会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2021年度の第2四半期決算(2020年9月~2020年11月)は12月17日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 2Q実 | 4.421B | 0.95 |
2021 2Q実 | 4.719B
| 1.06 |
2021 2Q予 | 4.65B
| 0.97 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+7%でした。
EPSは前年同期比で+17%でした。
在宅での食品需要とペットフード事業が好調でした。
セグメント情報
2Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,676.1百万ドルから2,921.5百万ドル +9%
営業利益
642.5百万ドルから701.7百万ドル +9%
Meals & Bakingとカナダ及びアメリカでのCerealの販売が好調でした。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
432.9百万ドルから467.4百万ドル +8%
営業利益
31.4百万ドルから35.7百万ドル +14%
主に為替と製品のprice/mixの改善からの恩恵を受けました。
Mexican FoodとHäagen-Dazsが好調でした。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
513.5百万ドルから440.5百万ドル -14%
営業利益
115.2百万ドルから78.3百万ドル -32%
主に外食需要が減少や消費者の外出が少なくなった影響を受けました。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
409.6百万ドルから430百万ドル +5%
営業利益
24.4百万ドルから30.4百万ドル +25%
販売数量の増加の恩恵を受けましたが、為替が一部相殺しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響で家庭用食品需要の増加の恩恵を受けました。
中国でのWanchai FerryやブラジルでのYokiやKitano、中東でのBetty Crockerが好調でした。
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
388.7百万ドルから460百万ドル +18%
営業利益
80.8百万ドルから119.3百万ドル +12%
数量の増加と好調な価格設定からの恩恵を受けました。
全チャネルの小売売上高が2桁増と好調でした。
BLUEブランドは、ドッグフードとキャットフードの両方で2桁の純売上高成長を達成しました。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)はラテン地域を中心に幅広く成長しました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)は販売数量が大きく増加しました。
見通し
同社は引き続き詳細な業績見通しは提供していませんが、2021年度通期の調整後営業利益率は前年度と同じかそれ以上になると予想しています。
また今期と同じ売上高成長を2021年度第3四半期にも予想しています。
株価と指標
2020年12月28日時点で59.35ドルです。
予想PER(コ):15.80倍
実績PER:15.16倍
PSR:2.00倍
PBR:4.23倍
予想配当利回り(コ):3.45%
General Millsの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社は引き続き新型COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによる外出規制や自粛で高い家庭用食品の需要からの恩恵を受けています。
少なくとも今後数四半期はこの傾向が続くのかなと個人的には思いますし、投資妙味もありそうかなと思っています。
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