会社概要
インテルはパソコン・サーバー向けに半導体を提供するメーカーです。
他にも、自動車向け衝突防止補助システムのモービルアイの買収を始め、自動運転や5Gなどの様々な分野を強化、参入しています。 特にサーバや家庭用パソコン向けのCPUが主力です。
決算内容
2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 1Q実 | 16.061B | 0.89 |
2020 1Q実 |
19.828B
| 1.45 |
2020 1Q予 |
18.7B
| 1.28 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+23%、EPSは大幅に増加しました。
第1四半期に42億ドルの株式を買戻し、14億ドルの配当を支払いました。
ただ現在の経済環境もあり、同社は自社株買いの一時停止しました。
また配当政策と昨年10月に発表した200億ドルの自社株買いプログラムは維持するとしています。
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
Client Computing(CGC) 8.6Billionから9.8Billion +14%
在宅勤務および在宅学習の増加からノートPCとモデムの売上高が増加しました。
また同社はノートPCの需要が第2四半期まで続くと予想しています。
Data Center Group (DCG) 4.98Billionから7.0Billion +43%
在宅勤務への対応で企業がITインフラを強化したことやクラウド企業からの需要が増加した恩恵を受けました。
売上高は前年同期比でEnterprise & Gov(企業及び官公庁向け)は+34%、Comms SP(通信サービスプロパイダー)は+33%、Cloud SP(クラウド企業)は+53%でした。
Internet of Things Group (IOTG) 910millionから883 million -3%
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で売上高は前年同期比で-3%でした。
Mobileye 209millionから254million +22%
ADAS(先進運転システム)の採用拡大の恩恵を受けました。
Non-Volatile Memory Solutions Group (NSG) 915millionから1.3billion +46%
過去最高の売上高を記録しました、NANDとOptane™の継続的な成長の恩恵を受けました。
Programmable Solutions Group (PSG) 486millionから519million +7%
クラウドおよびエンタープライズ分野が好調だったものの組み込み機器および通信分野の減収で一部相殺しました。
見通し
2020年度第2四半期の見通し
- 売上高 185億ドル 前年同期比+12%
- Operating Margin ~ 30% 前年同期比-1PPT
- EPS 1.10 前年同期比+4%
第2四半期はPCを中心とした需要は横ばいでデータ中心とした需要は売上高前年同期比で+25%を見込んでいます。
ただ営業利益率は次期10nmプロセスのクライアント製品(コードネーム:Tiger Lake)を始めとしたCPU・5GSoCの立ち上げに伴う費用増や前四半期比での売上高の減少の影響を受けるとしています。
株価と指標
2020年4月27日時点で59.47ドルです。
総評と感想
決算良かったです。
リモートワークでのノートPCの需要それに伴うクラウド企業のITインフラへの投資の加速など特需と言っていいような状況でした。
第2四半期はやや新製品の立ち上げに伴う影響は予想されるもののノートPCやITインフラへの投資からの恩恵はもう少し続きそうかなと個人的に思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿