会社概要
Nokiaはフィンランドにあるネットワークインフラの構築及び開発ベンダーで世界中の通信キャリアと固定・無線インフラを構築・保守しています。
またそれらに付帯する機器やソフトウェア、技術開発、ライセンス提供を行っています。
Nokiaは過去に携帯電話で世界シェア1位でしたがスマートフォンへの移行に失敗するなどして2013年携帯電話事業をMicrosoftに売却しています、その後NokiaはHMD Globalにライセンス提供をしておりHMD GlobalがNokiaブランドのスマートフォンの製品を提供しています。
2015年にはフランスの同業他社Alcatel-Lucentを買収、併合しています。
同社は5G関連として投資家に注目されており、またHuaweiやZTE一連の騒動の恩恵を得られやすいと期待されています。
NOKIAは米国の企業ではないですがADRという形でニューヨーク証券取引所で売買できます。
決算内容
2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月6日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 4Q実 | 7.889B | 0.15 |
2019 4Q実 |
7.731B
| 0.17 |
2019 4Q予 |
7.48B
| 0.14 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
前回の2019年度3Qは5G機器への投資とキャッシュフローの改善を目的として配当を停止してす。
今回の決算では配当に関してNet Cash Positionが約20億ユーロに改善した後に配当を再開する予定との説明をしています、ただし今後3四半期はこの目標を達成できないと見込んでいますので2020年度も無配の見通しです。
セグメント情報
売上高 4Q前年同期比
Networks 5276百万ユーロから5439百万ユーロ +3%
ネットワーク部門の売上高は前年同期比で+3%でした、為替の影響を除く+1%。
光ネットワークとIPルーティングの貢献、およびわずかなモバイルアクセスからの貢献がありました。
ただし5G製品のコスト高が引き続き影響しており、粗利益率は低下しています。
Nokia Software 938百万ユーロから870百万ユーロ -7%
ノキアのソフトウエア部門の売上高は-7%でした、為替の影響を除く-9%。
昨年が記録的な売上高だったこともあり今四半期では前年同期比で比べると大きく減少しています。
北米やインド、中華圏で前年同期比で売上高が減少しました。
Nokia Technologies 423百万ドルから376百万ユーロ -11%
主に一回限りの一時ライセンスの売上高の減少によるものです。
Group Common and Other 257百万ユーロから231百万ユーロ -10%
Group Common and Otherの売上高は-10%でした、為替の影響除く-11%。
主に無線周波数システムの減少によるものです。見通し
2020年度通年
Non-IFRS 希釈化EPS EUR 0.25 +-5%
Non-IFRS 営業利益率 9.5% +-1.5%
Recurring free cash flow ポジティブ
Long term(今後3~5年)
Non-IFRS 営業利益率 12~14%
株主への年次配当 キャッシュポジションと予想キャシュフローを考慮した非IFRSの約40%から70%の利益ベースの成長配当
株価と指標
2020年2月14日の時点で4.33ドルです。
予想PER(コ):12.74倍
実績PER:N/A倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Nokiaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
2019年度はHuaweiやEricssonなどとの業界の競争激化や5G製品のコストの問題で厳しい1年でした。
ただ今四半期は売上高、EPS共に予想を上回るなど良い決算でした。
それでも見通しの予想はそのままですし、2020年度も配当には期待できないこともあり投資するならもう1、2四半期様子見したいかなと個人的には思います。
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