2021年1月25日月曜日

ノートPC向けが好調も Intel Corporation(INTC) 2020年度4Q決算を振り返る

会社概要


インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。

決算内容


2020年度の第4四半期決算(2020年10月~2020年12月)は1月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 4Q実   20.209B   1.52
2020 4Q実 
   19.978B
   1.52
2020 4Q予
   17.5B
   1.1
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で-1%、EPSはflatでした。
ノートブックPC向け半導体が好調でしたが、データセンター向け半導体が前年同期で減少しました。



セグメント情報


売上高 4Q前年同期比

Client Computing(CGC) 10Billionから10.9Billion +9%

ノートブックPC向け半導体が好調でしたが、教育向けの低価格モデルの需要の増加がASPを押し下げました。


Data Center Group (DCG)  7.2Billionから6.1Billion -7%

5G向けが好調でしたが、厳しい競争環境やマクロ環境・サイクルの影響を受けました。


Internet of Things Group (IOTG) 920millionから777million -16%

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で需要が減少した影響を受けました。

Mobileye 240millionから333million +39%

EyeQ® SoCの需要の恩恵を受けました。

Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 1.217millionから1.208million -1%

販売数量は増加しましたが、ASPの減少の影響を受けました。
ただし収益性は改善しており営業利益はプラスになっています。

Programmable Solutions Group (PSG) 505millionから422million -16%

通信セグメントの主要な顧客が5G ASICに移行した影響を受けています。


見通し


2021年度第1四半期の見通し
  • 売上高 175億ドル 前年同期比-12%
  • Operating Margin 30 前年同期比-8PPT
  • EPS 1.10 前年同期比-24%

株価と指標


2021年1月25日時点で56.66ドルです。


予想PER(コ):11.78倍
実績PER:11.47倍
PSR:2.96倍
PBR:2.84倍
予想配当利回り(コ):2.33%
Intelの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


予想を上回る決算でした。
ただ引き続きデータセンター向けの減少が気になるところです。
同社は直近でCEOの交代や他社ファウンドリーの利用について限定的な利用への言及に留まったことで株価はやや乱高下してます。
今後新CEOの下で2023年までの製品の新ロードマップを発表するとのことですので投資はそれを見定めてかなと個人的には思っています。

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