会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2022年度の第1四半期決算(2021年6月~2021年8月)は9月22日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2021 1Q実 | 4.364B | 1 |
2022 1Q実 | 4.540B
| 0.99 |
2022 1Q予 | 4.290B
| 0.89 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+4%でした。
EPSは前年同期比でほぼ横ばいでした。
前年同期はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックと在宅での食品需要の急増の恩恵を受けていましたが今四半期でも収益は維持しました。
またTyson Foods’のペット用おやつ事業の買収やYoplaitの欧州事業の売却計画を報告しています。
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,707百万ドルから2,638.9百万ドル -3%
営業利益
695.4百万ドルから618百万ドル -12%
家庭内向けの食品需要が減少しました。
アメリカでのMeals & BakingとCerealの販売が減少しました。
アメリカとカナダでのSnacksが好調でした。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
491百万ドルから517.5百万ドル +5%
営業利益
53.2百万ドルから45.2百万ドル -15%
Snack BarsとYogurtの販売が減少しましたがIce Creamが成長しました。
営業利益はコスト上昇と価格設定からの影響もあり減少しました。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
391.6百万ドルから482.4百万ドル +23%
営業利益
69.6百万ドルから102.4百万ドル +47%
前年同期でCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで外食需要が減少した影響した反動がありました。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
382.7百万ドルから413.1百万ドル +8%
営業利益
20.1百万ドルから15.4百万ドル -23%
ラテンアメリカではYokiの好調な業績に牽引されました。
アジアの売上高はハーゲンダッツのアイスクリームが牽引しました。
営業利益はコストの上昇及び販売費及び一般管理費の増加により減益となりました。
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
391.7百万ドルから488百万ドル +25%
営業利益
90.3百万ドルから115.2百万ドル +28%
Blue Buffaloの売上高の伸びと市場シェア拡大の恩恵を受けました。
キャットフードとドッグフード共に好調でした。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)は前年同期の好調の反動を受けました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)の売上高は前年同期比+5%増加しました。
見通し
2022年度通期
- 既存事業売上高成長率 -3~-1%の範囲の上限。
- 調整後営業利益成長率 -4~-2%の範囲の上限。
- 調整後希薄化後1株当たり利益(EPS)-2~-flatの範囲の上限。
株価と指標
2021年9月29日時点で60.77ドルです。
予想PER(コ):16.12倍
実績PER:15.50倍
PSR:2.01倍
PBR:3.80倍
予想配当利回り(コ):3.44%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
今四半期は前年同期の新型COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによる外出規制からの在宅での食品需要の恩恵を受けた反動を受けましたが、ペット事業の成長などで相殺できてます。
今季は成長性にはあまり期待できないですがそれでも今のバリュエーションならとも個人的には思ったりします。
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