2021年2月28日日曜日

通年で50万台の生産を達成 Tesla, Inc. (TSLA) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


Tesla, Inc.(旧名:Tesla Motors, Inc.)は電気自動車のModel XやS、普及価格帯のModel3を設計・開発・製造・販売しています。 また電気自動車のバッテリーや技術を利用した電力備蓄やソーラー発電システムの開発・設計・製造・販売及び賃貸をしています。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年10月~2020年12月)は1月14日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   7.384B   0.41
2020 4Q実 
  10.744B
   0.8
2020 4Q予
   10.32B
   1.01
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で+46%、EPSはほぼ倍増しました。
Shanghai工場でのモデル3の生産増加の恩恵や太陽光発電・蓄電事業が好調でした。


セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

Automotive Revenue(自動車売上高)  6,368百万ドルから9,314百万ドル +46%
Automotive Gross Profit(自動車売上総利益) 1,434百万ドルから2,244百万ドル +56% 
Automotive Gross Margin – GAAP(自動車調整後売上総利益) 22.5%から24.1%

2020年通年で499,550台の配送を達成しました。
同社の年間目標の50万台はやや達成できていませんが、同社は今年COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で製造に影響が出たことを考えれば素晴らしい数字だと思います。
Shanghai工場ではModel 3を週5,000台以上継続的に生産しています。

Energy generation and storage revenue(発電・貯蔵売上高)

436百万ドルから752百万ドル +72%

エネルギー蓄積システムのMegapackが成長を牽引しました。
今後も住宅事業の拡大に伴い需要増加を予想をしていますが、供給面で制約があるとしています。

Services and other 

580百万ドルから678百万ドル +17%


見通し


Volume
  • 製造能力の早期増強を予定
  • 車両配送の年間平均成長率の+50%、より2021年は早い成長を予想

Cash
  • 製品ロードマップ、長期的な生産能力拡大計画、その他の費用を賄うための十分な流動性

Profit
  • 営業利益率の継続的な成長
  • キャパシティの拡大・ローカライズ化

Product
  • Gigafactory BerlinとGigafactory TexasでのModel Yの生産能力の増強と納入開始
  • Gigafactory Shanghaiの更なる拡大
  • Tesla Semiの2021年の納入

株価と指標


2021年2月26日時点で675.50ドルです。


予想PER(コ):122.60倍
実績PER:1055.47倍
PSR:20.56倍
PBR:29.18倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Teslaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
Teslaにとって2020年はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で米国の工場を一時停止するなどの厳しい時期もありましたがそれを除けば生産拡大と継続的な利益を上げれるようになるなどポジティブな一年だったかなと個人的には思います。
ただ株価は直近ではアメリカの10年債の利回りが上昇したことや、同社の株価が過熱していたこともありやや調整しています。
今後業績面では個人的には期待できるかなと思いますが、株価は業績以外の要因も気にする必要がありそうです。

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