会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2021年度の第3四半期決算(2021年1月~2021年3月)は4月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 3Q実 | 35.021B | 1.4 |
2021 3Q実 | 41.706B
| 1.95 |
2021 3Q予 | 41.03B
| 1.78 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+19%、EPSは+39%それぞれ増加しました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
Productivity and Business Processes
117億ドルから136億ドル +15%
Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+22%と+5%でした。
またMicrosoft365のサブスクライバー数が5,020万人に増加したと報告しています。
Dynamics製品は+26%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+45%でした。
LinkedInの売上高は+25%でした
Intelligent Cloud
123億ドルから151億ドル +23%
CloudServiceのAzureの売上高は前年同期比で+50%でした。
Server製品とCloudServiceの売上高は前年同期比で+26%でした。
More Personal Computing
110億ドルから130億ドル +19%
Windows OEMの売上高は前年同期比で+10%でした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+10%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+12%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+17%でした。
Gamingの売上高は前年同期比で+50%でした、新しいXBOXが引き続き牽引しました。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+34%でした。
また今四半期にZeniMax Mediaの買収を予定していました。
見通し
2021年度第4四半期
- Productivity and Business Processes 138億ドルから140.5億ドル
- Intelligent Cloud 162億ドルから164.5億ドル
- More Personal Computing 136億ドルから140億ドル
- COGS(売上原価) 137億ドル~139億ドル
- 営業費用 131~132億ドル
前年同期でCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響がWindows OEM、Game、Surfaceに恩恵があり来期の成長率にマイナスの影響を予想しています。
検索およびLinkedIn事業では前年同期での広告事業の回復を見込んでいます。
株価と指標
2021年4月28日時点で254.56ドルです。
実績PER:34.69倍
PSR:12.00倍
PBR:14.26倍
予想配当利回り(コ):0.86%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり企業のデジタル化の恩恵を受けています。
ただし今四半期は為替からの恩恵や若干の営業利益率の低下もあり決算後株価はやや低下しています。