2020年10月24日土曜日

収益拡大が続く Tesla, Inc. (TSLA) 2020年度3Q決算を振り返る

会社概要


Tesla, Inc.(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。

決算内容


2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 3Q実   6.303B   0.37
2020 3Q実 
   8.771B
   0.76
2020 3Q予
   8.26B
   0.56
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+38%、EPSは倍増しました。
Shanghai工場での生産拡大やモデルYの発売や自動車の粗利益率の増加からの恩恵を受けました。


セグメント情報


売上高 3Q前年同期比

Automotive Revenue(自動車売上高)  5,353百万ドルから7,611百万ドル +42%
Automotive Gross Profit(自動車売上総利益) 1,222百万ドルから1,317百万ドル +72% 
Automotive Gross Margin – GAAP(自動車調整後売上総利益) 22.8%から27.7%

Fremont工場ではModel 3 / Model Yの生産能力を年間50万台に増強しました。
Shanghai工場ではModel 3の生産能力を年間25万台に増強しました。
また低コストのバッテリーと部品の現地調達でModel 3の販売価格を249,900元と廉価に設定できています。
BerlinでのGigafactoryの建設を進めています。

Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)

402百万ドルから579百万ドル +44%

エネルギー蓄積システムのMegapackの成長拡大やPowerWallの高い住宅需要の恩恵を受けています。

Services and other 

548百万ドルから581百万ドル +6%


見通し


Volume
  • 2020年50万台の納入目標を維持
Cash Flow
  • 製品ロードマップ、長期的な生産能力拡大計画、及びその他費用を賄う十分な流動性
Profit
  • 当四半期の営業利益率は6.3%と、今後の営業利益率の継続的な改善
Product
  • Shanghai、Berlin、Texasなどの各GigafactoryでモデルYの生産能力の構築と2021年からの各拠点からの配送
  • Tesla Semiの2021年からの納入

株価と指標


2020年10月24日時点で420.63ドルです。


予想PER(コ):116.28倍
実績PER:1003倍
PSR:15.82倍
PBR:40.33倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
同社は販売台数の増加と継続的なマージンの改善も経営的にみても良いサイクルに入ってきたのかなと思います。
またエネルギー事業の成長も今回ポジティブな要素かなと思います。
ただ株価のバリュエーション面での評価は自分は分かりません。

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