2019年7月18日木曜日

引き続きMemory向けの弱いものロジック半導体向けが好調 ASML Holding(ASML) 2019年度2Qを振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。 同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2019年度の第1四半期決算(2019年4月~2019年6月)は7月17日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 2Q実   3.179B    1.59
2019 2Q実 
  2.89B
    1.27
2019 2Q予
  2.88B
    1.07
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りましたが前年同期比では減少しました。
主にメモリ市況の悪化の影響を引き続き受けています。
今後もメモリ市況は過剰在庫の解消が見られるものの引き続き弱気な見通しです、ただし半導体の7nmプロセスへの移行や5G向けの需要が増加することから弱いメモリ事業をロジック事業が補うとしています。

売上比率では先端プロセスへの移行が進んでいる結果EUVシステムが前期の4から7に増加している他、米中の貿易戦争の影響があるのかは分かりませんが中国向けの需要がやや減っています。


セグメント情報


セグメント情報はありません

見通し


2019年Q3の見通し

  • 2019年第3四半期の純売上高約30億ユーロ
  • 設置ベースの管理売上高約7億ユーロ
  • 売上総利益43%~44%
  • 研究開発コスト約4億9500万ユーロ
  • 販売管理費は約1億2,500万ユーロ
  • 約9%の推定実効税率



株価と指標


2019年7月17日の時点で217.67ドルです


予想PER(コ):23.76倍
PBR:7.11倍
予想配当利回り(コ):1.14%
ASML Holdingの現在の株価と指標
 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


全体的には半導体市況の悪化の影響は受けましたが、予想を上回る決算でした、特に半導体の先端プロセス移行の移行の恩恵を受けました。
今四半期に新たにEUVシステムを10件受注するなど今後もEUVシステムが同社の収益を牽引すると思われます。
半導体業界のEUVシステムへの移行・導入は始まったばかりですしこの分野において同社は競合はいないので今後も期待できると思いますがやや株価上昇していることもありバリュエーションは高めなのは個人的には気になる点ですね。

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