
EPSは+3~5%を予想しています。
フリーキャッシュフローは税引き後純利益の95%を予想しています。


株価と指標


2019年9月20時点で54.33ドルです。


予想PER(コ):15.75倍
PBR:4.45倍
予想配当利回り(コ):3.60%

 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想


特に厳しい海外事業が今回の決算に反映されました。
同社は米国のシリアルやヨーグルトで苦しんでいましたが、その問題は解決に向かっているように見えるのはポジティブですが、それとペットフードビジネス以外はややネガティブに見えます。
指標的には割高感はあまりないですが、個人的には今のところ同社株については様子見したいかなと思います。

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