2021年5月11日火曜日

利益の大幅な成長 Amazon.com, Inc. (AMZN) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


Amazonは世界最大のショッピングサイト、「Amazon」でお馴染みの企業です。
近年ではクラウドサービス「Amazon Web Services(以下AWS)」が投資家の注目を集めています。
AWSは世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームで仮想サーバーのEC2やデータベースのRDSのストレージのS3を始め90を超えるサービスを提供しています。
同社は上記以外にもKindle、Fireタブレット、Fire TV、Rings、Echoなどのハードウェアの製造・販売やデジタルコンテンツや無料配送のメンバーシップであるAmazon Prime、広告事業、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」、決済サービス、太陽光プロジェクト、インドでのフードデリバリー、ゲームなど多数の事業を展開するビックテック企業です。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2021年1月~2021年3月)は4月29日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   75.452B   5.01
2021 1Q実 
   108.518B
   15.79
2021 1Q予
   104.46B
   9.54
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+44%でEPSも3倍超える増加でした。
強いEC需要やAWSからの恩恵を受けています。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

North America

    売上高
        46,127百万ドルから64,366百万ドル +40%
    営業利益
        1,312百万ドルから3,450百万ドル +163%


International

    売上高
        53,670百万ドルから75,346百万ドル +40%
    営業利益
        1,900百万ドルから2,964百万ドル +55%


AWS

    売上高
        10,219百万ドルから13,503百万ドル +32%
    営業利益
        3,075百万ドルから4,153百万ドル +33%


継続的なAWS事業の収益の伸び加え、ECの需要動向の継続、好調な広告事業からの恩恵を受けました。

見通し


2021年度第2四半期
  • 売上高 1,100億ドル~1,160億ドル (前年同期比 +24~+30%)
  • 営業利益 45億ドル~80億ドル  前年同期58億ドル
またCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連するコストとして15億ドルを見込んでいます。

株価と指標


2021年5月11日時点で3,190.49ドルです。


予想PER(コ):44.32倍
実績PER:60.70倍
PSR:3.84倍
PBR:15.56倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Amazonの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
特に利益面での大幅な成長が目を引きます。
今後もこの成長をどの程度維持できるかは個人的には不透明かなと思いますが、やや調整中の同社の株価が更に下落するなら投資妙味もありそうかなと個人的には思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...