会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2021年度第1四半期決算(2020年6月~2020年8月)は9月23日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 1Q実 | 4.003B | 0.79 |
2021 1Q実 | 4.364B
| 1 |
2021 1Q予 | 4.21B
| 0.87 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+9%でした。
EPSは前年同期比で+27%でした。
引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによって在宅での食品需要の大幅な増加の影響を受けました。
また同社は四半期配当を4%増配して1株あたり0.51ドルにすると発表しました。
セグメント情報
1Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,376.1百万ドルから2,707百万ドル +14%
営業利益
559.9百万ドルから695.4百万ドル +24%
売上高はCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響で在宅での食品の需要が大幅に増加した影響を反映しています。
主にMeals & BakingとアメリカでのCerealの販売が好調でした。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
445百万ドルから391.6百万ドル -12%
営業利益
91.1百万ドルから69.6百万ドル -24%
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで外食需要が減少した影響を受けました。
しかしGENERAL MILLSブランドの小売売上高における市場シェアは拡大したとしています。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
454.1百万ドルから491百万ドル +8%
営業利益
27.6百万ドルから53.2百万ドル +96%
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックと為替からの恩恵を受けました。
主にMexican Foodが牽引しました。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
359.5百万ドルから382.7百万ドル +6%
営業利益
10.1百万ドルから20.1百万ドル +99%
販売数量の増加の恩恵を受けましたが、為替や価格設定によって一部相殺されました。
中国でのWanchai FerryやブラジルでのYokiやKitanoなどの商品が好調でした。
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
367.8百万ドルから391.7百万ドル +6%
営業利益
80.9百万ドルから90.3百万ドル +12%
FDM(食品、医薬品、マスマーケット)とEコマースの拡大の恩恵を受けました。
ドッグフードとキャットフードの両方で増加し、ウェットフードとペット用のおやつは2桁の成長でした。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)はラテン地域の売上高増加が牽引しました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)は販売数量が減少しましたが価格設定で一部相殺されました。
見通し
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で家庭用食品と外食の需要の変動の影響を受けるとしています。
2020年度第4四半期は家庭用食品に特需が発生しましたが、パンデミック関連の規制緩和とレストランの再オープンもあり2021年度第1四半期はやや需要は緩やかになりました。
2021年度第2四半期も引き続き高い家庭用食品の需要を予想していますが、不確実性の大きさから業績見通しは提供していません。
株価と指標
2020年9月25日時点で59.67ドルです。
予想PER(コ):15.70倍
実績PER:16.78倍
PSR:2.01倍
PBR:4.25倍
予想配当利回り(コ):3.48%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
同社は新型COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによる外出規制や自粛で高い家庭用食品の需要からの恩恵を受けています。
今後も個人的にはこの傾向は続いていくかなと思いますが、COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックが収束に向かって外食の需要が回復していけば同社の成長が維持できないシナリオは考慮していく必要があるかなと思います。