会社概要
Nvidiaは大手半導体メーカーで世界的なGPU(Graphics Processing Unit)のメーカーです。
同社の製品及びブランドは
PCゲーム・メインストリーム向けグラフィックボードのGeForceシリーズ
動画編集、デザイナー、ビジネスユーザー向けのQuadroシリーズ
ディープラーニングやGPGPU向けのTeslaシリーズ
自動車、モバイルゲーム、タブレット、ドローン、ロボット等、組み込み向けのTegraシリーズなどがあります。
今Nvidiaが注目されている理由は、従来画面の出力や3D演算など画像の演算に主に使用されていたGPUが、人工知能やそれを支える機械学習の技術であるディープラーニングなどの興隆とそれらの演算処理として並列演算に優れているGPUが使われるようになったためです。
特にNvidiaはGPUでプログラミングを可能にするコンピューティングプラットフォーム、CUDAを開発・提供しておりCUDAは使いやすさやライブラリの点で競合を大きくリードしており、発展途上の同分野ではプログラムの書き換えや最新技術の対応が容易という面でNvidiaのGPUが有利であり、そのためNvidiaのGPUが好んで使われています。
また自動運転にも積極的に取り組んでおり、トヨタ、メルセデスベンツ、アウディ、テスラ、ボルボ、フォルクスワーゲンといった自動車業界と有力パートナーと手を組んでいます。
同分野ではIntel傘下のモービルアイが業界をリードしていましたがNvidiaが持つ高い処理能力持つ半導体と画像処理技術によって完全な自動運転ではNvidiaがリードしてるという意見もあります。
決算内容
2019年度の第2四半期決算(2019年5月~2019年7月)は8月15日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 2Q実 | 3.123B | 1.94 |
2019 2Q実 |
2.579B
| 1.24 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
前年同期比では減収減益でしたが、予想は上回る決算でした。
全てのセグメントが前期比を上回るなど好調でした。
セグメント情報
売上高
(2Q前年同期比)
前年同期比で大きなマイナスですが、前四半期の1055百万ドルからは大幅に増加しています。
旧モデルの在庫の消化が進んだほか新GPUへの移行が進んでいます。
新しいGaming用GPUのRTX SUPERやノートPCのRTX Studio Laptopsやレイトレーシングへの取り組みの紹介や言及がありました。
また新しい任天堂スイッチ向けの半導体の出荷も始まりました。
Professional Visualization 281百万ドルから291百万ドル +4%
特にモバイルワークステーションが好調でした。
RTXレイトレーシングはクリエイティブな分野での新しい業界標準になっているとのことです。
Datacenter 760百万ドルから655百万ドル -16%
前年同期比ではマイナスですが、前期比ではプラスとようやく底打ち感がみられます。
しかしAIやクラウド向けは持ち直しがみられますが、ハイパースケールデータセンター向けが低調でした。
またMellanoxの保留中の買収に関して、米国で規制当局の承認を受けており、ヨーロッパおよび中国の規制当局と連携しています。
Automotive 161百万ドルから209百万ドル +%30
引き続き自動運転の市場拡大の恩恵を受けています。
Volvoとのパートナーシップや自立運転トラックへの取り組みの紹介がありました。
OEM&Other 116百万ドルから111百万ドル -5%
見通し
2020年度Q3
- 収益は29億ドル +-2%
- GAAP及びnon-GAAPのgross marginsがそれぞれ62.0%と62.5% +-50basis points
- GAAP及びnon-GAAPの営業費用は、それぞれ約980百万ドルおよび765百万ドルと予想されています。
株価と指標
2019年8月16日の時点で159.56ドルです。
予想PER(コ):22.44倍
PBR:10.01倍
予想配当利回り(コ):0.39%
Nvidiaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想
総評と感想
良い決算でした、不調だったDateCenterセグメントで底打ち感がみられるほかGamingセグメントが前四半期比で大きく収益が増加しました。
またガイダンスも収益が29億ドルと前年同期比で減収ですが今回からは大きく増加する見通しになっており今後も期待がもてるかなと思います。
現在同社株を保有していませんが個人的には投資妙味があると考えますし、個人的にも投資してみてもいいかなと思ったりしています。
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