会社概要
ゼネラル・エレクトリックはアメリカは代表するコングロマリット企業ですが近年は業績不振のため会社再建中です、 GEは発電機や航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが直近では事業の選択と集中を進めています。
決算内容
2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月29日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 4Q実 | 33.278B | 0.17 |
2019 4Q実 |
26.238B
| 0.21 |
2019 4Q予 |
25.57B
| 0.18 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
引き続きWabtec及びBaker Hughesの売却を始め事業を売却・縮小した影響で売上高が前年同期比で減少しています。
また第1四半期にBioPharmaを売却する予定の他、Baker Hughesの残りの株式の売却を続ける予定です。
セグメント情報
4Q前年同期比
POWER(電力)
受注
6,382百万ドルから4,457百万ドル -30%
売上高
5,381百万ドルから5,401百万ドル flat
利益
-786百万ドルから302百万ドル
受注は蒸気機関の受注減の影響などを受けましたが、利益面では黒字化しました。
リストラなどのコスト削減の効果が出始めている印象です。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
5,274百万ドルから4,680百万ドル -11%
売上高
4,646百万ドルから4,747百万ドル +2%
利益
-21百万ドルから-197百万ドル
受注では水力発電と送電事業の大型案件の反動がありました。
ただ利益の面では特に送電事業で研究開発投資の増加、関税、および価格設定の影響で赤字が拡大しています。
Aviation(航空)
受注
8,753百万ドルから10,664百万ドル +22%
売上高
8,456百万ドルから8,936百万ドル +6%
利益
1,732百万ドルから2,056百万ドル +19%
主に受注はBaker HughesとGE PowerとのJoint VentureのAerodivativesの設立の恩恵を受けました。
売上高はLEAP-1AおよびLEAP-1Bの販売台数が前年比41台増の420台だったことやCFM56の販売台数とサービスが4%増加したこともあり前年同期比で増加しました。
またCFMはボーイングと緊密に連携して、737 MAXの安全なサービスへの復帰に協力するとしています。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
5,756百万ドルから5,896百万ドル +2%
売上高
5,398百万ドルから5,402百万ドル flat
利益
1,176百万ドルから1,183百万ドル +1%
受注はライフサイエンス部門が10%増加と牽引しました。
ヘルスケアシステム部門の売上高はサービス部門は増加したものの機器部門は減少しました。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
69百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-63百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
6百万ドル
GE Captial(金融)の今四半期に約80億ドルの資産削減を完了し、2019年には合計で約120億ドルの資産を削減しました。
売上高はLEAP-1AおよびLEAP-1Bの販売台数が前年比41台増の420台だったことやCFM56の販売台数とサービスが4%増加したこともあり前年同期比で増加しました。
またCFMはボーイングと緊密に連携して、737 MAXの安全なサービスへの復帰に協力するとしています。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
5,756百万ドルから5,896百万ドル +2%
売上高
5,398百万ドルから5,402百万ドル flat
利益
1,176百万ドルから1,183百万ドル +1%
受注はライフサイエンス部門が10%増加と牽引しました。
ヘルスケアシステム部門の売上高はサービス部門は増加したものの機器部門は減少しました。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
69百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-63百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
6百万ドル
GE Captial(金融)の今四半期に約80億ドルの資産削減を完了し、2019年には合計で約120億ドルの資産を削減しました。
見通し
2020年度通年
- GE産業部門の売上高(Non-GAAP) 一桁台前半の増加
- 調整後GE産業部門の利益率 Flatから約75bpの有機的増加
- 調整後GE産業部門のフリーキャッシュフロー 20億ドルから40億ドル
- 1株あたりの調整後EPS(Non-GAAP) 0.50ドルから0.60ドル
BioPharmaの売却を第1四半期に完了を見込んでいる他、Baker Hughesの株式売却による配当の減少を見込んでいます。
またBoeingの旅客機737 MAXのサービス復帰は2020年半ばを見込んでいるものの状況は流動的としています。
株価と指標
2020年2月21日の時点で12.25ドルです。
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
決算良かったです。
特に0~20億ドルのフリーキャッシュフロー予想に対して23億ドルの実績を好感して株価は一時13ドルを付ける局面もありました。
GEの事業改革は上手く進んでおり特に電力事業の黒字化は好印象ですが、個人的には事業自体はまちまちな印象を受けましたし2020年度の調整後EPS 0.50ドルから0.60ドルは2019年度の0.65ドルの実績に対して控えめな印象を受けます。
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