会社概要
アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。
決算内容
2019年度の第2四半期決算(2019年4月~2019年6月)は7月25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 2Q実 | 32.657B | 4.54(制裁金除く11.75) |
2019 2Q実 |
38.944B
| 14.21 |
2019 2Q予 |
38.17B
| 11.33 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は+19%の389億ドルでした、前年同期比では成長は鈍化していますが前期の+17%からは増加しています、これまでずっと成長率は低下していましたが今回でやや持ち直しました。
EPSは前年同期は欧州委員会から課せられた罰金もありましたが制裁金除く数字でも大幅に増加しました。
5月に発売したスマートフォンのPixel 3aの販売が好調だったほかモバイル・動画広告やグーグルクラウドの成長が寄与しました。
また250億ドルの自社株買いを設定したと発表しました。
セグメント情報
売上高 (2Q前年同期比)
Google properties revenues(Googleの収入)
23,262百万ドルから27,335百万ドル +18%
Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)
4,825百万ドルから5,266百万ドル +9%
Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの
28,087百万ドルから32,601百万ドル +16%
Google other revenues(Googleその他収入)
4,425百万ドルから6,181百万ドル +40%
Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues
32,512百万ドルから38,782百万ドル +19%
Other Bets revenues(その他収入)
145百万ドルから162百万ドル +12%
営業利益 (2Q前年同期比)
Google operating income(Google営業利益)
8,959百万ドルから10,388百万ドル +16%
Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])
-732百万ドルから-989百万ドル
特にGoogle other revenuesの成長が目を引きます、YoutubeでのサブスクリプションサービスやクラウドサービスのGoogle Cloud Platform他Pixel 3など新しいハードウェアデバイスが寄与しました。
TAC(トラフィック獲得コスト)は13%増でした、またモバイル広告の増加でクリック増、単価減の傾向は続いていますが緩やかにはなっています。
直近広告事業は決算毎に成長が鈍化していましたが今回は前期からはやや持ち直しています。
またOther Bets revenuesは収益の多くをFiber and Verlyが生み出した他、自動運転のWaymoの取り組みへの言及がありました。
見通し
業績見通しはありません。
株価と指標
2019年7月25日の時点で1,132.12ドルです。
予想PER(コ):21.07倍
PBR:4.29倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
予想を上回る良い決算でした。
特にGCPやYoutubeの各種施策などの効果がようやく表れてきたかなと思います、また自社株の買戻しといったボジティブなサプライズもありました。
懸念材料としては反トラスト法(独占禁止法)で米当局から監視を強化されているほかEUをはじめハイテク大手に対しての風当たりは強めなのは気になるところでしょうか。
今回の決算を受けて時間外でAlphabetの株価は大きく上昇しています、Googleは自分のPFの主力の一つなので今後も期待したいと思います。
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