2019年1月31日木曜日

仮想通貨バブル崩壊の影響を受けるも強気な通期ガイダンスのAdvanced Micro Devices, Inc.(AMD) 2018年度4Qを振り返る

会社概要


アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPIC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
同社のセグメントは
コンピューティングとグラフィック部門
デスク、ノート向けCPU、GPU、APUなどを販売・提供しています。

エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門
コンソールゲーム機、サーバー等にカスタマイズしたSocや知的財産を提供
する2つの事業から成り立ちます

決算内容


2018年10~12月の2018年第4四半期決算(4Q)は1/29日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   1.34B     0.01
2018 4Q実
  1.419B
    0.08
2018 4Q予
  1.45B
    0.08
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想



通期は以下のようになりました。


前年同期比でプラスでしたが売上高は予想を未達でした。

セグメント情報


(4Q前年同期比)

(Computing and Graphics)コンピューティングとグラフィック部門

売上高 前年同期比908百万ドルから986百万ドル +9%
営業利益 前年同期比33百万ドルから115百万ドル +71%

(Enterprise, Embedded and Semi-Custom部門)エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門

売上高 前年同期比432百万ドルから433百万ドル
営業利益 前年同期比-13百万ドルから-6百万ドル  Up7百万ドル

(All Other Category)その他
営業利益(損失) 前年同期比-22百万ドルから-81百万ドル Down59百万ドル


コンピューティングとグラフィック部門は引き続きRyzenプロセッサーが好調だったほかデーターセンター向けのGPUが好調でした。
エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門はデータセンター向けプロセッサーEPYCは好調でしたがセミカスタム、IP関連が不調でした。

見通し



2019年のQ1が12~13億ドルで前年同期は16.5億ドルなので前年比で悪化すると見込んでいます。
主に仮想通貨向けのGPUの売上消失やそれにともなう在庫過多やセミカスタム収益低下が要因とのことです。
恐らく仮想通貨のほかに据え置きゲーム機のソニーのPS4やMicrosoftのXboxの製品が過度期に入っていることや米中貿易戦争の影響もあるだろうと思います。
ただし2019年では新しい7nmプロセスで製造されるRyzen及びEPYC、Radeonにより一桁後半の成長を見込んでいます。
またGross Marginもさらに改善する見通しです。

株価と指標


2019年1月30日の時点で23.09ドルです。


予想PER(コ):37.24倍
PBR:18.28倍
予想配当利回り(コ):N/A%
AMDの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社

総評と感想


AMDにとっては2018年は飛躍の年になりました。
特にRyzenやEPYCだけでなくデータセンター向けのGPUが好調なことはサプライズかなと思います。
来季以降は仮想通貨の需要の反動もあり個人的には厳しいかなと思っていましたが19.1Qはともかく通期のガイダンスはやや驚きです。
ガイダンスを信じるなら19.2Q以降大きく業績が改善することになります。
やや見通しが強気に思いますが実現できればまだ株価上昇が期待できそうかなと思います。

2019年1月30日水曜日

減収だがガイダンスは上回ったApple Inc. (AAPL) 2019年度1Qを振り返る

会社概要


アップルはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンやパソコン、タブレット、スマートデバイス、メディア機器を設計・開発・販売しています。 またそれらに付帯するApple storeやiTunes、Apple payなどのITサービスの提供しています。

決算内容


2018年10~12月の2019年第1四半期決算(1Q)は1/29日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2018 1Q実   88.293B     3.89
2019 1Q実
  84.31B
    4.18
2019 1Q予
  84.04B
    4.17
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は前年から5%近く落ち込みましたが売上高、EPSともに予想は上回りました。

セグメント情報


(1Q前年同期比)
百万ドル


国としては中華圏が-36%と大きく落ち込みました、製品としてはiPhoneが-18%と落ち込みました。
ただiPhone以外の商品・サービスについては堅調で、国毎の売上高も中華圏以外は悪くない数字のように思います。

見通し


  • 売上高として550億ドルから590億ドル
  • 売上総利益率として37%から38%
  • 営業費用として85億ドルから86億ドル
  • その他の収入/(費用)として3億ドル
  • 税率約17%

前年度の実績は611億ドルなので前年比-4~11%程度でしょうかさすがに二桁減収であればネガティブに思いますが。

株価と指標


2019年1月29日の時点で154.68ドルです。


予想PER(コ):11.60倍
PBR:6.86倍
予想配当利回り(コ):1.85%
Appleの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社

総評と感想


中国向けが大幅減速しており、米中貿易戦争の煽りを受けてます。
それでもiPhone以外の商品、サービスが好調なことや2019年1Q決算は予想は上回る数字だったこともあり時間外で株価上昇してます。
またPERも低めですが、ただしマイナス成長なので個人的にはあんまり強気にはなれないかなと思います。

2019年1月29日火曜日

NVDIAは2019年第4四半期(Q4)の決算予想を下方修正

NVDIAによると
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-updates-financial-guidance-for-fourth-quarter-of-fiscal-year-2019

  • 第4四半期の売上高は27億ドルの以前のガイダンスに対して22億ドル
  • 会社の予想を下回るゲームおよびデータセンターの収益
  • 2月14日の決算発表の決算説明会

中国経済の悪化やNvdiaの新しいハイエンドGPUのの売りあげが予想を下回ったことやデータセンター部門でも収益は予想を下回ったとのことです。

さすがに下方修正の額が額だけに昨日-13.82%下げましたが当分弱気相場が続く可能性があります。




2019年1月26日土曜日

増収増益も供給面やサイクルの影響もIntel Corporation(INTC) 2018年度4Qを振り返る

企業概要


インテルはパソコン向け半導体メーカーでその他にも、昨年自動車向け衝突防止補助システム、モービルアイを買収したりiphoneに通信モデムを提供したり自動運転や5Gをはじめ様々な分野を強化、参入しています。
特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。

同社のセグメントは家庭用パソコン向け半導体のClient Computing(CGC)
データセンター・サーバー向けの半導体を供給するData Center Group (DCG)
Iotソリューションを提供するInternet of Things Group (IOTG)
SSDやOptaneメモリをサーバーやクライアントPCに提供するNon-Volatile Memory Solutions Group (NSG),
FPGAを提供するProgrammable Solutions Group (PSG)
で構成されています。

決算内容


2018年10~12月の2018年第4四半期決算(4Q)は1/24に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   17.053B     1.08
2018 4Q実
  18.657B
    1.28
2018 4Q予
  19.01B
    1.22
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

通期は以下のようになりました。



EPSは予想を上回りましたが売上高が予想を未達でした。

セグメント情報


売上高
(4Q前年同期比)

Client Computing(CGC) 9.0Billionから9.8Billion +10%




Data Center Group (DCG) 5.6Billionから6.1Billion +9%


Internet of Things Group (IOTG) 879millionから816million -7%

Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG)  889millionから1.1billion +25%

Programmable Solutions Group (PSG) 568millionから612million +8%



CGCはモデムのシェア増加やゲーミングPCなど高性能製品対する需要増加に支えられました。
DCGはデーターセンターの引き続き強い需要が増収でしたが中国の需要低迷や前期に需要が集中したこともあり成長が鈍化しています。
IOTGは組み込み用OS大手のWind Riverを売却した影響で減収になりました、また供給面での制約を受けています。
また運転支援システムのMobileeyeは1億8,300万ドルで前年比43%増となりました
NSGはデータセンターの需要やOptaneメモリーの採用が進んだことで売上高は伸びましたがNAND価格環境の悪化で利益面が悪化しました。
PSGはデータセンターの収益セグメントが好調でした。

10nmで製造される新プロセッサ「Ice Lake」は2019年ホリデーシーズンまでにローンチする予定です。

また1株当たりの年間配当金を10%引き上げ1.20ドルにしました。

見通し


2019年Q1及び通年の見通し




2019年の第1四半期はモデムシェア増加の恩恵を受けますが、データセンターの大幅な低迷とNAND価格の圧力の継続により前年同期比でほぼ横ばいと予想しています。
米中貿易摩擦の影響やライバルとの競争激化、供給面での制約の影響もあると思われます。
通年で見てもほとんど横ばいの見通しです。

株価と指標


2019年1月25日の時点で47.04ドルです。


予想PER(コ):10.34倍
PBR:3.00倍
予想配当利回り(コ):2.50%
Intelの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社


総評と感想


2018年は堅調な業績でしたが、今までIntelの業績を牽引してきたデータセンターの成長鈍化は気がかりです。
また2019年の見通しについてはネガティブサプライズだと思います、サイクルの天井なのか一時的なものかは見極める必要があると思います。
ただ株価的にはある程度織り込んでおり割高感はないと思いますが2019年はIntelにとって厳しい年になりそうです。

2019年1月24日木曜日

増収増益も来期は半導体市況の鈍化の影響も見られるASML Holding(ASML) 2018年度4Qを振り返る

企業概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容



18年10~12月の第4四半期決算(4Q)は1/23に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2017 4Q実   3.124B     1.82
2018 4Q実
  3.583B
    2.13
2018 4Q予
  3.48B
    2.11
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

通期は以下のようになりました。


(ユーロ

売上高、EPS共に予想を上回り、増収増益でした。
今年後半からメモリ市況の悪化と半導体製造メーカーのプロセス更新需要が強かったこともありメモリとLogicの引き合いが逆転しました。


EUV装置は今年18台出荷しており、2019年は30台の出荷を予定しています。
またNikonとの特許侵害の法廷争議の和解することで覚書を結んでおり2018年に引当金を計上しています。
この影響で2018年の売上総利益に1億3100万ユーロの悪影響がありました。

また1株当たり配当金を50%引き上げ、1株当たり2.10ユーロにし2018年~2019年までに最大25億ユーロの株式買い戻しプランを進めるとのことです。


セグメント情報



セグメント情報はありません

見通し


2019年Q1の見通し


  • 2019年第1四半期の売上高は約21億ユーロ
    約3億ユーロのEUVシステム収入を含む
    サプライヤーの1社の火災による悪影響が約3億ユーロ
  • 売上総利益率は約40%
  • 研究開発費は約4億8000万ユーロ
  • 販売管理費は約1億3,000万ユーロ
  • 約14%の実効年率税率


売上高が21億ユーロと前年同期比の23億ユーロと比べ減少するとの予測です。
2019年は第一四半期は電子部品・モジュールのサプライヤの1社の火災による影響で在庫出荷に影響を受けるほか、半導体の需要鈍化に対応し2019年前半の機器納入を後半に遅らせるとのことです。
ただ後半にかけてロジック部門の成長が牽引しASMLの売上高は前年より成長すると見込んでいます。

株価と指標


2019年1月23日の時点で162.12ドルです。



予想PER(コ):20.29倍
PBR:5.29倍
予想配当利回り(コ):1.09%
ASML Holdingの現在の株価と指標 
 (コ) コンサンス予想 (会) 会社


総評と感想


今季は好調でしたが来期は不透明感が強くなった印象を受けました。
とくにメモリ市況が今年後半から現在にかけて悪化しているので場合によっては2019年通期にも影響を与えるんじゃないかとも思ったりします。
ただ7nmやIntelの10nmなどの最先端の半導体プロセスの投資需要の恩恵はこれからかなとも思います。
それらを踏まえて今の株価は高くも安くもないかなと思います。

2019年1月20日日曜日

米国食品大手のGENERAL MILLS, Inc.(GIS)

会社概要


General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。
日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。

セグメント情報


同社は製品カテゴリー・国・地域ごとでセグメントデータを開示しています。


製品としては横並びですがスナックが、国・地域としては北米が大半を占めています。

業績推移




(コ) コンサンス予想

業績はまちまちですね特に売上高が右高下がりなのが気になるところですが2018年は前年からようやく横ばいになったのと2019年からはBlue Buffaloの数字が上乗せされるので復調を期待したいところです。
同社はアメリカの消費者を中心にオーガニック食品などの趣向変化で同社包装食品などはシェアの減少に苦しみましたが直近の2019年Q2決算では多くの製品でシェアは回復傾向です。


ただし北米を中心に既存の製品の売上高は減少しており厳しい状況は続いているといえます。


株価と指標


2019/1/18の時点で43.47ドルです。


予想PER(コ):13.46倍
PBR:3.90倍
予想配当利回り(会):4.69%
General Millsの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想


投資判断とリスク


高配当でPERも低めですが、消費者の趣向の変化やネットショップと新興の食品企業などの業界の変化、人材や配送コストの上昇、製品の値下げ圧力等それなりにリスクはある印象です。
ただBlue Buffalo買収の買収効果もあり、業績は回復基調にあります、特に既存の製品の売上減等、課題も多いですが業績を復調できれば投資妙味もあるかなとは考えますが。

2019年1月19日土曜日

OSからクラウド・SaaSへMicrosoft Corporation(MSFT)

会社概要


Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を始め、世界中でソフトウェア、サービス、デバイス、ソリューションの開発、ライセンス、サポートを行っています。
またMicrosoftのOfficeを始めMicrosoft TeamsやOutlookなど多くのビジネス向けソリューションで高いシェアを誇っています。
WindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか、近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingやビジネス向けSNS LinkdIn、ハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
現在投資家からは現在同社が提供しているクラウドサービスのMicrosoft Azureや Microsoft365(旧Office365)やDynamics365などのクラウドサービスの拡大に注目が集まっています。
また新興ITスタートアップ企業を中心に積極的にM&Aも行っています。

セグメント情報


同社の主要セグメントは以下の3つになります。

Productivity and Business Processes(生産性とビジネスプロセス)

Office、Exchange、SharePoint、Microsoft Teams、Office 365 Security and Compliance、Skype for Business、およびこれらに関連するCAL(クライアントアクセスライセンス)、Skype、Outlook.com、OneDrive、LinkedIn、そして組織や企業部門向けのクラウドベースおよびオンプレミスのビジネスソリューションであるDynamics 365を提供しているProductivity and Business Processes。

Intelligent Cloud(インテリジェントクラウド)

Intelligent Cloudではクラウド プラットフォームのAzureやSQL Server、Windows Server、Visual Studio、System Center等のクラウドサーバーやサーバー、プログラム開発者向けののコラボレーションツールGitHubを提供しています。

Personal Computing(パーソナルコンピューティング)

Personal ComputingはWindowsOSのライセンス販売、ノートPCや2in1、タブレットPCを初めとするSurfaceブランドのITハードウェア、XboxやXbox Liveなどのゲーム機やゲーム機に付帯するサービス、ゲームソフトウェア、検索サービスのBingなどから構成されています。

業績推移




売上高・営業利益・純利益共に右肩上がりの優良企業ですね。
特に決算2021年度はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによる企業の在宅勤務増加からのコラボレーションツールやクラウド事業が恩恵を受けました。
売上高は2018年度に1000億ドルを超えており2019年度でさらに100億ドル以上増加しているのはなかなか驚異的ですね。
また配当は毎年増配していますが、EPS成長を考えると今後も増配は続けれそうに思います。


株価と指標


2020年6月21日の時点で195.15ドルです。


予想PER(コ):37.19倍
実績PER:29.76倍
PBR:15.85倍
予想配当利回り(コ):0.83%

(コ) コンセンサス予想

投資判断とリスク


同社はPC向けOSのWindowsが有名ですが、近年はクラウド事業やビジネス向けのSaaSなど事業領域を拡大をしています。
今後もWindows11の発売などのイベントを控えており、収益への貢献も期待したいところです。
同社は安定的かつ時代の潮流を捉えた企業だと個人的には思っていますが、過去にはスマートフォンOS及びハードウェアのWindows Mobile事業やタッチパネル操作に対応したPC向けOSのWindows8など小さくない失敗もしていますね。

2019年1月14日月曜日

iPhoneやMacでおなじみApple Inc.(AAPL)

会社概要


AppleはiPhoneでお馴染みのIT機器メーカーでスマートフォンのiPhoneシリーズやパソコンのMacシリーズ、タブレットのiPadやAppleWatchなどのスマートデバイスなどのメディア機器を設計・開発・販売しています。
また近年はApple storeやAppleTV+、AppleArcade、Apple News+、Apple Card iTunes、Apple payなどのITサービスに力を入れています。

セグメント情報


同社は国別、製品プロダクト別のセグメント情報を公開しています。
2019年Q4の開示情報によると
国ではアメリカ、ヨーロッパ、中華圏、日本、アジア太平洋
製品別ではiPhone、iPad、Mac、Services、その他製品
になります。

2019年Q4の製品別セグメントによるとiPhoneの売上高に占める割合が半分と大きいことが分かります。


ただ前年同期比の2018年Q4と比べるとスマートフォン市場の成熟化や競争もありiPhoneの占めるセグメントが縮小しておりその代わり力を入れているServiceセグメントやWearables Home and Accessoriesが拡大しています。


国別セグメントではAmericasが最大ですが同社は世界中で製品を提供しているのがセグメントからも分かりますね。




業績推移



売上高、利益ともに2019年は米中貿易摩擦やスマートフォン市場の成熟化もあり2018年と比べて減少しています。


2019年に純利益が減少したこともあり、前年比でEPSも減少していますが自社株買いの効果もあり利益の落ち込みほどEPSは落ち込んでません。
配当は近年増配が続いています。

決算情報


2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
2019年度第2四半期
2019年度第1四半期

株価と指標


2019年12月3日の時点で259.45ドルです。


予想PER(コ):17.46倍
PBR:12.74倍
予想配当利回り(会):1.17%
Appleの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想
(会) 会社予想

投資判断とリスク


2019年はiPhoneのセールスが鈍化しており売上高が低下しています。
特に中華圏での減速とiPhoneの価格上昇に消費者がついていけてないと状況もありました。
ただ同社はiPhoneの設計・製造・販売を中心としたビジネスからITサービスやアクセサリーのセグメントを強化しており、ビジネスを多角化しています。
また今後5G搭載のiPhoneへの需要に期待する声もあります。
株価的には年初160ドル程度だったのが現在259ドルです、予想PERは17.64倍、実績PER21 .82倍なのでめちゃくちゃ割高という訳ではないですが、それなりの水準かなと思います。

2019年1月12日土曜日

有線インフラやスマートフォン向けに半導体や部品を提供するBroadcom Inc. (AVGO)

会社の概要


ブロードコムの公式によると
ブロードコムの製品ポートフォリオは、有線インフラストラクチャ、無線通信、エンタープライズ・ストレージ、産業用の4つを主要なエンド市場として製品を提供しています。幅広い製品ポートフォリオには、セットトップ/CMTS向け、ケーブル・モデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターやアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込み型プロセッサ、HDD/SSDコントローラ、エンタープライズSAS/SATA/ファイバ・チャネル接続、データ・センター・スイッチやルーター、光学絶縁/モーション・エンコーダ/LED、光ファイバーソリューション向け各種半導体があります。

データセンターをはじめとする通信インフラや産業機器、モバイル機器等々様々な製品やインフラにブロードコムの製品が使われています。






また直近、企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを買収しておりソフトウェア企業としての側面もあります。


同社はCA Technologiesだけでなく今まで多くの企業を買収することで大きくなりました。
最近はクアルコムも買収しようとしたりして話題になりましたが。



セグメント情報


同社のセグメントは

データーセンターやブロードバンド通信などの有線インフラを支える様々な部品や半導体を提供する
Wired infrastructure(有線インフラ)

スマートフォンなどの無線通信機器にWifiやBluetouch、パワーアンプなどを始めとする製品や部品を提供する
Wireless communications(無線通信)

カスタムSOCやディスクコントローラー、カスタムフラッシュ等々のストレージにはなくてはならない機器を提供する
Enterprise storage(エンタープライズ向けストレージ)

産業機器向けの機械に必要なモーションコントローラーやエンコーダー等々や上記に含まれない製品の
 Industrial & other(その他および産業用)
です。


業績推移




近年、買収と合併を繰り返しそれに伴う資産売却等あったのでそれらで業績が変動していますがnon-GAPの数字では順調に成長しています。


決算情報


2020年度第1四半期
2019年度第4四半期
2019年度第3四半期
2019年度第2四半期
2019年度第1四半期

株価と指標


2019/1/12の時点で250.57ドルです。


予想PER(コ):9.55倍
PBR:3.84倍
予想配当利回り(会):4.23%
Broadcomの現在の株価と指標

(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想


投資判断とリスク


半導体関連は比較的軟調な相場が続いていましたがBroadcomはデーターセンター向けの需要が堅調で他の半導体株をアウトパフォームしています。
iPhoneの販売不振やDRAM価格の下落など半導体株に逆風が吹いていますが今のところは同社の株価は堅調です。
今後もIot製品の増加や5G等の通信の高速化の恩恵も受けれそうですが買収した
CA Technologiesとのシナジーに不透明感があることやデーターセンターの投資が鈍化すれば同社のリスクになりうるかなと思います。

2019年1月8日火曜日

ブログ分離のお知らせ

やや見ずらいんではないかなと思うこともあり日本株と米国株のブログを分離しました。
徐々に日本株は以下のブログに移管しようと思います。
仮想通貨関連はこっちでやろうと思いますが。
https://cielostockjp.blogspot.com

2019年1月6日日曜日

12月の米国雇用統計

米国労働省によると12月の米国雇用統計結果は以下のようになりました。

非農業部門雇用者数
前回 15.5万人(修正値17.6万人) 予測 17.7万 結果 31.2万

失業率 
前回 3.7% 予測 3.7% 結果 3.9% 

平均時給[前年同月比]
前回3.1% 予測 3.0% 結果 3.2%

雇用者数は予想を大幅に上回る数字でした、失業率は悪化していますが雇用環境の改善で職を探しはじめた人が増えた可能性もあるのでそこまで気にする必要はないと思います。
また平均時給にも上昇がみられておりアメリカの雇用環境の強さを反映した数字です。
ヘルスケアやレジャー・接客・建設業を始め前月からほぼすべての職種で雇用者数の改善がみられました。
相場は荒れ気味ですが今回の雇用統計の結果は2019年のFRBの利上げを予測を正当化する結果でした。

2019年1月3日木曜日

iPhone不振でApple(AAPL)業績下方修正

Appleによると2019年度第一四半期の業績予想を以下のように修正しました。

  • 売上高として約840億ドル
  • 売上総利益率として38%
  • 営業費用として約87億ドル
  • その他の収入/(費用)として約5億5,000万ドル
  • 税率約16.5%(個別項目控除前)

売上高は890~930億ドルの予想から大きく下方修正されました。
Apple側の問題とマクロ要因両方の影響がありました。
高価なiPhoneで買い替えサイクルが進まなかったことやiPhoneXが2018年の第1四半期に発売されたことが同第4半期iPhoneXsとXsMaxに影響したことやサプライヤ面での制限・ドル高要因が挙げられていましたが、特にワールドワイドにおける売上高の100%以上の減少が中華圏によるものとのことなので米中貿易戦争、中国の景気減衰の影響を大きく受けています。

ただしiPhone以外(サービス、Mac、iPad、ウェアラブル/ホーム/アクセサリー)は前年同期比約19%増ですので全てが上手くいってないわけではないこととEPSは過去最高になると予想しています。

現在Apple株はPER13.3倍、予想PER10.8倍で取引されてるのでここから更にPre-Marketで8%下げているのでバリュエーション上割高感はないですがどうでしょうね


急激な円高進行中

理由は不明ですが為替が急激な円高に



ドルインデックスやユーロドルはそこまで動いてないので円だけ狙われたかんじでしょうか?





Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...