2019年7月30日火曜日

堅調な決算だったNokia Corporation (NOK) 2019年度2Q決算を振り返る

会社概要


ノキアはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。 またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。 ノキアは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。 2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。 同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。 NOKIAはOMX、Euronex、NYSEの証券取引所で売買できます。

決算内容


2019年度の第2四半期決算(2019年4月~2019年6月)は7月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 2Q実   6.222B    0.04
2019 2Q実 
  6.491B
    0.06
2019 2Q予
  6.02B
    0.02
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPSは予想を上回りました、5Gへ設備投資の恩恵を受けました。
売上高は為替の影響を除いて前年同期比+5%でnon-IFRSで前年同期比で0.03ユーロに対し0.05ユーロでしたがIFRSの数字では-0.03ユーロでした、主に2018年の年次従業員インセンティブ、四半期配当金支払い、リストラの約9000億ユーロが影響しました。
また一株当たり0.05ユーロを四半期配当を承認しました。


セグメント情報


売上高 (2Q前年同期比)

Networks 4081百万ユーロから4393百万ユーロ +5%

ネットワーク部門の売上高は+8%でしたが為替の影響を除くと+5%です。
IPルーティング、モバイルアクセス、光ネットワークが成長しましたが固定アクセスは減少しました、主にブロードバンド・アクセスとデジタル・ホームによるものです。



Nokia Softwear 612百万から678百万ユーロ +8%

売上高は+11%増、為替の影響を除くと+8%です。
アプリケーションとコア・ネットワークの双方が好調でした。



Nokia Technologies 361百万から381百万ユーロ +4%

売上高は+6%増、為替の影響を除くと+4%です。
2018年5月にデジタルヘルス事業を売却した逆風があったものの、一時的および継続的なライセンス売上の増加を主な要因としています。



Group Common and Other 280百万ユーロから263百万ユーロ -6%

売上高は-4%増、為替の影響を除くと-4%です。
主に無線周波システムが減少したことが影響しています、またノキアのベンチャーファンド投資の利益が減少しました。



見通し


通年の19年、20年のガイダンスに変更はありません。
2019年は4Qを特に強い四半期なると予想している他、2020年も成長を見込んでいます。


株価と指標


 2019年7月29日の時点で5.65ドルです。


予想PER(コ):13.78倍
PBR:1.98倍
予想配当利回り(コ):1.97%

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


決算良かったですがキャッシュポジションに一時的な問題もありました。
ただ今後5Gのサービスの立ち上がりとともに同社は恩恵を得られそうです。
この分野では競争が激しくなっており競合他社のエリクソンは業績の見通しを下方修正したためNokiaはどうかなと思いましたが、堅調に進んでいるように見えます。
PFの一つですので今後も期待したいかなと思っています。

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