2020年4月24日金曜日

予想を上回る決算だったが The Coca-Cola Company (KO) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月21日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   8.024B   0.48
2020 1Q実 
  8.601B
   0.51
2020 1Q予
  8.28B
   0.44
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高・EPS共に予想を上回りました。
事業の買収や為替の影響を除いた通年の本源的売上高(Non-GAAP)は横ばいでした。
中国を除くCoca-Colaの事業は数量ベースで+3%でした。


セグメント情報


(1Q前年同期比)

Europe, Middle East & Africa(欧州・中東・アフリカ)の売上高成長は横ばいでした。
市場別では、ナイジェリア、中東、北アフリカが好調でしたが、西ヨーロッパと南アフリカでの減少によって相殺されました。

Latin America(ラテンアメリカ)では+4%の売上高成長でした、メキシコでの取り組みのポジティブな影響がありました。

North America(北米)では+4%の売上高成長でした、価格設定やジュース、乳製品、植物性飲料などの製品群の成長の恩恵を受けました。

Asia Pacific(アジア太平洋)での売上高は-4%でした、中国でのCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大の影響を始め主要な市場が不振でした。

Global Venturesの売上高は-2%でした、COVID-19(新型コロナウィルス)の流行でCosta Coffeeの店舗を中国と英国で閉鎖した影響を受けました。

Bottling Investmentsの売上高は-8%でしたアフリカやインド事業の不調を反映しています。


見通し


2020年度通期

COVID-19(新型コロナウィルス)の世界的なパンデミックの影響による不確実性から合理的な通期業績は見積もれないとしています。
また売上高、営業利益共に1桁台後半の為替の逆風を予想しています。

2020年度第2四半期

売上高(Non-GAAP) 4~5%の為替の逆風
営業利益(Non-GAAP) 5~6%の為替の逆風

同社は決算説明会で4月の初めに世界での販売数量が25%減少し、第2四半期が最も深刻な影響を受けると予想しています。


株価と指標


2020年4月23日時点で45.07ドルです。


予想PER(コ):22.22倍
実績PER:21.92倍
PBR:10.26倍
予想配当利回り(コ):3.59%
The Coca-Colaの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算は良かったですが、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で第2四半期は良くない決算になりそうですね。
現在同社株に投資しており、今回の決算でポジションの変更はしないと思いますが同社株については個人的には何とも言えないかなと思います。

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