会社概要
Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米国を中心に世界中で展開しています。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2019年9月~2019年11月)は1月8日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 33.793B | 1.46 |
2020 1Q実 |
34.339B
| 1.37 |
2020 1Q予 |
34.6B
| 1.41 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を下回りました。
前年同期比では売上高は微増でしたが、EPSはGAAPで-19.8%、Non-GAAPで-6%とそれぞれ減少しました。
特に英国のBoot社の厳しい事業環境やコスト改革マネジメントプログラムにおけるコスト増加の影響を受けています。
セグメント情報
1Q前年同期比
Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)
売上高 261億ドル(前年同期比+1.6%)
調整後営業利益 16.2億ドル(前年同期比-16.2%)
薬局事業はブランドのインフレや処方量の増加、および専門薬局の成長もあり売上高は+2.5%でしたが、小売売上高は前年同期比-2.2%でした。
主に店舗最適化の影響や電子タバコの販売を終了の影響を受けています。
また電子タバコの販売終了は今後の四半期にも少なくない影響を与えるとのことです。
また営業利益は前年同期の償還圧力の反動を受けています。
Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)
売上高 27億ドル(前年同期比-5.4%)
営業利益 調整後営業利益 7,900万ドル(前年同期比-40.5%)
為替の影響が-2.7%ありそれを除くと-2.7%の売上高減でした、英国Boot社の厳しい事業環境とチリの情勢悪化で売上高の減少した影響を受けました。
Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)
売上高 60億ドル(前年同期比+5.2%)
調整後営業利益 2億2,900万ドル(前年同期比+4.1%)
また営業利益の面ではAmerisourceBergenの収益が貢献もあり前年同期比で+4.1%でした。
またMcKessonとWalgreens Boots Allianceはドイツで医薬品卸売事業の合併で合意したとを発表しました。
見通し
- 2020年度の調整後EPSはFlat
- コスト改革マネジメントプログラム
- 22年までに年間18億ドル以上のコスト削減目標
前回の見通しを維持しています。
株価と指標
2020年1月9日時点で54.68ドルです。
予想PER(コ):8.92倍
PBR:2.00倍
予想配当利回り(コ):3.10%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
予想を下回る決算で株価下落しています。
特に国際小売薬局事業の継続的な逆風や電子タバコの販売終了による米国の小売事業への影響などは今後も続くと思われす。
ただバリューエーション面では割高感はないことや配当も3%以上あることもあり、市況からの影響はあると思いますが個人的には現在の株価は妥当な水準かなと思います。
ただ同社の事業環境は厳しい状態が続いています。
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