会社概要
Advanced Micro Devices(AMD) 以下AMDはx86CPUおよび独立、個別のグラフィックユニット(GPU)、それらを統合したAccelerated Processing Unit(APU)を提供する会社です。
近年は自社製品の競争力低下やPC市場の縮小に悩ませられていましたが、新製品のRyzenおよびサーバー向けのEPYC投入以降急速に競争力を回復しています。
同社は身近なところではパソコン向けのCPU及び、GPUやPS4およびXBOX向けのプロセッサーを提供しています。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月~2021年6月)は7月27日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 1.932B | 0.18 |
2021 2Q実 | 3.850B
| 0.63 |
2021 2Q予 | 3.62B
| 0.54 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました
前年同期比で売上高は+99%、EPSも大きく増加しました。
引き続き全ての事業セグメントで強い需要がありました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Computing and Graphics(コンピューティングとグラフィック部門)
売上高 1,367百万ドルから2,250百万ドル +65%
営業利益 200百万ドルから562百万ドル +163%
RyzenとRadeonの両方のプロセッサの売上が大幅に増加した恩恵を受けました。
デスクトップとノートブックの両方の収益は、前年比で2桁の大幅な増加でした。
またグラフィックではRadeon 6000シリーズデスクトップグラフィックスカードの需要とデータセンターGPUの採用により、前年比で収益が2倍になりました。
Enterprise, Embedded and Semi-Custom(エンタープライズ・エンベデッド・セミカスタム部門)
売上高 565百万ドルから1,600百万ドル +183%
営業利益 33百万ドルから398百万ドル +1,106%
セミカスタムとEPYCプロセッサの両方の売上が大幅に伸びた恩恵を受けました。
Teslaの新しいModel XおよびSで同社のプロセッサーが採用されたと報告しています。
また主要なクラウド事業者のAWS、Microsoft Azure、Google、Tencent、Alibabaによる50近くの新しいAMD搭載インスタンスに牽引されてると報告しています。
見通し
2021年度第3四半期
- 売上高 41億ドル ±1億万ドル
- Non-GAAP Gross Margin ~48%
- Non-GAAP Operating expenses ~10億ドル
2021年度通期
- 売上高 ~60%の売上高増加 (前回予想 ~50%の売上高増加 )
- Non-GAAP Gross Margin ~48% (前回予想 Non-GAAP Gross Margin ~47%)
- Non-GAAP Operating expenses ~25% (前回予想 Non-GAAP Operating expenses ~26%)
- Taxes 税引前利益の約15%
株価と指標
2021年8月16日時点で107.48ドルです。
予想PER(コ):35.24倍
実績PER:37.89倍
PSR:9.77倍
PBR:18.45倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Advanced Micro Devicesの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は記録的な収益成長を達成しました。
また同社は現在、半導体の供給不足の影響を受けているものの2022年には改善すると見込んでいます。
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