2020年2月4日火曜日

収益情報の開示拡大 Alphabet Inc. (GOOG) 2019年4Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は2月3日に発表され以下のようになりました。


    売上高     EPS
2018 4Q実   39.276B    12.77
2019 4Q実 
   46.075B
    15.35
2019 4Q予
  46.92B
    12.61
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を下回りましたが、EPSは予想を上回りました。
売上高は前年同期比+17%でEPSは大幅に増加しました。
Google検索やYoutube及びGoogle Cloudは継続的に好調でしたが、ハードウェア事業が一部相殺しました。


セグメント情報


今四半期からYouTubeとGoogle Cloudの情報を開示しています。

売上高  4Q前年同期比

Google Search & Other(Google検索&その他)

23,320百万ドルから27,185百万ドル +17%

YouTube Ads(Youtube広告)

3,650百万ドルから4,717百万ドル +29%

Google Properties(Googleプロパティ) 上記二つを足したもの

26,925百万ドルから31,902百万ドル +18%

Google Cloud

1,709百万ドルから2,614百万ドル  +53%

Google Other(Googleその他)

4,771百万ドルから5,264百万ドル +10%

Google revenues(Google売上高)上記の合計

38,998百万ドルから5,264百万ドル +10%

Other Bets revenues (その他売上高)

154百万ドルから172百万ドル +12%

hedging gains(ヘッジ利益)

124百万ドルから91百万ドル -27%

営業利益 4Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

9,570百万ドルから11,459百万ドル +20%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-727百万ドルから-941百万ドル


TAC(トラフィック獲得コスト)

7436百万ドルから8501百万ドル

Google広告およびYouTube広告は継続的に成長しているほか、Google Cloud Platform(GCP)はGoogle Cloud全体の成長率より高いとのことです。
またGoogleのその他売上高は広告事業以外のYoutubeとGoogle Playの成長が貢献しましたがハードウェア事業は減少しました。


見通し


具体的な数字での業績の見通しはありません。

株価と指標


2020年2月3日の時点で1,485ドルです。


予想PER(コ):23.56倍
PBR:5.08倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


売上高が予想を未達だったこともあり決算後に株価は時間外で-4%下落しています。
ただ決算を見てすぐ売りを入れるほど悪い内容でもなかったように個人的には思っています。
今四半期からGoogle CloudとYoutubeの情報を開示したことでセグメントの内訳は分かりやすくなったように思いますが個人的にはGoogle Cloud Platform(GCP)単体の成長率も開示してほしいかなと思います。
現在同社株に投資していますし、今後同社株を保有しつづける方針に変更はありません。


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