会社概要
Walgreens Boots Allianceは米国を中心としたドラッグストアを中心とするヘルスケアサービスを提供している会社で2014年ウォルグリーンがアライアンスブーツを買収し欧州にも事業を拡大しました。
同社は薬局、ドラッグストア、製薬卸売などの事業を米国を中心に世界中で展開しています。
決算内容
2020年度の第3四半期決算(2020年3月~2020年5月)は7月9日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2019 3Q実 | 34.591B | 1.47 |
2020 3Q実 | 34.631B
| 0.83 |
2020 3Q予 | 34.32B
| 1.18 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が今四半期に幅広く発生しました。
上記の影響は売上高に約7億ドルから7億5000万ドル、営業利益と調整後営業利益の両方に、上記の項目による7億ドルから7億5000万ドル、または減損費用を除く1株あたり0.61ドルから0.65ドルの影響が発生しています。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が特にBoot UKで大きく20億ドルの減損費用が発生した為、GAAP純利益は-17億ドルになっています。
また同社は四半期配当を+2.2%引き上げ一株あたり0.4675ドルに引き上げことと自社株買いプログラムの一時停止を発表しました。
また同社は四半期配当を+2.2%引き上げ一株あたり0.4675ドルに引き上げことと自社株買いプログラムの一時停止を発表しました。
セグメント情報
3Q前年同期比
Retail Pharmacy USA(小売薬局アメリカ)
売上高 265億ドルから274億ドル +3.2%
調整後営業利益 13億ドルから7億9200万ドル -38.4%
処方箋受付件数は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で診察や入院が減少した影響を受けて減少しました。
しかし薬局事業はブランドのインフレ、および専門薬局の成長が相殺して薬局の売上高は前年同期比で+3.5%でした。
小売売上高は前年同期比で-0.7%でした。
店舗閉鎖の影響やたばこ・電子タバコ、美容製品が減少しましたが、ヘルス・ウェルネス、パーソナルケアカテゴリ、食品家庭用品は好調でした。
営業利益は新型コロナウイルス(COVID-19)の悪影響を3億2500万ドルから3億5000万ドル(25~27%ポイント)と推定しています。
また調整前営業利益はコスト改革マネジメントプログラムや5月の暴動に伴う店舗の略奪の損害などの影響もあり前年同期比で-77.3%の2億2600万ドルでした。
Retail Pharmacy International(小売薬局インターナショナル)
売上高 28億ドルから19億ドル -31.5%
営業利益 調整後営業利益 1億6500万ドルから-1億3300万ドル
英国のBoots UKが新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックとそれに伴う都市のロックダウンの影響を受けました、ただECサイトのBoots.comの販売増加が一部相殺しました
さらに、Boots UKの第3四半期の営業損失と新型コロナウイルス(COVID-19)による継続的な不確実性を考慮し、Boots UKの営業権と無形資産を再評価した結果、20億ドルの減損費用を計上しています。
Pharmaceutical Wholesale(医薬品卸売業)
売上高 59億ドルから59億ドル +0.6%
営業利益 調整後営業利益 2億6500万ドルから2億7500万ドル +2%
為替の悪影響があるものの英国やドイツでの成長が牽引しました。
営業利益はAmerisourceBergenの収益貢献や売上高の成長の恩恵を受けました。
見通し
- 2020年度の調整後EPSガイダンス4.65ドル〜4.75ドル
1.03ドル〜1.14ドルの新型コロナウイルス(COVID-19)の悪影響を予想
株価と指標
2020年7月10日時点で40.12ドルです。
予想PER(コ):6.60倍
実績PER:10.00倍
PBR:1.44倍
予想配当利回り(コ):4.79%
Walgreens Boots Allianceの現在の株価と指標
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
減損などネガティブな要素が目立つ決算でした。
株価も決算後は一時10%近く下落する場面もありました。
同社株を現在も保有してますが、今後も厳しい事業環境は続くと思われる反面、高い配当利回りやアメリカの事業はそこまで悪くないとも思っており、保有は継続しようと思っています。
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