会社概要
インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
決算内容
2020年度の第2四半期決算(2020年4月~2020年6月)は7月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 2Q実 | 16.505B | 1.06 |
2020 2Q実 | 19.728B
| 1.23 |
2020 2Q予 | 18.55B
| 1.1 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+20%、EPSは+16%でした。
クラウド及び在宅勤務・学習、5Gネットワーク構築からの強い需要からの恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Client Computing(CGC) 8.8Billionから9.5Billion +7%
継続的な在宅勤務・学習の増加に伴いノートPCの販売台数増加した恩恵を受けました。
Data Center Group (DCG) 5Billionから7.1Billion +43%
全ての顧客セグメントで好調でASP、Volume共に増加しました。
売上高は前年同期比でEnterprise & Gov(企業及び官公庁向け)は+34%、Comms SP(通信サービスプロパイダー)は+44%、Cloud SP(クラウド企業)は+47%でした。
また5Gネットワーキングソリューションも大きく成長しました。
Internet of Things Group (IOTG) 986millionから670million -32%
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で需要が減少した影響を受けました。
Mobileye 201millionから146million -27%
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で需要が減少した影響を受けました。
またMaaSソリューション企業のMoovitの買収を報告しています。
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 940millionから1.7billion +76%
過去最高の売上高を記録しました、また収益性も大きく改善しました。
Programmable Solutions Group (PSG) 489millionから501million +2%
クラウドおよびエンタープライズ分野が好調だったものの組み込み機器および通信分野の減収で一部相殺しました。
見通し
2020年度第3四半期の見通し
- 売上高 182億ドル 前年同期比-5%
- Operating Margin ~ 30% 前年同期比-6PPT
- EPS 1.10 前年同期比-22%
クラウド及び通信インフラ、コンシューマ向けノートPCは引き続き堅調な見通しですが、
業務用デスクトップPC、DCG、IOTG、Mobileyeの企業及び官公庁向けの需要の減少を予想しています。2020年度第通期
- 売上高 750億ドル 前年同期比+4%
- Operating Margin ~ 32% 前年同期比-1PPT
- EPS 4.85 前年同期比flat
CGCはWin10への乗り換え需要の一巡で特に下半期の商業用PCの需要鈍化を予想しています。
DCGはクラウドと5Gから強い需要を見込んでいますが、IOTG、Mobileyeは世界的な経済の鈍化の影響を受けるとしています。
また10nmプロセスの投資や製品コストの上昇により利益率への悪影響を予想しています。
株価と指標
2020年7月24日時点で50.59ドルです。
今四半期の決算は良かったですが、弱い見通しと7nmプロセスの6ヵ月の遅延を報告しており、それを嫌気した株価は大きく下落しています。
7nmプロセスの問題は特定して修正している為、新たな問題は無いとしていますが、現在Intelは10nmプロセスでも遅延や供給の問題に悩ませられており、14nmプロセスの製品と並行して販売しているのが現状です。
更に7nmプロセスの製品も遅れるとなればTSMCやSAMSUNGからさらに製造プロセスで遅れることを意味し今後の製品競争力の影響も気になります。
7nmプロセスで製造される製品はデーターセンター向けGPUが2021年後半~2022年初頭、クライアントCPUが2022年後半または2023年初頭、データーセンター向けCPUは2023年の前半の出荷を見込んでいます。
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