アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。
決算内容
2019年度の第1四半期決算(2019年1月~2019年3月)は4/29日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2018 1Q実 | 31.146B | 13.33 |
2019 1Q実 |
36.339B
| 9.50(制裁金除く11.90) |
2019 1Q予 |
37.33B
| 10.58 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を下回りました、EPSは予想数字がEUからの制裁金を考慮した数字とそうでない数字が混ざっておりあんまり参考にはならないかなと思います。
前年比で比べると売上高は+17%、EPSは制裁金を除く数字でもマイナス成長ですが、前年同期は3.04ドルの非公開株の利益計上があったのに対し、今期は1.09ドルでしたのでそれを考慮すると制裁金を除いた数字では前年同期のEPSはプラス成長です。
セグメント情報
売上高 (1Q前年同期比)
Google properties revenues(Googleの収入)
21,998百万ドルから25,682百万ドル +17%
Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)
4,644百万ドルから5,038百万ドル +8%
Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの
26,642百万ドルから30,720百万ドル +15%
Google other revenues(Googleその他収入)
4,354百万ドルから5,449百万ドル +25%
Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues
30,996百万ドルから36,169百万ドル +17%
Other Bets revenues(その他収入)
150百万ドルから170百万ドル +13%
営業利益 (1Q前年同期比)
Google operating income(Google営業利益)
8,368百万ドルから9,325百万ドル +11%
Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])
-571百万ドルから-868百万ドル
全体として成長が鈍化している印象です
TAC(トラフィック獲得コスト)はモバイル端末の普及とモバイル広告の増加で単価減とクリック増になっていますがクリック数の伸びは前期の66%から低下しているのが気になります。
Alfhabetは広告事業の成長鈍化について主な要因はYouTubeがエンゲージメント広告に占める割合が急増したことだとしています、
またYoutubeやクラウドのGoogle other revenuesも成長していますがやや物足りないように思います。
見通し
業績見通しはありません。
株価と指標
2019年4月29日の時点で1,287.58ドルです。
予想PER(コ):23.50倍
PBR:5.04倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Alphabetの現在の株価と指標
(コ) コンサンス予想 (会) 会社予想
総評と感想
決算悪かったです、売上高が前年同期の+26%、前期が+22%で今回+17%と伸びが鈍化しています、GDPRの影響やAmazonやFacebook等と広告分野での競争が激しくなっているのが要因かなと思います。
個人的には各種施策を行っていたYoutubeやクラウドが含まれるセグメントの成長が期待したほどではないと思いました。
株価は直近上昇していたことや決算悪かったことで時間外でだいたい-7%で推移しています。
個人的にも目先は売られるかなと思います。