多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改めてご案内させて頂ければと思っています。
2021年10月13日水曜日
Blog休止と今後のお知らせ
何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。
2021年10月8日金曜日
Microsoft Corporation (MSFT)はOKR管理ツールを提供するAlly.ioを買収
Ally.ioによると
2021年10月7日にMicrosoftは、OKR…「Objective and Key Result」と呼ばれる目標と主要な結果を基にした目標管理の設定や進捗を確認できるツールを提供してるAlly.ioを買収したと発表しました。
この買収の条件は公開されていません。
買収後にAlly.ioはMicrosoft Vivaプラットフォームの主要コンポーネントとして組み込むことを予定しています。
この買収による業績への寄与は小さいと思いますがMicrosoftは着実にTeamsアプリを強化していますね。
2021年10月1日金曜日
Zoom Video Communications, Inc. (ZM)はFive9の買収を断念と発表
Zoom Videoによると
2021年9月30日にZoom Video CommunicationsはZoomとFive9の合併契約を相互に終了したと発表しました。
Five9の株主の合併契約への指示が得られなかったとしています。
またZoomはこの合併が断念しても、コンタクトセンター市場は引き続き戦略的事項であるとしており、クラウドベースのコンタクトセンターソリューションであるZoom Video Engagement Centerを2022年初頭に発売を予定してる他、Five9を始め、Genesys、NICE inContact、Talkdesk、Twilioなど企業との提携は維持していくとしています。
個人的に今回の買収は両社にとってシナジーが大きいと考えていたので残念です。
2021年9月30日木曜日
売上高はほぼ横ばいも GENERAL MILLS, Inc.(GIS) 2022年度1Q決算を振り返る
会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2022年度の第1四半期決算(2021年6月~2021年8月)は9月22日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2021 1Q実 | 4.364B | 1 |
2022 1Q実 | 4.540B
| 0.99 |
2022 1Q予 | 4.290B
| 0.89 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+4%でした。
EPSは前年同期比でほぼ横ばいでした。
前年同期はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックと在宅での食品需要の急増の恩恵を受けていましたが今四半期でも収益は維持しました。
またTyson Foods’のペット用おやつ事業の買収やYoplaitの欧州事業の売却計画を報告しています。
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,707百万ドルから2,638.9百万ドル -3%
営業利益
695.4百万ドルから618百万ドル -12%
家庭内向けの食品需要が減少しました。
アメリカでのMeals & BakingとCerealの販売が減少しました。
アメリカとカナダでのSnacksが好調でした。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
491百万ドルから517.5百万ドル +5%
営業利益
53.2百万ドルから45.2百万ドル -15%
Snack BarsとYogurtの販売が減少しましたがIce Creamが成長しました。
営業利益はコスト上昇と価格設定からの影響もあり減少しました。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
391.6百万ドルから482.4百万ドル +23%
営業利益
69.6百万ドルから102.4百万ドル +47%
前年同期でCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで外食需要が減少した影響した反動がありました。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
382.7百万ドルから413.1百万ドル +8%
営業利益
20.1百万ドルから15.4百万ドル -23%
ラテンアメリカではYokiの好調な業績に牽引されました。
アジアの売上高はハーゲンダッツのアイスクリームが牽引しました。
営業利益はコストの上昇及び販売費及び一般管理費の増加により減益となりました。
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
391.7百万ドルから488百万ドル +25%
営業利益
90.3百万ドルから115.2百万ドル +28%
Blue Buffaloの売上高の伸びと市場シェア拡大の恩恵を受けました。
キャットフードとドッグフード共に好調でした。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)は前年同期の好調の反動を受けました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)の売上高は前年同期比+5%増加しました。
見通し
2022年度通期
- 既存事業売上高成長率 -3~-1%の範囲の上限。
- 調整後営業利益成長率 -4~-2%の範囲の上限。
- 調整後希薄化後1株当たり利益(EPS)-2~-flatの範囲の上限。
株価と指標
2021年9月29日時点で60.77ドルです。
予想PER(コ):16.12倍
実績PER:15.50倍
PSR:2.01倍
PBR:3.80倍
予想配当利回り(コ):3.44%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
今四半期は前年同期の新型COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによる外出規制からの在宅での食品需要の恩恵を受けた反動を受けましたが、ペット事業の成長などで相殺できてます。
今季は成長性にはあまり期待できないですがそれでも今のバリュエーションならとも個人的には思ったりします。
2021年9月27日月曜日
McDonald's Corporation (MCD)は四半期配当の増配を発表
Prnewswire
McDonald'sは2021年9月23日に、以前の四半期配当から+7%の増加になる普通株式1株当たり1.38ドルの四半期配当を宣言しました。
配当は2021年12月1日の営業終了時の普通株式に記録されている株主に対して、2021年12月15日に支払われます。
また同社は合わせて停止していた、株式買戻しプログラムの再開を発表しました。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大で飲食業界は厳しい状況下にあるなかでも上手く立ち回っている印象です。
2021年9月26日日曜日
回復傾向 General Electric Company (GE) 2021年度2Q決算を振り返る
会社概要
General Electric Companyはアメリカは代表する産業コングロマリット企業です。
創業者は白熱電球の発明で知られる(厳密に言うと違うらしいですが)発明王のトーマス・エジソン氏で1878年に現在のGeneral Electricの源流になるEdison General Electric Companyを創業しています。
General Electric(以下GE)は火力・原子力など発電機や風力や水力などの再生可能エネルギー、航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが近年は主に電力事業の悪化などもあり経営が大きく悪化しており、GEは現在事業の売却や閉鎖など選択と集中を進めています。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月~2021年6月)は7月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 17.75B | -0.15 |
2021 2Q実 | 18.23B
| 0.05 |
2021 2Q予 | 18.13B
| 0.04 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
営業利益率はすべてのセグメントで回復するなど全体的に事業が好調でした。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
POWER(電力)
受注
2,827百万ドルから4,805百万ドル +67%
売上高
4,165百万ドルから4,295百万ドル +3%
利益
-50百万ドルから299百万ドル
Gas Power機器が受注を牽引しました。
ガスタービン機器の出荷は減少しましたがメンテナンスなどのサービス収益が拡大した恩恵を受けました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
2,987百万ドルから3,209百万ドル +7%
売上高
3,505百万ドルから4,049百万ドル +16%
利益
-251百万ドルから-99百万ドル
陸上・洋上風力発電ともに受注・納入台数ともに増加しました。
米国の税額控除(PTC)が不透明な中、陸上発電のサービス収入は減少しました。
Aviation(航空)
受注
3,739百万ドルから5,492百万ドル +47%
売上高
3,893百万ドルから4,454百万ドル +14%
利益
5,06百万ドルから801百万ドル +58%
商用エンジンと商用サービス共に受注は回復しました。
軍需部門は好調な前年同期比やサプライチェーンの問題もあり収入は減少しました。
またCFMはIndiGoと310機の新しいエアバスA320neo、A321neo、およびA321XLR航空機のLEAP-1Aエンジン620機とサービスを提供する契約を複数年契約で締結したと報告しています。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
4,246百万ドルから4,849百万ドル +14%
売上高
3,893百万ドルから4,454百万ドル +14%
利益
506百万ドルから801百万ドル +58%
ヘルスケア・システム(HCS)の受注高は、ライフ・ケア・ソリューション(LCS)の受注高が減少したものの、画像診断および超音波診断が増加したことにより、前年同期比で増加しました。
PDx(Pharmaceutical Diagnostics)事業は受注・収入共に好調でした。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
-573百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-568百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
-1,141百万ドル
主に債務消滅費用により6億ドルの純損失を計上した影響を受けました。
見通し
2021年度通年
- GE産業部門の売上高(Non-GAAP) 一桁台前半の増加
- 調整後GE産業部門の利益率 Flatから約250bpの有機的増加
- FreeCashFlow 35億ドル~50億ドル (前回予想 25億ドル~45億ドル)
- 1株あたりの調整後EPS(Non-GAAP) 0.15ドルから0.25ドル
航空市場は下半期への回復、国際的な再生可能エネルギー市場の拡大、ヘルスケア事業の投資と拡大を見込んでいます。
株価と指標
2021年9月24日時点で103.80ドルです。
予想PER(コ):24.6倍
実績PER:N/A倍
PSR:1.45倍
PBR:3.40倍
予想配当利回り(コ):N/A%
General Electricの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
全て事業で受注が増加するなど明るい兆しが見える決算でした。
また直近ではBKMedicalを買収するなど集中と選択から再び事業拡大や成長も目指そうとしている兆しもあります。
今回みたいな決算を出し続ければ今後株価も回復していくんじゃないかと個人的に思っています。
2021年9月25日土曜日
Salesforce.com, inc. (CRM)は2022年度の収益ガイダンスを引き上げる
Salesforceによると
収益ガイダンス
- 2022年度 売上高 262.5億ドル~263.5億ドル(従来予想 262億ドル~263億ドル)
- 2023年度 売上高 316.5億ドル~318億ドル
- 2023年度 GAAP営業利益率 3%~3.5% Non-GAAP営業利益率 20.0%
この発表を受けて同社の株価は上場来高値を更新しています。
同社は買収した企業を上手くシナジーさせながら成長していますね。
2021年9月24日金曜日
GEHealthcareは医療用超音波製品のBKMedicalを買収
GEHealthcare
2021年9月23日にGEHealthcareは医療用用超音波イメージング製品を手掛けるBKMedicalを14億5000万ドルで買収すると発表しました。
BKMedicalは臨床医をサポートする高度な外科手術用のActive imaging製品を提供しています。
GEHealthcareはこの買収で30億ドル規模の超音波事業を診断分野から外科分野へと拡大することができるとしています。
両社は、関連する規制当局の審査を経て、2022年に取引を完了する予定です。
GEは近年、業績悪化に伴い事業を縮小・売却を進めていましたが今回の買収は同社の転換点になるかもしれません。
2021年9月23日木曜日
供給管理の影響も Broadcom Inc. (AVGO) 2021年度3Q決算を振り返る
会社概要
ブロードコムの製品ポートフォリオは、有線インフラストラクチャ、無線通信、エンタープライズ・ストレージ、産業用の4つを主要なエンド市場として製品を提供しています。幅広い製品ポートフォリオには、セットトップ/CMTS向け、ケーブル・モデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターやアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込み型プロセッサ、HDD/SSDコントローラ、エンタープライズSAS/SATA/ファイバ・チャネル接続、データ・センター・スイッチやルーター、光学絶縁/モーション・エンコーダ/LED、光ファイバーソリューション向け各種半導体があります。
データセンターをはじめとする通信インフラや産業機器、モバイル機器等々様々な製品やインフラにブロードコムの製品が使われています。
また2018年に企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを買収しておりソフトウェア企業としての側面もあります。
決算内容
2021年度の第3四半期決算(2021年5月~2021年7月)は9月2日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 3Q実 | 5.821B | 5.4 |
2021 3Q実 | 6.778B
| 6.96 |
2021 3Q予 | 6.76B
| 6.88 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+16%、EPSは+29%それぞれ増加しました。
また前四半期と同じ3.60ドルの四半期を配当を発表しています。
クラウド、5Gインフラ、ブロードバンド、ワイヤレスの好調さの恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
Semiconductor solutions
4,219百万ドルから5,021百万ドル +19%
hyper-cloudおよびサービスプロパイダーから顧客の需要は引き続き堅調でした。
また引き続きWi-Fi 6およびのWi-Fi 6Eなどのワイヤレスから需要が堅調でしたが、サーバー・ストレージ・コネクティビティ分野でエンドユーザーの需要が低迷していました。
ただしこれらの企業でも予約状況は改善がみられるとしています。
Inflastructue softwear
1,602百万ドルから1,757百万ドル +10%
第7世代ファイバーチャネルSAN製品の発売の恩恵を受けました。
見通し
2021年度第4四半期
- 売上高 73億5000万ドル
- 調整後EBITDA ガイダンスの収益の61%
株価と指標
2021年9月22日時点で500.59ドルです。
予想PER(コ):16.12倍
実績PER:37.10倍
PSR:7.77倍
PBR:8.47倍
予想配当利回り(コ):2.93%
Brodcomの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
ただ他の半導体企業の比べるとやや成長性は物足りなく感じます。
しかし同社は過剰在庫を避けるため供給を調整しているとしており、また2022年度は供給可用性は良好としており今後も安定した成長は期待出来るかなと思います。
2021年9月21日火曜日
Apple Inc. (AAPL)はiPhone13シリーズを発表
Appleによると
iPhone 13とiPhone 13 mini
iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max
iPad(第9世代)
iPad mini
Apple Watch Series 7
Appleは2021年9月14日に同社の新しいiPhoneシリーズであるiPhone 13とiPhone 13 mini、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxを発表しました。
特徴として前モデルに続き5G通信に対応する他、より高速になったA15 Bionicに改良されたSuper Retina XDRディスプレイ、進化したカメラ性能、長いバッテリー寿命が挙げられます。
新しいiPhone 13 miniは799ドルから、iPhone13は899ドルから。
iPhone 13 Proは999ドル、iPhone 13 ProMaxは1,099ドルで4つのモデルすべてで9月24日のリリースを予定しています。
また同日、新しいiPad(第9世代)、iPad mini、Apple Watch Series 7を発表しています。
個人的には新しいiPad miniが魅力的かなと思いますが、iPhone 13は全体的にマイナーチェンジ的な印象を受けます。
ただ新しいiPhoneのセールスがどうなるかは色々な要因があると思いますので、今後の業績への寄与は気になるところです。
2021年9月19日日曜日
Auth0との統合の恩恵も Okta, Inc. (OKTA) 2022年度2Q決算を振り返る
会社概要
Oktaは主に企業などにシングルサインオン (SSO)のシステムを提供する会社です。
シングルサインオン (SSO)は一度のサインインで複数のシステムに同時にサインイン出来るようにするシステムです。
Oktaが提供するOkta Identity Cloudは上記のユーザーIDやパスワード管理を一元化して管理できるようになるシングルサインオンを提供している他、多要素認証やクラウドやオンプレのサーバーへのアクセスに対するセキュリティの強化や開発者がセキュリティを自動化・拡張が出来るAPIなどのシステムを提供しています。
決算内容
2022年度の第2四半期決算(2021年5月~2021年7月)は9月2日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2021 2Q実 | 200.446M | 0.07 |
2022 2Q実 | 315.500M
| -0.11 |
2022 2Q予 | 296.520M
| -0.35 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比+57%でEPSは赤字ですが予想は上回っています。
Okta及び買収したAuth0の製品への需要の恩恵を受けました。
指標面では
サブスクリプション収益は前年同期比+59%の3億300万ドルでした。
Remaining Performance Obligations (残存パフォーマンス義務)は前年同期比+57%の22億4000万ドルでした。
Calculated Billings(計算上請求額)は前年同期比+83%の3億6200万ドルでした。
セグメント情報
見通し
2022年度第3四半期
- 売上高は 325百万ドル~327百万ドル
- Non-GAAP営業損失 -35百万ドル~-34百万ドル
- Non-GAAP EPS -0.25~-0.24
2022年度通期
- 売上高は 1243百万ドル~1250百万ドル(従来予想 1215百万ドル~1225百万ドル)
- Non-GAAP営業損失 -119百万ドル~-114百万ドル(従来予想 -172百万ドル~-167百万ドル)
- Non-GAAP EPS -0.77ドル~-0.74ドル(従来予想 -1.16ドル~-1.13ドル)
株価と指標
2021年9月17日時点で258.15ドルです。
予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PSR:39.20倍
PBR:6.6倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Oktaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
Auth0の買収後初めての決算でしたが、買収した事業の成長も決算に貢献しました。
株価はやや不安定ですが同社のビジネスは順調といえそうです。
2021年9月12日日曜日
Microsoft Corporation (MSFT)は動画編集ツールのClipchampの買収を発表
Microsoftによると
Microsoftは9月7日に動画を作成・編集ツールのClipchampを買収したと発表しています。
Clipchampは2013年に設立されたブラウザ上で動画を作成・編集できるサービスで、従来のビデオアプリケーションに限定されていたGPU支援をWebアプリで提供しています。
また今回の買収による、具体的な買収条件は発表されていません。
今後の具体的なサービスに関する見通しは示されていないですが、WindowsやTeamsに統合されれば双方にとってメリットがありそうかなと個人的は思ったりします。
2021年9月11日土曜日
大規模な取引からの恩恵 Zscaler Inc.(ZS) 2021年度4Q決算を振り返る
会社概要
Zscalerはクラウドセキュリティを提供する企業でサービスアプリケーションソフトウェアやインターネットの宛先などの外部管理アプリケーションに接続するZscaler Internet Accessソリューションや内部で管理されているアプリケーション(データセンター内でホストされているもの)とプライベートクラウドまたはパブリッククラウドのいずれかにアクセスできるように設計されたZscaler Private Accessソリューションを提供しています。
決算内容
2021年度の第4四半期決算(2021年5月~2021年7月)は9月9日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 4Q実 | 125.88M | 0.05 |
2021 4Q実 | 197.074M
| 0.14 |
2021 4Q予 | 186.820M
| 0.09 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+57%でした。
Calculated billings(計算上請求額)は前年同期比+70%で332.2百万ドルでした
Deferred revenue(繰延収益)は前年同期比+71%の630.6百万ドルでした。
ビジネスハイライトでは大手デジタルワークフロー企業であるServiceNowとの新しい統合や米国国立標準技術研究所(NIST)の米国サイバーセキュリティセンターオブエクセレンス(NCCoE)により、新しいゼロトラストアーキテクチャプロジェクトの主要パートナーとして選ばれたことを報告しています。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
2022年度第1四半期
- 売上高 210百万ドルから212百万ドル
- Non-GAAP 営業利益 18百万ドルから19百万ドル
- Non-GAAP EPS 0.12
2022年度通期
- 売上高 940百万ドルから950百万ドル
- 計算済請求額 1,230百万ドルから1,250百万ドル
- Non-GAAP 営業利益 85百万ドルから90百万ドル
- Non-GAAP EPS 0.52ドル~0.56ドル
株価と指標
2021年9月10日時点で270.64ドルです。
予想PER(コ):276.16倍
実績PER:N/A倍
PSR:61.59倍
PBR:72.91倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zscalerの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社はクラウドセキュリティサービスのZscaler Zero Trust Exchangeの企業への採用が加速している恩恵を受けています。
今後もCOVID-19(新型コロナウィルス)の変異株の影響でオフィスの再開を延期する動きもあり同社はその恩恵を受けるかなと個人的に思っています。
2021年9月1日水曜日
買収した企業の収益拡大 Salesforce.com, inc. (CRM) 2022年度2Q決算を振り返る
会社概要
Salesforceは顧客関係管理(以下CRM)に焦点を当てたエンタープライズクラウドコンピューティングソリューションを開発しています。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略で主に営業情報の集約、コミュニケーション、商談状況などの情報の管理の一元化を通じて営業活動や経営戦略、マーケティングの支援し顧客生涯価値(LTV)と収益を向上させることができます。
同社はクラウドベースのCRM/顧客管理システムを始めSFA/営業支援システム、MA/マーケティングオートメーションシステムを世界15万社以上に提供しています
また同社はM&Aも積極的に行っておりBIツールを提供しているTableauやチャットツールのSlack、APIの設計・開発・管理のMuleSoftなどを始め大小関わらず多数のIT企業を買収しています。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年5月~2021年7月)は8月25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 5.15B | 1.44 |
2021 2Q実 | 6.34B
| 1.48 |
2021 2Q予 | 6.24B
| 0.92 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+23%、EPSもやや増加しました。
サブスクリプションとサポートの収益は59億1000万ドルで、前年同期比で+22%増加しました。
プロフェッショナルサービス及びその他収益は4億3000万ドルで、前年同期比で+37%増加しました。
また同社は昨年買収したSlackの買収完了を報告しています。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
製品別セグメント
Sales 1,279百万ドルから1,477百万ドル +15%
Service 1,303百万ドルから1,600百万ドル +23%
Platform and Other 1,512百万ドルから1,882百万ドル +24%
Marketing and Commerce 746百万ドルから955百万ドル +28%
地域別セグメント
地域別セグメント
Americas 3,596百万ドルから4,312百万ドル +20%
Europe 1,070百万ドルから1,416百万ドル +32%
Asia Pacific 485百万ドルから612百万ドル +26%
Tableau、MuleSoft、Slackなどの買収した事業の成長の恩恵を受けました。
Tableau、MuleSoft、Slackなどの買収した事業の成長の恩恵を受けました。
見通し
2022年度第3四半期
- 売上高 6.78億ドル~6.79億円
- (Y/Y)成長 ~25%
- 1株当たりのGAAP利益 -0.06ドル~-0.05ドル
- Non-GAAPベースの1株当たり利益 0.91ドル~0.92ドル
- 残存履行義務(Y/Y) ~22%
2022通年
- 売上高 26.2億ドル~26.3億円
- (Y/Y)成長 ~23% to ~24%
- GAAP営業利益 ~1.8%
- 非GAAP営業利益 ~18.5%
- 1株当たりのGAAP利益 0.81ドル~0.83ドル
- Non-GAAPベースの1株当たり利益 4.36ドル~4.38ドル
- Operating Cash Flow Growth (Y/Y) ~14% - 15%
株価と指標
2021年8月31日時点で265.27ドルです。
予想PER(コ):106.24倍
実績PER:59.75倍
PSR:11.03倍
PBR:4.67倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Salesforceの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社は多数の事業を買収・統合していますが上手く各事業がシナジーしている印象です。
また今後も同社のデジタルトランスフォーメーションに対する需要からの恩恵を期待したいところです。
2021年8月27日金曜日
成長が加速 Zuora, Inc. (ZUO) 2022年度2Q決算を振り返る
会社概要
Zouraは世界中で16拠点900社以上の顧客を持ち、サブスクリプション型ビジネスの決済や管理、売上計上、分析等といった機能をクラウド型のソフトウェアを通じて提供するSaaS企業です。
同社の「Zuora Central Platform」は見積、請求、回収、分析、収益認識までの販売管理プロセスをシングル・プラットフォームで提供します。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年5月~2021年7月)は8月25日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2021 2Q実 | 74.989M | 0.00 |
2022 2Q実 | 86.487M
| -0.04 |
2022 2Q予 | 83.410M
| -0.04 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りました。
EPSは予想と一致しました。
売上高は前年同期比で+15%でした。
サブスクリプション収益は前年同期比で+23%の7,150万ドルでした。
年間契約額(ACV)が100,000ドル以上の顧客は694で前年同期比で+8%でした。
新しい顧客としてDaihatsu、Rev.com、Thalesを紹介しています。
セグメント情報
同社は単一セグメントのため記載はありません。
見通し
2022年度第3四半期
- 売上高 86百万ドル~87百万ドル
- サブスクリプション収益 71百万ドル~72百万ドル
- Non-GAAP 営業損失 -350万ドル~-250万ドル
- Non-GAAP EPS -0.03~-0.02ドル
2022年度通期
- 売上高 280.0百万ドル~282.0百万ドル(前回予想 274.0~278.0百万ドル)
- サブスクリプション収益 340.0百万ドル~342.0百万ドル(前回予想 337.0百万ドル~339.0百万ドル)
- Non-GAAP 営業損失 -13.0百万ドル~-11.0百万ドル(前回予想 -12.0百万ドル~-8.0百万ドル)
- Non-GAAP EPS -0.13~-0.11ドル(前回予想 -0.10~-0.06ドル)
株価と指標
2021年8月26日時点で16.32ドルです。
予想PER(コ):816.00倍
実績PER:N/A倍
PSR:6.17倍
PBR:11.25倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zuoraの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社は前期一桁の成長率でしたので今季成長率は加速しています。
今後も今回のような決算が続くことを期待したいですね。
2021年8月22日日曜日
記録的なゲーム事業の収益 NVIDIA Corporation(NVDA) 2022年度2Q決算を振り返る
会社概要
Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは
PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。
現在Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。 同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年5月3日~2021年8月1日)は8月18日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2021 2Q実 | 38.7B | 0.55 |
2022 2Q実 | 6.507B
| 1.04 |
2022 2Q予 | 6.33B
| 1.02 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+68%、EPS+89%それぞれ増加しました。
ゲーム、データセンター事業からの記録的な収益の恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Gaming 1,654百万ドルから3,061百万ドル +85%
引き続きゲーム市場向け製品の強い需要の恩恵を受けました。
新しいGeForceRTX3000のGeForce RTX 3080のTiとGeForce RTX 3070 Tiを6月のCOMPUTEXで発表しました。
Professional Visualization 203百万ドルから519百万ドル +156%
業界全体のリモートワークへの働き方以降に伴い、デスクトップワークステーション向けの製品の強い需要の恩恵を受けました。
業界全体のリモートワークへの働き方以降に伴い、デスクトップワークステーション向けの製品の強い需要の恩恵を受けました。
またNVIDIA RTX A2000を発売しました。
Datacenter 1,752百万ドルから2,366百万ドル +35%
幅広い業界からの需要の恩恵を受けました。
特にディープラーニング向けの製品の収益が大きく増加しました。
また主力製品のA100を、前四半期のAWSおよびGoogle Cloud Platformの一般提供に続き、6月にMicrosoft Azureが一般提供すると発表しました。
またNVIDIAのNetworking製品も堅調でした。
Automotive 111百万ドルから152百万ドル +37%
車載インフォテインメントシステムの収益は減少しましたが、自動運転向けの成長が相殺しています。
自動運転で、DRIVEエコシステムパートナーであるPlusが、Amazonと契約を結び、Amazonの配送車両群に少なくとも1,000台の自動運転システムを提供しました。
また自動運転のスタートアップAutoXは、NVIDIADRIVEを搭載したrobotaxis用の最新の自動運転プラットフォームを発表しました。
見通し
2022年度第3四半期見通し
- 売上高 68億ドル +-2%
- GAAP及びNon-GAAPのgross marginsがそれぞれ65.2%と67% +-30basis points
- GAAP及びNon-GAAPの営業費用は、それぞれ19億6,000万ドルおよび13.7億ドルと予想しています。
- GAAP及びNon-GAAPのその他収益及び費用はどちらも6,000万ドルと予想しています。
- 税率 GAAP及びNon-GAAP共に11% +-1%
株価と指標
2021年8月20日時点で208.16ドルです。
予想PER(コ):47.96倍
実績PER:74.56倍
PSR:23.69倍
PBR:24.54倍
予想配当利回り(コ):0.08%
NVIDIAの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
引き続き供給は逼迫していますが、全てのセグメントで強い成長を達成しました、
次の四半期もデータセンター向けの製品の需要の加速するとしており成長に期待ができそうです。
ただArmの買収計画は、一部業界内から懸念や規制当局の承認が長引いていることもありまだ時間がかかりそうです。
2021年8月19日木曜日
Intel Corporation(INTC)はコンシューマー向け高性能GPUブランド「Intel Arc」を発表
Intelによると
Intelは8月16日に、コンシュマー向け高性能グラフィックスの製品のブランド名「Intel Arc」を発表しました。
Intel Arcブランドの最初の製品「Alchemist(開発コード名、旧称:DG2)」は2022年第1四半期に登場する予定しています。
Alchemistは、ハードウェアベースのレイトレーシング機能と人工知能(AI)によるスーパーサンプリング機能を搭載し、DirectX 12 Ultimateを完全にサポートするとしています。
またその後に続く将来の開発コード名として「Battlemage」、「Celestial」、「Druid」といった製品のコードネームも発表しています。
現在世界的な半導体不足の影響もあり、グラフィックス製品も供給不足が続いていますのでIntelの単体GPU参入にはいい時期にも思います。
今回の取り組みが今後のIntelへの業績に寄与することを期待したいです。
2021年8月17日火曜日
収益倍増 Advanced Micro Devices, Inc.(AMD) 2021年度2Q決算を振り返る
会社概要
Advanced Micro Devices(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPYC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月~2021年6月)は7月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 1.932B | 0.18 |
2021 2Q実 | 3.850B
| 0.63 |
2021 2Q予 | 3.62B
| 0.54 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました
前年同期比で売上高は+99%、EPSも大きく増加しました。
引き続き全ての事業セグメントで強い需要がありました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Computing and Graphics(コンピューティングとグラフィック部門)
売上高 1,367百万ドルから2,250百万ドル +65%
営業利益 200百万ドルから562百万ドル +163%
RyzenとRadeonの両方のプロセッサの売上が大幅に増加した恩恵を受けました。
デスクトップとノートブックの両方の収益は、前年比で2桁の大幅な増加でした。
またグラフィックではRadeon 6000シリーズデスクトップグラフィックスカードの需要とデータセンターGPUの採用により、前年比で収益が2倍になりました。
Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門)
売上高 565百万ドルから1,600百万ドル +183%
営業利益 33百万ドルから398百万ドル +1,106%
セミカスタムとEPYCプロセッサの両方の売上が大幅に伸びた恩恵を受けました。
Teslaの新しいModel XおよびSで同社のプロセッサーが採用されたと報告しています。
また主要なクラウド事業者のAWS、Microsoft Azure、Google、Tencent、Alibabaによる50近くの新しいAMD搭載インスタンスに牽引されてると報告しています。
見通し
2021年度第3四半期
- 売上高 41億ドル ±1億万ドル
- Non-GAAP Gross Margin ~48%
- Non-GAAP Operating expenses ~10億ドル
2021年度通期
- 売上高 ~60%の売上高増加 (前回予想 ~50%の売上高増加 )
- Non-GAAP Gross Margin ~48% (前回予想 Non-GAAP Gross Margin ~47%)
- Non-GAAP Operating expenses ~25% (前回予想 Non-GAAP Operating expenses ~26%)
- Taxes 税引前利益の約15%
株価と指標
2021年8月16日時点で107.48ドルです。
予想PER(コ):35.24倍
実績PER:37.89倍
PSR:9.77倍
PBR:18.45倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Advanced Micro Devicesの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は記録的な収益成長を達成しました。
また同社は現在、半導体の供給不足の影響を受けているものの2022年には改善すると見込んでいます。
2021年8月15日日曜日
COVID-19(新型コロナウィルス)のワクチン接種から恩恵 Walgreens Boots Alliance, Inc. (WBA) 2021年度2Q決算を振り返る
会社概要
Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米国を中心に世界中で展開しています。
決算内容
2021年度の第3四半期決算(2021年3月~2021年5月)は7月1日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 3Q実 | 30.364B | -1.95 |
2021 3Q実 | 34.030B
| 1.38 |
2021 3Q予 | 33.760B
| 1.17 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比より増加しましたが、今四半期のアライアンスヘルスケア事業のAmerisourceBergenへの売却完了もありますので単純には比較しにくいかなと思います。
COVID-19(新型コロナウィルス)のワクチン接種を目的として店舗への来店が増加した恩恵を受けました。
また1株あたり+2.1%増加の47.75セントの四半期配当を発表しました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
United States
売上高 287億ドル +5.1%
調整後営業利益 14.7億ドル +50.3%
薬局の売上高が前年同期比で̟+6.3%増加しました。
小売売上高は前年同期比で+1.7%でした。
ワクチン接種に伴う来店者数の増加や外出増加の恩恵を受けました。
特に都市部での嗜好品カテゴリーに顕著な改善がみられました。
International
売上高 52.9億ドル +58.7%
営業利益 調整後営業利益 0.9億ドル + $222
薬局部門の売上高は+3.7%でした。
英国の外出規制緩和の恩恵を受けました。
またECサイトのBoots.comの売上高は+42%と大きく増加しましたが、店舗に人が戻ってくるにあたってやや成長が鈍化しています。
見通し
同社は2021年度調整後EPSを~10%としています。
株価と指標
2021年8月15日時点で49.29ドルです。
予想PER(コ):9.76倍
実績PER:18.64倍
PSR:0.29倍
PBR:1.93倍
予想配当利回り(コ):3.87%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックに伴う外出規制の影響を大きく受けていましたが、今四半期はややワクチン接種が進んでいることもあり影響が緩和している印象を受けます。
ただ世界的にはCOVID-19(新型コロナウィルス)の変異株を中心に再び感染拡大の傾向ですので今後はどうかなとも個人的には思っています。
ただそれを踏まえても現在の同社の株式のバリュエーションは割安かなと個人的には思っています。
2021年8月14日土曜日
成長が加速 Unity Software Inc. (U) 2021年度2Q決算を振り返る
会社概要
Unityは、インタラクティブなリアルタイム3D(RT3D)コンテンツを作成および操作するためのプラットフォームを提供する企業です。 同プラットフォームはゲーム開発者や建築家から自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターに使用されます。 Unityのプラットフォームはスマートフォン、タブレット、PC、家庭用ゲーム機、AR・VRデバイスなど多様なプラットフォームに対応しています。 特にゲームの開発で多く用いられゲーム開発においてはUnityはデファクトスタンダードになっています。 Unityは世界190以上の国と地域で150万人の月間アクティブクリエイター,50%以上のモバイルゲーム、PCゲーム、コンソールゲームでの制作実績、30億以上のアプリダウンロードの実績を誇ります。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月~2021年6月)は8月10日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 184.331M | -0.09 |
2021 2Q実 | 273.562M
| -0.02 |
2021 2Q予 | 243.12M
| -0.13 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+48%増加しました。
前四半期から収益成長が加速しました。
同四半期に3Dデータを軽量化・最適化するソリューションのPixyzと、7月に建築、ゲーム、ビジュアルエフェクト、リアルタイムシミュレーション向けの植生モデリングおよび環境構築製品であるSpeedTree®を開発したInteractive Data Visualization.Incをそれぞれ買収したと発表しました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Create Solutions 72.4百万ドル +31%
Operate Solutions 182.9百万ドル +63%
Strategic Partnership & Other 18.3百万ドル +9%
10万ドル以上の収益を上げた顧客が前年の716人から888人増加しました。
Unityは同四半期に3つの新しい自動車メーカーを追加し、アイウェアメーカーや小売業者、高度なデザインで知られる家電メーカーなど、いくつかの消費財ブランドとの提携も開始するなどゲーム以外での顧客基盤が拡大するとしています。
見通し
2021年度第3四半期
- 売上高 260百万ドル~265百万ドル 前年同期比+29%~+32%
- Non-GAAP営業損失 -15~-20百万ドル
- Non-GAAP Operating Margin -6~-8%
2021年度通年
- 売上高 1,045百万ドル~1,060百万ドル 前年同期比+35%~+37%
- Non-GAAP営業損失 -55~-65百万ドル
- Non-GAAP Operating Margin -5~-6%
株価と指標
2021年8月13日時点で128.87ドルです。
実績PER:N/A倍
PSR:37.68倍
PBR:17.41倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Unityの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
特に同社前四半期より収益成長が加速するなど、ゲームやリアルタイム3Dの活用増加からの恩恵を受けています。
今後も複数の企業を買収していることもあり更なる成長が期待できそうかなと個人的には思っています。
2021年8月10日火曜日
調整後EBITDAで黒字を達成 Lyft, Inc.(Lyft) 2021年度2Q決算を振り返る
会社概要
Lyftはアメリカとカナダにライドシェアリングサービスを提供する会社でアメリカではUberに次ぐ2番手のライドシェアサービスの会社です。 同社のサービスはスマートフォンのアプリケーション通じ目的地が同じ等の移動のニーズがあるドライバーとユーザーをマッチングさせ目的地についた時点でユーザーがドライバーを評価、料金の支払いをスマートフォンのアプリケーション上で行うサービスです。 Lyftは2019年3月29日にNasdaq市場に上場しました。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月~2021年6月)は8月3日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 339.345M | -0.86 |
2021 2Q実 | 765.025M
| -0.05 |
2021 2Q予 | 696.220M
| -0.24 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+125%でEPSも大幅に改善しました。
また同四半期に調整後EBITDAで+2,380万ドルと黒字化を達成しました。
2021年8月9日時点で52.13ドルです。
アクティブライダーは前年同期比で8.7万人から17.1万人 +27%
アクティブライダー1人あたりの収入は39.06ドルから44.63ドル +0.5ドル
セグメント情報
同社は単一セグメントのため、記載はありません。
見通し
売上高 8億5,000万ドル~8億6,000万ドル
調整後EBITDA 2,500万ドル~3,500万ドル
株価と指標
2021年8月9日時点で52.13ドルです。
実績PER:N/A倍
PSR:7.15倍
PBR:12.81倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Lyftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした同社は昨年のCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で業績が大きく落ち込んでいましたが、今四半期は業績の回復が鮮明です。
ただCOVID-19(新型コロナウィルス)のデルタ株の感染が拡大している傾向にあることやアクティブライダーの回復は業績と比べるとやや低調なことは個人的には気になるところです。
2021年8月9日月曜日
Salesforce.com, inc. (CRM)はRPAベンダーのServicetraceを買収
MuleSoftによると
2021年8月2日にSalesforceはRobotic Process Automation(RPA)のServicetraceを買収する正式な契約を締結したと発表しました。
この買収が完了するとServicetraceはSalesforce傘下のMuleSoftの一部になるとしています。
この買収は通常の買収条件の完了に従い2021年10月31日に終了するSalesforceの2022会計年度の第3四半期に完了する予定です。
また取引条件は明らかにされていません。
現在Microsoftなど大手や中小様々な企業が同分野に参入していますが今回の買収でSalesforceもその輪に加わることになりそうです。
2021年8月5日木曜日
半導体不足の影響も Microsoft Corporation(MSFT) 2021年度4Q決算を振り返る
会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2021年度の第4四半期決算(2021年4月~2021年6月)は7月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 4Q実 | 38.033B | 1.46 |
2021 4Q実 | 46.152B
| 2.17 |
2021 4Q予 | 44.100B
| 1.90 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+21%、EPSは+49%それぞれ増加しました。
一部セグメントで半導体不足の影響を受けましたが、引き続き世界的な在宅勤務の恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 4Q前年同期比
Productivity and Business Processes
117億ドルから147億ドル +25%
Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+20%と+18%でした。
またMicrosoft365のサブスクライバー数が5,020万人に増加したと報告しています。
Dynamics製品は+49%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+33%でした。
LinkedInの売上高は+46%でした
Intelligent Cloud
134億ドルから174億ドル +30%
CloudServiceのAzureの売上高は前年同期比で+51%でした。
More Personal Computing
129億ドルから141億ドル +9%
Windows OEMの売上高は前年同期比で-3%でした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+20%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で-20%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+53%でした。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で-4%でした。
一部半導体不足の影響で受けました。
見通し
2022年度第1四半期
- Productivity and Business Processes 145億ドルから147.5億ドル
- Intelligent Cloud 164億ドルから166.5億ドル
- More Personal Computing 124億ドルから128億ドル
- COGS(売上原価) 135.5億ドル~137.5億ドル
- 営業費用 116~117億ドル
株価と指標
2021年8月5日時点で286.51ドルです。
予想PER(コ):34.23倍
実績PER:35.59倍
PSR:12.81倍
PBR:15.17倍
予想配当利回り(コ):0.78%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり企業のデジタル化の恩恵を受けていますが、SurfaceやWindows OSやXboxなどの一部製品が半導体不足の影響を受けました。
ただ同社は幅広いPFがあり、COVID-19(新型コロナウィルス)や半導体不足の影響があっても今後の成長も期待できそうです。
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