会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2021年度の第1四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 1Q実 | 33.055B | 1.38 |
2021 1Q実 | 37.154B
| 1.82 |
2021 1Q予 | 35.72B
| 1.54 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+12%で、EPSは32%それぞれ増加しました。
同社のクラウドサービスの利用拡大の恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
Productivity and Business Processes
111億ドルから123億ドル +11%
Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+21%と+13%でした。
またMicrosoft365のサブスクライバー数が4,530万人に増加したと報告しています。
Dynamics製品は+19%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+38%でした。
LinkedInの売上高は+16%でした。
Intelligent Cloud
108億ドルから130億ドル +20%
CloudServiceの売上高は+22%でした。
CloudServiceのAzureの売上高は+48%でした。
オンプレミスサーバーのビジネスは-1%でした。
More Personal Computing
111億ドルから118億ドル +6%
Windows OEMは前年同期比で-5%でした。
前年にWindows7のサポート終了に伴う特需が発生していたのでその反動を受けています。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+13%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+37%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は-10%でした。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+30%でした。
見通し
2021年度第2四半期
- Productivity and Business Processes 127.5億ドルから130億ドル
- Intelligent Cloud 135.5億ドルから138億ドル
- More Personal Computing 132億ドルから136億ドル
- COGS(売上原価) 137.5億ドル~139.5億ドル
- 営業費用 114~115億ドル
またこの見通しに今年9月に買収を発表したZeniMax Mediaは含まれていません。
合計すると2020年第2四半期の売上高は395億ドル~404億ドルになり、前年同期比では1桁後半台の売上高成長を予想しています。
株価と指標
2020年10月30日時点で202.47ドルです。
予想PER(コ):30.77倍
実績PER:32.69倍
PSR:10.56倍
PBR:12.42倍
予想配当利回り(コ):1.09%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社の決算は安定してますね。
ただ株価は大統領選や新型COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大に伴う市況の悪化の影響もあり株価は下落傾向です。
ただ下がったら買い増したい銘柄の一つだと個人的には思っています。