会社概要
General Electric Companyはアメリカは代表する産業コングロマリット企業です。
創業者は白熱電球の発明で知られる(厳密に言うと違うらしいですが)発明王のトーマス・エジソン氏で1878年に現在のGeneral Electricの源流になるEdison General Electric Companyを創業しています。
General Electric(以下GE)は火力・原子力など発電機や風力や水力などの再生可能エネルギー、航空機エンジン、タービン、ヘルスケア、照明などなど書ききれないくらいの多数の工業製品やそれに付帯するサービスなどを提供する企業ですが近年は主に電力事業の悪化などもあり経営が大きく悪化しており、GEは現在事業の売却や閉鎖など選択と集中を進めています。
決算内容
2021年度の第1四半期決算(2021年1月~2021年3月)は4月28日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 1Q実 | 20.52B | 0.05 |
2021 1Q実 | 17.12B
| 0.03 |
2021 1Q予 | 17.520B
| 0.01 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
厳しい事業環境が続く決算でした。
ただ航空機事業以外では利益率が改善しました。
売上高 1Q前年同期比
2021年7月3日時点で13.36ドルです。
予想PER(コ):25.69倍
実績PER:N/A倍
PSR:1.52倍
PBR:3.49倍
予想配当利回り(コ):N/A%
General Electricの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
セグメント情報
売上高 1Q前年同期比
POWER(電力)
受注
4,111百万ドルから3,633百万ドル -12%
売上高
4,025百万ドルから3,921百万ドル -3%
利益
-131百万ドルから-87百万ドル
ガスタービン機器のリピートが無かったことや新規石炭事業からの撤退もあり受注、売上高共に減少しました。
ただサービス収入は増加しました。
Renewable Energy(再生可能エネルギー)
受注
3,068百万ドルから3,515百万ドル +15%
売上高
3,194百万ドルから3,248百万ドル +2%
利益
-327百万ドルから-234百万ドル
オンショア風力発電とオフショア風力発電の受注拡大の恩恵を受けました。
Aviation(航空)
受注
7,448百万ドルから5,491百万ドル -26%
売上高
6,892百万ドルから4,992百万ドル -28%
利益
1,003百万ドルから641百万ドル -36%
商用エンジン・サービス共にCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受けました。
Healthcare(ヘルスケア)
受注
5,292百万ドルから4,472百万ドル -15%
売上高
4,727百万ドルから4,308百万ドル -9%
利益
867百万ドルから698百万ドル -19%
引き続き事業売却の影響を受けています他、COVID-19 関連の製品需要は正常化しています。
ただしその他製品の需要は堅調でした。
GE Captial(金融)
Capital continuing operations(継続資本)
-172百万ドル
discontinued operation(廃止事業)
-2,894百万ドル
GE Capital Earnings (利益)
-3,066百万ドル
AerCapとGECASの取引契約の締結に関連して純損失を計上しました。
見通し
2021年度通年
- GE産業部門の売上高(Non-GAAP) 一桁台前半の増加
- 調整後GE産業部門の利益率 Flatから約250bpの有機的増加
- 1株あたりの調整後EPS(Non-GAAP) 0.15ドルから0.25ドル
またGEはFactoring Programs(売掛金の第三者へ販売)の廃止によって約35億ドルから40億ドルのキャッシュフローの損失を見込んでいます。
第一四半期の8億ドルと合わせて40~50億ドルのキャッシュフローの流出を予想しています。
また上記の影響は産業用フリー・キャッシュ・フローの報告からは除外されるとのことです。
株価と指標
2021年7月3日時点で13.36ドルです。
予想PER(コ):25.69倍
実績PER:N/A倍
PSR:1.52倍
PBR:3.49倍
予想配当利回り(コ):N/A%
General Electricの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
引き続き厳しい事業環境が続いています。
外部環境の影響もあるので同社の事業努力だけではどうにもならない部分があるとは思います。
半面、資本管理の改善やコスト削減も利益率は改善しているのはポジティブにも思います。
今後COVID-19(新型コロナウィルス)のワクチン接種が進んで観光やビジネスでの航空需要が改善してくれればと個人的には思っていますが何とも言えないですね。
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