会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2020年度第4四半期決算(2020年2月~2020年5月)は7月1日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 4Q実 | 4.162B | 0.83 |
2020 4Q実 | 5.023B
| 1.1 |
2020 4Q予 | 4.96B
| 1.06 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+21%でした。
EPSは前年同期比で+33%でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによって在宅での食品需要の大幅な増加の影響を受けました。
セグメント情報
4Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,341.7百万ドルから3,196.4百万ドル +36%
営業利益
527.7百万ドルから892.6百万ドル +69%
売上高はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで家庭用食品の需要が大幅に増加しました。
また営業利益も販売数量の増加に伴って増えています。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
519.0百万ドルから393.1百万ドル -24%
営業利益
116.1百万ドルから38.8百万ドル -67%
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで外食需要が減少した影響を受けました。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
499.5百万ドルから530百万ドル +6%
営業利益
41.9百万ドルから32.7百万ドル -22%
また営業利益は販管費の増加の影響を受けています。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
395.9百万ドルから348.9百万ドル -12%
営業利益
22.8百万ドルから-23.9百万ドル
営業利益は利益の高い事業の売上高の減少と販管費の増加で損失が発生しています。
2020年9月9日時点で59.98ドルです。
予想PER(コ):18.66倍
実績PER:18.04倍
PSR:2.23倍
PBR:4.87倍
予想配当利回り(コ):3.27%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
405.6百万ドルから554.6百万ドル +37%
営業利益
110.1百万ドルから135.0百万ドル +23%
会計年度を合わせた影響で1ヶ月分多い収益貢献があった他、プレミアム価格帯の商品セグメントが好調な恩恵を受けました。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで家庭用食品の需要増加の恩恵を受けました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)は販売数量の減少の影響受けました。
見通し
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で家庭用食品と外食の需要の不確実性の為、2021年度の通期見通しの提供をしていません。
ただ主要カテゴリーでの市場シェアの拡大や2021年度の売上高の成長の達成、調整済みEBITDAレシオの改善を見込んでいます。
株価と指標
2020年9月9日時点で59.98ドルです。
予想PER(コ):18.66倍
実績PER:18.04倍
PSR:2.23倍
PBR:4.87倍
予想配当利回り(コ):3.27%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
今四半期は一時的な需要も多く含まれたと思いますが、同社はコロナ渦で主力のパンやスナック、冷凍食品やパッケージ食品などの家庭用食品は恩恵をうけています。
比較的同社は外部環境の変化に強い銘柄かなと個人的には思いました。
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