2021年2月6日土曜日

好調なゲーム業界からの恩恵を受けるも Unity Software Inc. (U) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


Unityは、インタラクティブなリアルタイム3D(RT3D)コンテンツを作成および操作するためのプラットフォームを提供する企業です。 同プラットフォームはゲーム開発者や建築家から自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターに使用されます。 Unityのプラットフォームはスマートフォン、タブレット、PC、家庭用ゲーム機、AR・VRデバイスなど多様なプラットフォームに対応しています。 特にゲームの開発で多く用いられゲーム開発においてはUnityはデファクトスタンダードになっています。 Unityは世界190以上の国と地域で150万人の月間アクティブクリエイター,50%以上のモバイルゲーム、PCゲーム、コンソールゲームでの制作実績、30億以上のアプリダウンロードの実績を誇ります。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年10月~2020年12月)は2月4日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   158.071M   -0.79
2020 4Q実 
   220.336M
   -0.10
2020 4Q予
   204.23M
   -0.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+39%増加しました。
ゲーム業界全体の追い風の恩恵を受けました。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

Create Solutions 48百万ドルから67百万ドル +39%

リアルタイム3Dテクノロジーに対する堅実な顧客需要の恩恵を受けました。

Operate Solutions 87百万ドルから134百万ドル +55%

製品の改善や需要、COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックに伴う外出自粛や規制よってゲームプレイヤーのエンゲージメントが向上した恩恵を受けました。

Strategic Partnership & Other 24百万ドルから19百万ドル -20%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で取引サイクルが長期化した影響を受けました。


見通し


2021年度第1四半期
  • 売上高 210百万ドル~220百万ドル 前年同期比+26%~+32%
  • Non-GAAP営業損失 -30~-40百万ドル
  • Non-GAAP Operating Margin -14~-19%
2020年度通年
  • 売上高 950百万ドル~970百万ドル 前年同期比+23%~+26%
  • Non-GAAP営業損失 -90~-105百万ドル
  • Non-GAAP Operating Margin -9~-11%

株価と指標


2021年2月5日時点で128.64ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PSR:49.55倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Unityの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でしたが、決算後株価は下落しています。
特に前期の売上高の前年同期比の成長+53%と比べると今期の+39%はやや鈍化していることや保守的な見通し、9月のIPOの時から株価が3倍になっていることなどが個人的には主な要因かなと思います。
今回の決算が今後の同社の成長ストーリーを大きく覆すものではないと個人的には思っていますが、少し様子を見たいかなとも思っています。


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