企業概要
インテルはパソコン向け半導体メーカーでその他にも、昨年自動車向け衝突防止補助システム、モービルアイを買収したりiphoneに通信モデムを提供したり自動運転や5Gをはじめ様々な分野を強化、参入しています。
特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
同社のセグメントは家庭用パソコン向け半導体のClient Computing(CGC)
データセンター・サーバー向けの半導体を供給するData Center Group (DCG)
Iotソリューションを提供するInternet of Things Group (IOTG)
SSDやOptaneメモリをサーバーやクライアントPCに提供するNon-Volatile Memory Solutions Group (NSG),
FPGAを提供するProgrammable Solutions Group (PSG)
で構成されています。
決算内容
2018年10~12月の2018年第4四半期決算(4Q)は1/24に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2017 4Q実 | 17.053B | 1.08 |
2018 4Q実 |
18.657B
|
1.28 |
2018 4Q予 |
19.01B
|
1.22 |
実 実績
予 予想
通期は以下のようになりました。
EPSは予想を上回りましたが売上高が予想を未達でした。
セグメント情報
売上高
(4Q前年同期比)
Client Computing(CGC) 9.0Billionから9.8Billion +10%
Data Center Group (DCG) 5.6Billionから6.1Billion +9%
Internet of Things Group (IOTG) 879millionから816million -7%
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 889millionから1.1billion +25%
Programmable Solutions Group (PSG) 568millionから612million +8%
CGCはモデムのシェア増加やゲーミングPCなど高性能製品対する需要増加に支えられました。
DCGはデーターセンターの引き続き強い需要が増収でしたが中国の需要低迷や前期に需要が集中したこともあり成長が鈍化しています。
IOTGは組み込み用OS大手のWind Riverを売却した影響で減収になりました、また供給面での制約を受けています。
また運転支援システムのMobileeyeは1億8,300万ドルで前年比43%増となりました
NSGはデータセンターの需要やOptaneメモリーの採用が進んだことで売上高は伸びましたがNAND価格環境の悪化で利益面が悪化しました。
PSGはデータセンターの収益セグメントが好調でした。
10nmで製造される新プロセッサ「Ice Lake」は2019年ホリデーシーズンまでにローンチする予定です。
また1株当たりの年間配当金を10%引き上げ1.20ドルにしました。
見通し
2019年Q1及び通年の見通し
2019年の第1四半期はモデムシェア増加の恩恵を受けますが、データセンターの大幅な低迷とNAND価格の圧力の継続により前年同期比でほぼ横ばいと予想しています。
米中貿易摩擦の影響やライバルとの競争激化、供給面での制約の影響もあると思われます。
通年で見てもほとんど横ばいの見通しです。
株価と指標
2019年1月25日の時点で47.04ドルです。
予想PER(コ):10.34倍
PBR:3.00倍
予想配当利回り(コ):2.50%
Intelの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社
総評と感想
2018年は堅調な業績でしたが、今までIntelの業績を牽引してきたデータセンターの成長鈍化は気がかりです。
また2019年の見通しについてはネガティブサプライズだと思います、サイクルの天井なのか一時的なものかは見極める必要があると思います。
ただ株価的にはある程度織り込んでおり割高感はないと思いますが2019年はIntelにとって厳しい年になりそうです。
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