2020年10月17日土曜日

EUVシステムが好調 ASML Holding(ASML) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


ASMLHoldingは半導体製造装置メーカーで露光装置と呼ばれる半導体に回路を露光する装置を開発、販売、製造するメーカーです。
同社はDUVリソグラフィー、EUVリソグラフィー、ホリスティックリソグラフィーソリューションを含む3つのカテゴリーの製品を販売しています。

決算内容


2020年度第3四半期決算(2020年7月~2020年10月)は10月14日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   3.256B   1.62
2020 3Q実 
   4.625B
   2.97
2020 3Q予
   4.46B
   2.59
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+19%、EPSも大きく増加しました。
EUVシステムからの収益の恩恵を受けました。
また前期と同じ1株当たり1.20ユーロの中間配当と、再開を予定している3年間で最大60億ユーロの株式購入プログラムに基づく自社株買いを今週から実行するとしています。


EUVシステムの収益が66%と初めてDPVシステムの収益を上回りました。
End UserではEUVシステムの収益認識の期ずれの影響もありLogicの割合が8割に迫っています。
今四半期に10台のEUVシステムを出荷し、14台のEUVシステムを収益計上しています。


セグメント情報


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見通し


2020年度第4四半期の見通し
  • 2020年度第4四半期の純売上高約36億~38億ユーロ
    • インストールベース管理売上高約9億ユーロ
  • インストールベース管理売上高約8億5000万ユーロ
  • 売上総利益50%
  • 研究開発コスト約5億5000万ユーロ
  • 販売管理コスト約1億4000万ユーロ
  • 2020年の推定年間実効税率約14%と試算


株価と指標


2020年10月16日時点で386.90ドルです。


予想PER(コ):33.11倍
実績PER:41.44倍
PSR:10.05倍
PBR:10.03倍
予想配当利回り(コ):0.74%
ASMLの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
同社は新型COVID-19(新型コロナウィルス)からの大きな混乱は発生しなかったとしています。
今後も半導体市場の拡大に伴うEUVのシステムの出荷増とマージン改善による収益拡大を期待できるかなと個人的には思っています。


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