会社概要
Fordはアメリカのビッグ3と呼ばれる自動車メーカーの一角で1903年にヘンリーフォード氏によって設立された自動車メーカーです。
2017年の自動車世界シェア6位のビックメーカーです。
また自動車の大量生産をいち早く実現したメーカーとして有名です。
日本でもFord社のFord及びリンカーンブランドの自動車は販売していましたが、2016年に販売不振を理由に日本市場から撤退してしまいました。
決算内容
2020年度の第3四半期決算(2020年7月~2020年9月)は10月28日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 33.931B | 0.34 |
2020 3Q実 | 34.707B
| 0.65 |
2020 3Q予 | 32.86B
| 0.16 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
北米と中国の好調な自動車販売の恩恵を受けましたが、ヨーロッパ、南米、およびインターナショナルマーケットグループの依然としてCOVID-19(新型コロナウィルス)に関連する影響が一部相殺しました。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
北米
売上高 234億ドルから253億ドル +8%
Wholesale Units 639,000台から651,000台 +2%
EBIT 20億ドルから32億ドル +12.5%
SUVやPickupの販売が好調で平均販売価格が上昇したことや、COVID-19(新型コロナウィルス)関連の費用が減少した恩恵を受けました。
南米
売上高 10億ドルから6億ドル -39%
Wholesale Units 79,000台から48,000台 -39%
EBIT -2億ドルから-1億ドル
COVID-19(新型コロナウィルス)の業界全体の圧力で販売数量が減少しました。
またブラジルでフリート販売からの撤退したことも販売数量の減少に繋がっています。
ヨーロッパ
売上高 63億ドルから57億ドル -10%
Wholesale Units 298,000台から239,000台 -20%
EBIT -1億ドルから-4億ドル
COVID-19(新型コロナウィルス)の業界全体の圧力で販売数量が減少しました。
また一部車両の製品リコールが利益を押し下げました。
中国
売上高 9億ドルから10億ドル +15%
Wholesale Units 134,000台から169,000台 +22%
EBIT -3億ドルから-1億ドル
Newモデルの投入もあり販売台数が増加した恩恵を受けました。
International Markets Group(その他市場)
売上高 23億ドルから20億ドル --11%
Wholesale Units 93,000台から76,000台 -18%
EBIT -1億ドルから1億ドル
COVID-19(新型コロナウィルス)の業界全体の圧力で販売数量が減少しました
ただ利益面ではコストの低下、販売価格の上昇もありEBITはプラスになっています。
Ford Credit
EBT(税引前利益)は前年同期比7億ドルの11億ドルでした。
オークションの販売および価格からの恩恵を受けました。
見通し
調整後EBIT
・Q4 -5~0億ドル
・通年 6~11億ドル
主力のF-150を始めとして複数の車種のモデルチェンジで第4四半期に販売台数の減少とコストの増加を予想しています。
株価と指標
2020年1月8日時点で9.00ドルです。
予想PER(コ):8.22倍
実績PER:N/A倍
PSR:0.27倍
PBR:1.06倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Fordの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響は継続していますが、収益性は改善しています。
第4四半期は一部車種のモデルチェンジからの影響を予測していますが、来期は更なる収益性の改善と復配に期待したいところです。
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