会社概要
The Coca-Cola Companyはコカ・コーラを始めとする飲料メーカーで200カ国以上の国で500以上のブランドを冠した3,800種類以上の炭酸・非炭酸清涼飲料を製造販売しています。 同社のブランドはコカ・コーラ以外にもダイエットコークやAdeS(いろはす)、Fanta、Sprite、ジョージアコーヒー、ミニッツメイドジュースなどを始め消費者に炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁ジュース、水、お茶、コーヒー、乳製品など飲料を提供しています。 近年では健康志向の高まりやコーヒーショップの世界的な流行によりやや同社の炭酸飲料離れの傾向もありましたが、健康志向の製品の投入やイギリスの大手コーヒーチェーンのコスタ・コーヒーの買収を行うなど時代の変化に合わせた経営を行っています。 また投資家からはバフェット銘柄としても知られバフェット氏率いるバークシャーハサウェイが同社の筆頭株主であることは有名です。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2021年4月3日~2021年7月2日)は7月21日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 9.250B | 0.55 |
2021 2Q実 | 10.129B
| 0.680 |
2021 2Q予 | 7.15B
| 0.44 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高・EPS共に予想を上回りました。
前年同期比で売上高は+42%、EPSは+48%と。
COVID-19(新型コロナウィルス)からの徐々に経済が回復した恩恵を受けました。
セグメント情報
売上高 2Q前年同期比
Europe, Middle East & Africa(欧州・中東・アフリカ) 1,210百万ドルから2,017百万ドル +67%
Unit caseは+21%でした。
Price/mixは+20%でした。
昨年のCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響の反動を受けました。
Latin America(ラテンアメリカ) 755百万ドルから1067百万ドル +41%
Unit caseは+12%でした。
Price/mixは+9%でした。
家庭外の需要の回復と在宅需要の継続的成長を受けました。
ブラジルおよびメキシコで、スパークリング清涼飲料水および水分補給カテゴリーの堅調な業績が牽引しました。
North America(北米) 2,648百万ドルから3,381百万ドル +28%
Unit caseは+17%でした。
Price/mixは+12%でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)関連の不確実性が軽減したことにより、全てのカテゴリーで製品で販売および価格面での改善の恩恵を受けました。
Asia Pacific(アジア太平洋地域) 1,183ドルから1,503百万ドル +27%
Unit caseは+16%でした。
Price/mixは+6%でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)関連の不確実性が軽減した一部市場での回復が見られました。
スパークリング清涼飲料水および水分補給カテゴリーの成長の恩恵を受けました。
Global Ventures 295百万ドルから707百万ドル +139%
主に英国のCostaの店舗再開の恩恵を受けました。
Bottling Investments 1,263百万ドルから1,738百万ドル 14%
Unit caseは+25%でした。
Price/mixは+3%でした。
Corporate -12百万ドルから17百万ドル
Eliminations -192百万ドルから-301百万ドル
見通し
2021年通期見通し
収益(為替の影響除く) +12~+14%の成長(前回予想 一桁後半の成長)
比較可能なEPS +13~+15%の成長(前回予想 一桁前半から後半の成長)
Free Cash Flow 90億ドル以上(前回予想 少なくとも85億ドル)
株価と指標
2021年8月2日時点で57.03ドルです。
予想PER(コ):24.17倍
実績PER:30.48倍
PSR:6.76倍
PBR:11.06倍
予想配当利回り(コ):2.95%
Coca-Colaの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大とそれに伴う都市封鎖や外出自粛、レストランや商業施設の営業短縮や自粛の影響を受けましたが、徐々にCOVID-19(新型コロナウィルス)のワクチン普及と経済の再開の恩恵で業績が回復しています。
今後も更にワクチンが普及することで更なる業績回復を期待したいところですが、近年COVID-19(新型コロナウィルス)の変異株の感染が拡大しており影響が気になるところです。
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