会社概要
Microsoftはパーソナルコンピューター向けのオペレーティングシステム「Windows」を開発・提供する会社でまた普段仕事などでMicrosoftOfficeを使用されているかたも多いんではないでしょうか?
特にWindowsとOfficeのイメージが強い同社ですか近年はクラウドサービスのAzureや家庭用ゲーム機のXboxや人気ゲームのHALOシリーズ、タブレット・一体型PCのSurfaceシリーズ、検索サービスのBingなどハード、ソフト問わず幅広い製品やITサービス・ソフトウェアを提供しています。
また企業買収も積極的に行っており、近年で有名な企業だけでもスマートフォンや携帯電話を製造していたNokiaのモバイル部門やコミュニケーションツールのSkype、サンドボックスゲームのMinecraftを開発・提供していたMojang、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubを買収しています。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2020年10月~2020年12月)は12月26日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 36.906B | 1.51 |
2021 2Q実 | 43.076B
| 2.03 |
2021 2Q予 | 40.18B
| 1.64 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+17%、EPSは+34%それぞれ増加しました。
新型Xboxを発売したことや、クラウドサービスの利用拡大の恩恵を受けています。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Productivity and Business Processes
118億ドルから134億ドル +13%
Office製品はCommercialとConsumerで売上高はそれぞれ+11%と+7%でした。
またMicrosoft365のサブスクライバー数が4,750万人に増加したと報告しています。
Dynamics製品は+21%、クラウドのCRMパッケージのDynamics 365が+39%でした。
LinkedInの売上高は+23%でした。
Intelligent Cloud
130億ドルから146億ドル +23%
CloudServiceのAzureの売上高は前年同期比で+50%でした。
Azureの牽引もありServer製品およびCloudServiceの売上高は前年同期比で+26%でした。
Enterprise Servicesの売上高は前年同期比で+5%でした。
More Personal Computing
132億ドルから151億ドル +14%
Windows OEMの売上高は前年同期比で+1%でした。
Windows Commercial productsおよびCloudServiceの売上高は前年同期比で+10%でした。
Surfaceの売上高は前年同期比で+3%でした。
トラフィック獲得コストを除く検索広告収入は+2%でした。
Gamingの売上高は前年同期比で+50%でした、次世代Xboxと前モデルのXboxの低価格プロモーションが貢献しました。
Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は前年同期比で+40%でした。
Xboxの全体の販売が伸びたことでゲームソフトの販売も増加した他、Game Passサブスクリプションが寄与しました。
見通し
2021年度第3四半期
- Productivity and Business Processes 133.5億ドルから136億ドル
- Intelligent Cloud 147億ドルから149.5億ドル
- More Personal Computing 123億ドルから127億ドル
- COGS(売上原価) 131億ドル~133億ドル
- 営業費用 119~120億ドル
タイミングが予測できない大規模な長期のAzure契約によってAzureの成長率が四半期ごとに変動する可能性を示唆しているものの、引き続きAzureとゲームの好調を見込んでいます。
また2021年度通期は通年で2桁の売上高と営業利益の伸び、そして堅調な営業利益率の拡大を見込んでいます。
株価と指標
2021年1月29日時点で231.96ドルです。
予想PER(コ):28.89倍
実績PER:34.58倍
PSR:11.41倍
PBR:13.44倍
予想配当利回り(コ):0.97%
Microsoftの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
特に次世代Xboxの販売でゲーム事業が大きく成長しているのが今四半期では印象的でした、この特需はもう少し続くかなと思いますのでMicrosoftの今後の決算も期待したいですね。