会社概要
インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
決算内容
2019年度の第4四半期決算(2019年10月~2019年12月)は1月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 4Q実 | 18.657B | 1.28 |
2019 4Q実 |
20.209B
| 1.53 |
2019 4Q予 |
19.22B
| 1.25 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
特に2019年度はデーターセンター向け半導体が苦しい時期がありましたが、今四半期ではクラウド事業者向けが好調でした。
同社は第4四半期に、約99億ドルの営業活動による現金を生み出し、14億ドルの配当を支払い、35億ドルを使って6300万株を買い戻したとのことです。
また5%の増配になる1株当たり0.33ドル(年間1.32ドル)の四半期配当を宣言しました。
セグメント情報
売上高 4Q前年同期比
Client Computing(CGC) 9.8Billionから10.0Billion +2%
PCとモデムの販売台数の増加により+2%でした。
PCは市場が堅調でした、またモデムでは高い需要がありました。
5Gスマートフォンモデムの売却と撤退もあり営業利益率は改善しています。
2019年下半期は上半期と比べて供給を増やしたとのことですが、引き続き需要が上回っており供給に制約がある状態が続いているとのことです。
Data Center Group (DCG) 6.1Billionから7.2Billion +19%
主に強力なクラウド需要と第2世代Xeonスケーラブル製品の継続的な採用の恩恵を受けました。
また5Gへの移行に伴って通信サービスプロバイダーからの需要も旺盛でした。
Enterprise & Gov(企業及び官公庁向け)は-7%、Comms SP(通信サービスプロパイダー)は+14%、Cloud SP(クラウド企業)は+48%でした。
Internet of Things Group (IOTG) 816millionから920Billion +13%
Intel AIを搭載した製品を採用が進んでいるとのことです。
Mobileye 183millionから240million +31%
ADAS(先進運転システム)の採用が増加しました。
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 1.1billionから1.2billion +10%
売上高は増加していますが、営業利益はNAND型フラッシュメモリの価格低下もあり9600万ドルの営業損失でした。
Programmable Solutions Group (PSG) 612millionから505million -17%
ワイヤレス部門の好調でしたが、組み込み部門の不調もあり前年同期比で売上高が大きく減少しました。
見通し
2020年度Q1の見通し
- 売上高 190億ドル 前年同期比+18%
- Operating Margin ~ 35% 前年同期比+7PPT
- EPS 1.30 前年同期比+46%
クラウドとNAND型フラッシュメモリの成長を予想しています。
またPC市場でも楽観的な見通しを示しています。
2020年度通年の見通し
- 売上高 735億ドル 前年同期比+2%
- Operating Margin ~ 33% 前年同期比 Flat
- EPS 5.00 前年同期比+3%
通年の見通しは1Qと比べるとやや保守的な印象です、主にWindows7からのWindows10への買い替え需要が2020年度の下半期に落ち着くことを要因として挙げています。
株価と指標
2020年1月24日の時点で68.47ドルです。
予想PER(コ):14.63倍
PBR:3.82倍
予想配当利回り(コ):1.99%
Intelの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
今回決算特に良かったです。
2019年度は米中貿易戦争などでデータセンター向けの半導体が落ち込んだり、PC向けの半導体に供給の制約が発生するなど順風満帆ではなかったですが下半期から業績は回復しました。
株価は決算後上昇していますがまだバリュエーション的には割高感は無いと思います、ただ2020年度通期でみるとそこまで見通しは強くない点は注意が必要でしょうか。
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