企業概要
アステリアは世界中に拠点を持ちデータベースの連携ソフトウェアのASTERIAやペーパレス化を実現するHandbook等の企業向けのソフトウェアを提供しており、最近はThis Place社を買収しデザインコンサルタントのサービスの提供を開始しています。
またグローバル展開にあたり、2018年10月にインフォテリアからアステリアに社名を変更しています。
決算内容
2019年度第2四半期決算(2018年7~9月期)は10/9日発表され以下のようになりました。
売上高 | 営業益 | 経常益 | 純利益 | EPS | |
17.7-9 | 714 | 171 | 82 | 67 | 4.1 |
18.7-9 | 808 | -25 | -39 | -83 | -4.8 |
2019年度第2四半期累計決算(2018年4~9月期)は以下のようになりました。
売上高 | 営業益 | 経常益 | 純利益 | EPS | |
17.7-9 | 1,474 | 319 | 219 | 130 | 7.9 |
18.7-9 | 1,601 | 19 | 72 | 6 | 0.3 |
増収ですが大幅な減益でした特に2Qは赤字転落してしまいました。
セグメント情報
当社は単一セグメントですがビジネスユニット別売上収益を公表しています。
エンタープライズ
売上高
774,707千円 +4.6%
ネットサービス
売上高
142,784千円 +8.4%
デザイン
売上高
677,304千円 +13.9%
その他
6,381千円 -7.1%
主力のアステリアやHandbook、デザインサービスの収益面では好調でした。
ただ大きく減益になった理由として製品・サービス原価、アーンアウト、販管費の増加が挙げられました。
アメリカ大手携帯キャリア、T-mobile USとSprintの合併準備によりThis Place社のデザインコンサル事業に影響があった他、アーンアウトの費用もかさみました、販売管理費では人員増による人件費や事務所移転・開設のコストがかかりました。
T-mobile Usは一時的な影響とのことですが合併が一時中断した形になったあと再び交渉再開になったという話もあるので今後どうでしょうか?
アーンアウトは2Qに費用が集中するほか費用は買収した翌年度から減っていく契約になっているので今後増えることはないです。
(第二四半期連結4-9月)
(前年同期比)
見通し
特に利益面での進捗はよくないですが一時要因とのことで業績予想に変更はないです。
株価と指標
2018/11/15日時点で890円です
予想PER(コ):97.1倍
PBR:2.87倍
予想配当利回り(会):N/A
(コ) コンサンス予想
(会) 会社予想
総評と感想
決算説明会では業績のほかにIotやブロックチェーンへの取り組みの説明に多くの時間を割いていました。
とくにIotでは簡単に使え、本体無料を始め低価格で導入できるGravioの説明が印象的でした。
またブロックチェーンについてもZaifの不祥事等ありましたが特にブロックチェーン技術と市場の潜在性に高さから引き続き積極的に投資をしていくとのことです。
をリリースするなどややビジネス面でも具体化してきました。
ただし業績面に目を向けると特にコストが掛かった関係や成長投資の最中もありますが大幅に利益が減ってPERが株価が下落傾向にあるにも関わらず割高など現在あまり魅力的な投資先とは言えないです、特に利益の面で業績予想未達になる可能性があります。
同社のビジネスモデルや技術力は優れていると思いますが、成長投資の芽が出てきたから投資しても遅くはないかなと思いました。
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