2020年6月28日日曜日

Slack Technologies, Inc. (WORK)は企業・組織間の新機能「Slack Connect」を発表

Slack blogによると

6月24日にSlackは一つのSlackチャンネルを20の組織間で共有が可能になる「Slack Connect」を発表しました。
これによりサプライチェーン全体、子会社、同業者など、より多くの社外エコシステムを Slack に取り込むことが可能になるとしています。
Slack Connectを利用すると
  • 社外のオーガナイゼーションに安全に接続できる
  • パートナーやベンダーとの仕事をより速く進められる
  • ビジネスにおける関係性が強化できる
としています。
Slack Connectは現在全ての有料プランで利用が可能になっています。

Slackは主に社内のコラボレーションツールとして利用されていますが、今回の新機能で社外のやり取りにも利用出来るようになります、同サービスがSlackの有料プランのユーザー増加に繋がることを個人的に期待したいですね。

Microsoft Corporation (MSFT)はMicrosoft Storeの小売業への新しいアプローチを発表

Microsoftによると

6月26日にMicrosoftは「Microsoft Store announces new approach to retail」とタイトルで同社のMcrosoftStoreの大半を閉店すると発表しています。
ロンドン、ニューヨーク、シドニー、およびレドモンドのキャンパスの場所はマイクロソフトエクスペリエンスセンターとして運営するなど一部は続けられるとのことですが基本的にはほぼ全て閉店とのことです。
実店舗で行われたサービスは引き続きオンラインおよびマイクロソフトの企業拠点の小売販売チームで行われるとしています。
このMicrosoft Store閉鎖により、次の2020年6月30日までの四半期に約4億5000万ドル(1株あたり0.05ドル)の税引前費用が発生するとしています。
同社はMicrosoft Storeの閉鎖の理由の一つとしてはCOVID-19(新型コロナウィルス)の大流行とそれに伴うオンラインへの移行を挙げています。

今回の措置はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もありますが、いまいち同社の特にコンシューマー向けのハードウェア事業はいまいちな印象でその影響もあるかなと個人的には考えています。

Nokia Corporation (NOK) 5Gを収益化するOperations Center softwareを発表

Nokiaによると
https://www.nokia.com/about-us/news/releases/2020/06/25/nokia-launches-cloud-native-digital-operations-center-software-to-drive-5g-monetization/?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_content=dlvr.it

Nokiaは6月25日に5Gの収益化を推進できる、クラウドネイティブのDigital Operations Center softwareのロンチを発表しました。
  • Digital Operations Centerは、Nokiaで始めてとなるAutomated、Cross-domain,digital service and network slice managementを提供するソフトウェア製品です。
  • Digital Operations Centerは新しい業界・業種に新たなスライスベースのイノベーションエコシステムと新しい収益機会を可能にします。
  • Digital Operations CenterはクラウドネイティブでNokia’s Common Software Foundation上で構築されておりスケール、柔軟性、運用効率が向上します。
同サービスは2020年の年末までの利用開始を予定しており、現在試験運用をシンガポールの通信事業者Singtelと共同で行っています。

現在通信事業者はネットワークへの継続的な需要増加や5Gサービスなどの開始もありネットワークの設計・運用は複雑・高コスト化しています、Nokiaの今回の発表はそういった課題に対する答えの一つかなと個人的には解釈しています。
利用可能になるまではまだ時期はありますが、同社のこういった取り組みやサービスが顧客獲得や収益に繋がることを期待したいです。


2020年6月24日水曜日

Microsoft Corporation (MSFT)は産業向けサイバーセキュリティのCeberX買収などのTopic

Microsoft blogによると

Microsoftは6月22日にThe Internet of Things (IoT) セキュリティを提供するCeberXを発表しています。
同社はこの買収でIotデバイスの可視化と監視・保護することが可能になるとしています。
この買収による条件は非公開ですが、Techcrunchの報道によるとおよそ1億6500万ドルと報道しています。

Microsoft blogによると
https://blogs.microsoft.com/blog/2020/06/18/microsoft-acquires-adrm-software-leader-in-large-scale-industry-specific-data-models/

Microsoftは6月18日に通信、金融サービス、ヘルスケアなどの10の業界グループと65の特定の事業分野にわたる大規模な業界データモデリングを提供しているADRM Softwareの買収を発表しました。
MicrosoftはADRMのデータモデリングサービスに、「Microsoft Azure」を組み合わせて提供するとしています。
この買収による条件は非公開です。

MicrosoftはAzure関連をM&Aで強化していますが毎月何らかの企業を買収しているのはなかなかMicrosoftじゃなきゃ出来ないやり方ですね。

Mixer Blogによると

6月22日にMicrosoftが提供しているゲームライブストリーミングサービスのMixerの閉鎖とFacebookGamingへの移行を発表しました。
同社は今回の判断について「MicrosoftとXboxがゲーマーに提供したいビジョンとエクスペリエンスには及ばないことが明らかになりました。」としています。

Microsoftは短期的にMixerを終了する判断もですが、Facebookが提供するゲームライブストリーミングへの移行と提携は個人的には意外に思いました。


2020年6月23日火曜日

Apple Inc.(AAPL)はWWDCでMacのCPUをApple Siliconに移行すると発表

Appleによると

2020年6月22日にAppleは2020 WWDC(世界開発者会議)で現在自社のMacに搭載しているCPUを今後2年間でARMベースの独自CPUであるApple Silicon(アップル シリコン)に移行すると発表しています。
Apple Siliconを搭載した最初のMacは今年末までに出荷を予定しています。
またApple Siliconへの移行を円滑にするために、メジャーリリースとなるmacOS Big Surも発表しました。
Appleは今後も引き続き移行完了までIntelベースのMacOSのバージョンサポートとリリースを行うとし、Intelベースの新しいMacの開発も行っているとのことです。


また他にもAppleはWWDCでApple WatchやMac、iPhone、iPad、TVの新しいOSを始めとした新しいテクノロジーを発表しています。

Macの独自CPUへの切り替えは前々から噂はされていましたが今回ようやく正式にリリースされました。
MacのCPUの切り替えが上手く進む前提にはなりますが、Macは世界シェアで調査会社などで結果に違いはありますが大体1桁後半程度のシェア位の数字と思われ、現在MacのCPUを供給しているIntel Corporation(INTC)にはやや影響があるかなと個人的に思います。

2020年6月22日月曜日

Apple Inc.(AAPL)はアメリカで一部Apple Storeを再閉鎖

Bloombergによると
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-06-19/apple-to-close-some-u-s-stores-again-as-covid-19-cases-spike

2020年6月19日にAppleはCOVID-19(新型コロナウィルス)のアメリカの一部地域での感染拡大を受けフロリダ、サウスカロライナ、南部ノースカロライナ、西部アリゾナの4州にある11店舗のApple Storeを閉鎖しました。
米南部フロリダ州は19日、1日当たりの感染者が過去最多を更新するなど同地域で感染が拡大しています。

このNewsを受けてAppleの株価は19日に一時2%近く下落するタイミングもありましたが終値は-0.56%の349.72ドルとやや持ち直しています。


現在全体的に株価は経済活動の再開やCOVID-19(新型コロナウィルス)のワクチンの期待などもあり全体的に持ち直す傾向にありますが、依然COVID-19(新型コロナウィルス)の脅威に晒されていることは相場を張る上では考慮しておく必要がありそうです。


2020年6月20日土曜日

Zoom Video Communications, Inc. (ZM)はエンドツーエンド暗号化(E2EE)機能を全ユーザーに提供

Zoom blogによると

Zoomは6月17日にエンドツーエンド暗号化機能以下(E2EE)を無料・有料ユーザー関わらずアドオン機能として提供すると発表しています。
また無料/ベーシックユーザーがE2EEを利用する場合は一回限りの追加の認証が必要としています。

Zoomは過去にE2EEを同社のサービスに組み込んでいると虚偽の内容を主張したり、警察当局への協力の為に無料ユーザーにE2EEを提供しないとCEOが発言して批判の声が挙がったりしていましたが、E2EEの問題は今回の対処で一応ひと段落しそうかなと思います。

同社と中国政府との関係は引き続きシビアな問題になりそうです。

2020年6月18日木曜日

Tesla, Inc. (TSLA)は時価総額1位の自動車メーカーに

2020年6月10日にTeslaの株価は一時1000ドルを超えて、18日時点でも株価は991.79ドルで時価総額は183.79Bになります。
これはトヨタ自動車の時価総額の177.47Bを超えてTeslaは世界最大の時価総額の自動車メーカーになります。
トヨタ自動車は2019年に1074万台の自動車を販売し、Teslaは2019年に36万7,500台の自動車を販売し、直近の2020年度Q1に(1~3月)では8万8,496台の自動車を配送しています。

現在TeslaはEV市場の拡大や、ModelYやCybertruck、Tesla Semiなどの自動車ラインナップ
拡大への期待、直近決算で連続して利益を計上出来ていることもあり、株価は上昇を続けています。
少なくとも時価総額だけでいうならTeslaは他の大手自動車メーカーに取って代わる存在になると市場期待しているかなと思います。
個人的な考えとしてはTesla株は行き過ぎに思いますが、ただTeslaの株価はそういった弱気な見方を裏切り続けていますね。



2020年6月15日月曜日

Intel Corporation(INTC)は「Lakefield」発表などのTopic

Intelによると

Intelは6月15日に同社のノートPCやデュアルスクリーンPCなど向けの新プロセッサー「Lakefield」を発表しました。
Lakefieldプロセッサーは、同社の新しい3D積層技術である「Foveros」を採用しています。
これによって2つのロジックダイと2層のDRAMを3次元的に積層することで、パッケージ面積をを大幅に削減し、外部メモリを必要としないようにしました。
同プロセッサーは4つの省電力コアのTremontと1つの高性能なSunny Coveの5コア5スレッドで重たい処理をSunny Cove、バックグラウンド処理をTremontのそれぞれのコアに処理を振ることで低い消費電力や2.5mWのスタンバイSoC電力を実現するとのことです。
更にWi-Fi 6や強化されたGen 11グラフィックスを搭載しています。

プロセッサー
番号

グラフィックス

コア/スレッド

グラフィックス(EU)

キャッシュ

TDP

ベース周波数
(GHz)

最大シングル
コアターボ(GHz)

最大全
コアターボ(GHz)

グラフィックス最大
周波数(GHz)

記憶

i5-L16G7

インテルUHDグラフィックス

5/5

64

4MB

7W

1.4

3.0

1.8

0.5まで

LPDDR4X-4267

i3-L13G4

インテルUHDグラフィックス

5/5

48

4MB

7W

0.8

2.8

1.3

0.5まで

LPDDR4X-4267どう

Lakefieldプロセッサー搭載した製品としてCES 2020で発表されたLenovo ThinkPad X1 Foldや6月に一部市場で発売を予定しているSamsung Galaxy Book Sがあります。

Intelによると

6月11日にIntelはApple A4及びA5、AMDのAthlonやRyzen、Teslaの自動運転チップなどを設計開発に携わっており2018年からIntelに在籍していたJim Keller 氏が6月11日に個人的な理由により退職すると発表しています。
また移行支援のためにJim Keller 氏はIntelに6か月間コンサルタントとして在籍する予定です。

blomebergによると

Appleが、6月22日から開催するWWDC(2020 Worldwide Developers Conference)で自社のMacのプロセッサーをARMベースの独自プロセッサーに変更する発表を予定していると報道しています。



2020年6月13日土曜日

Ford Motor Company (F)はVolkswagen AG (VOW3.DE)と提携

Fordによると
2020年6月10日にFord Motor CompanyとVolkswagen AG(以下VW)は商用車、EV、自動運転などの協同プロジェクトに署名しました。
内容としては

商用車での協業
  • VW商用バン「キャディ」バンのFordへの供給 2021年
  • Fordの1トンクラスのカーゴバンをVWに提供
  • Ford RangerのプラットフォームをVWに提供 2022年以降
  • 協同プロジェクトの商用車は最大800万台の生産

EVでの協業
  • VWのModular Electric Drive(MED)をFordの欧州向け車種への提供 複数年で60万台以上の可能性

自動運転
  • Fordが出資しているArgo AI社へのVWの投資

この提携には相互出資などの資本関係の内容は含まれません。
今回の提携でVWは商用車や自動運転分野の強化、FordはEV車の強化でき両社ともに開発コストの削減が見込まれます。


シングルサインオン (SSO)を提供するOkta, Inc. (OKTA)

会社概要


Oktaは主に企業などにシングルサインオン (SSO)のシステムを提供する会社です。
シングルサインオン (SSO)は一度のサインインで複数のシステムに同時にサインイン出来るようにするシステムです。

現在多くの企業が複数のSaaSなどのクラウドサービスを導入しており、それに伴ってユーザーのID・パスワードの管理が煩雑になりセキュリティリスクや管理業務の増加などの問題が発生しています。


Oktaが提供するOkta Identity Cloudは上記のユーザーIDやパスワード管理を一元化して管理できるようになるシングルサインオンを提供している他、多要素認証やクラウドやオンプレのサーバーへのアクセスに対するセキュリティの強化や開発者がセキュリティを自動化・拡張が出来るAPIなどのシステムを提供しています。


Okta Identity Cloudは現在Microsoft365やGsuiteを始めSlackやZoom、Salesforceなどを始めとする6,500以上のソフトウェアに対応しています。
またEngie、JetBlue、Nordstrom、Takeda Pharmaceutical、Teach for America、T-Mobile、Twilioなどの8,400を超える組織・企業がOktaを利用しています。


今後も世界的に企業や組織でのSaaSなどのITシステムの導入は進むと思われIDやパスワードの管理の為に、Oktaの導入も進むかなと思います。
 

業績推移




売上高は2019年度から2020年度にかけて50%近く成長するなど高成長が続いていますが、他のSaaS企業と同様に費用も嵩んでいますね。
また配当はありません。

(コ) コンセンサス予想

株価と指標


2020年6月12日の時点で179.24ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:54.32倍
予想配当利回り(コ):N/A%

(コ) コンセンサス予想

投資判断とリスク


同社が提供するシングルサインオン (SSO)と付帯するセキュリティのサービスは個人的に魅力的で将来性も高いかなと思っています。
また現在の環境下で企業のリモートワークが進めばそれに伴ってSaaSやクラウドサービスの導入が進み同社もそれに伴う恩恵を受けれそうです。
ただまだ同社は利益が出てないことや、株価も年初から上昇しており時価総額も200億ドル(2兆円)超えておりバリュエーションは高めかなと思います。

2020年6月8日月曜日

ソフトウェアが成長 Broadcom Inc. (AVGO) 2020年度2Q決算を振り返る

会社概要


ブロードコムの製品ポートフォリオは、有線インフラストラクチャ、無線通信、エンタープライズ・ストレージ、産業用の4つを主要なエンド市場として製品を提供しています。幅広い製品ポートフォリオには、セットトップ/CMTS向け、ケーブル・モデム、PON/DSL、イーサネットNIC、フィルターやアンプ、ASIC、ワイヤレス接続ソリューション、組み込み型プロセッサ、HDD/SSDコントローラ、エンタープライズSAS/SATA/ファイバ・チャネル接続、データ・センター・スイッチやルーター、光学絶縁/モーション・エンコーダ/LED、光ファイバーソリューション向け各種半導体があります。
データセンターをはじめとする通信インフラや産業機器、モバイル機器等々様々な製品やインフラにブロードコムの製品が使われています。
また2018年に企業向けソフトウェアを手掛けるCA Technologiesを買収しておりソフトウェア企業としての側面もあります。

決算内容


2020年度の第2四半期決算(2020年2月3日~2020年5月3日)は6月4日に発表され以下のようになりました。



  売上高   EPS
2019 2Q実   5.517B   5.21
2020 2Q実 
   5.742B
   5.14
2020 2Q予
   5.69B
   5.14
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を下回りました。
売上高は前年同期比で+4%、EPSは前年同期比で減少しました。
前期と同様の3.25ドルの四半期を発表しています。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響でサプライチェーンに混乱が発生しましたが業績に与えた影響は限定的でした。


セグメント情報


売上高 2Q前年同期比

Semiconductor solutions

4,104百万ドルから4,027百万ドル -2%

クラウド企業からの需要が旺盛でしたが、ワイヤレスが減少しました。

Inflastructue softwear

1,413百万ドルから1,715百万ドル +21%

Symantecから買収したセキュリティ事業の貢献やCA Technologiesの成長が貢献しました。

見通し


2020年度第3四半期
  • 売上高 57.5億ドル +-1億5000万ドル
  • 調整後EBITDA 32億2000万ドル +-7500万ドル
  • もしくはガイダンスの収益の56%
ネットワーキング、ストレージ、ブロードバンドの需要の増加を見込んでいますが、大手企業のワイヤレスの製品サイクルの遅れやBrocadeの収益の落ち込みを予想しています。

株価と指標


2020年6月7日時点で317.08ドルです。


予想PER(コ):14.18倍
実績PER:51.14倍
PBR:5.07倍
予想配当利回り(コ):4.10%
Broadcomの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミック影響やHuaweiを巡る米中の摩擦の影響を懸念されていましたが、今のところ業績の影響は軽微に思います。
ただ第3四半期には北米の大規模携帯電話メーカーのフラッグシップモデルの遅れでワイヤレスの収益の期ずれを予想しています。
ほぼApple社のiPhoneのことだと思いますがそういった影響もあり、第3四半期決算はそれなりの決算にしかならないかなとも個人的には思っています。

2020年6月7日日曜日

COVID-19(新型コロナウィルス)の影響も McDonald's Corporation (MCD) 2020年度1Q決算を振り返る

会社概要


McDonald'sは世界規模でファストフード・チェーン「McDonald's」のフランチャイズ及び直営店を運営する企業です。
McDonald'sは主にハンバーガーを始めとする様々な食品、朝食メニュー、サラダ、コーヒーや清涼飲料、デザートなどを提供しています。
現在、同社は100か国以上に36,000を超えるレストランを擁しており世界最大規模のファーストフードチェーンです。

決算内容


2020年度の第1四半期決算(2020年1月~2020年3月)は4月30日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2019 1Q実   5.024B   1.72
2020 1Q実 
   4.714B
   1.47
2020 1Q予
   4.65B
   1.57
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
前年同期比で売上高は-6%でEPSは-15%でした。
既存店売上高は前年同期比で-3.4%でした。
米国の既存店売上高は前年同期比で+0.1%でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で店舗での営業停止や限定営業を実施したこともあり、3月の既存店売上高が-22.2%でした。
また配当を優先することや、自社株の買戻しの一時停止、65億ドルの借入、10億ドルの設備投資削減を発表しています。


セグメント情報


売上高 1Q前年同期比

直営店売上高 2,240.5百万ドルから2,025.8百万ドル -10%

フランチャイズ店売上高 2,715.1百万ドルから2,608百万ドル -4%

その他 68.5百万ドルから80.6百万ドル +18%

3月後半にヨーロッパのいくつかの地域で店舗を閉鎖したことや多くの地域でデリバリーやドライブスルー、限定されたメニュー、時短営業などの限定営業を実施した影響を受けています。

見通し


同社はCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響もあり業績見通しを取り下げています。

株価と指標


2020年6月5日時点で197.60ドルです。


予想PER(コ):33.00倍
実績PER:25.33倍
PBR:N/A倍
予想配当利回り(コ):2.59%
McDonald'sの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


どうしてもCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響を避けられない業態であるのでその影響を受けています。
ただ同社はこういった状況下でもデリバリーやドライブスルーなどを通じてCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックとそれに伴う外出規制や自粛下にあってもこの業態の中ではうまく立ち回っている印象を個人的には受けました。

2020年6月6日土曜日

予想を上回る決算だった Zuora, Inc. (ZUO) 2021年度1Q決算を振り返る 会社概要

会社概要


Zouraは世界中で16拠点900社以上の顧客を持ち、サブスクリプション型ビジネスの決済や管理、売上計上、分析等といった機能をクラウド型のソフトウェアを通じて提供するSaaS企業です。
同社の「Zuora Central Platform」は見積、請求、回収、分析、収益認識までの販売管理プロセスをシングル・プラットフォームで提供します。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2020年2月~2020年4月)は6月3日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   64.109M   -0.11
2021 1Q実 
  73.898M
   -0.06
2021 1Q予
   71.43M
   -0.10
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+15%でした。
サブスクリプション収益は前年同期比で+20%でした。
年間契約額(ACV)が100,000ドル以上の顧客は19増加して634の顧客で前年同期比で+18%でした。
最近の主な導入事例としてCentrica、F5、Keysight、Procore、セイコーエプソン、Yextを挙げています。
また新しいCFOとしてTodd McElhatton氏が就任したことやRevProの新しいアップデートで収益管理のZuora Revenueのリリースを発表しています。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第2四半期
  • 売上高 72.5~75.0百万ドル
  • サブスクリプション収益 58.0~59.0百万ドル
  • 営業損失(Non-GAAP) -8~-7百万ドル
  • EPS -0.08~-0.07ドル

また新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックとそれに伴う世界経済の影響もあり同社は通年の見通しを取り下げました。

株価と指標


2020年6月5日時点で12.75ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:8.91倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zuoraの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
前四半期の売上高成長が+11%でしたので今四半期の+15%の売上高成長はポジティブな内容でした、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響もあるにも関わらずサブスクリプションビジネスの拡大の恩恵を受けました。
ただ2Qの売上高予想は前年同期比で一桁前半から後半の成長と低めなことはやや気になるところです。


堅調な決算だったが Slack Technologies, Inc. (WORK) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


Slack Technologiesは世界中150か国以上の国で60万以上の組織に利用されるビジネス向けチャットアプリSlackを提供する企業です。 同社は主に電子のメールの代用として導入されています、Slackは特徴としてグループ間でのメッセージやチャット機能、ビデオ通話やファイルアーカイブなどの機能を備えています。 Slackは他にもSNSやメール、ビジネスツールとの連携やAPIを利用して独自のニーズに合わせた設定が可能であったり、システム管理者がチャットの管理や追跡を簡単にできるといったような機能がありそれが他のSNSとの違いです。 Slackは無料で利用できるほか利用するユーザーの規模や用途に合わせて月額の課金サービスを提供しています。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2020年2月~2020年4月)は6月4日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   134.821M   -0.23
2021 1Q実 
   201.65M
   -0.02
2021 1Q予
   187.65M
   -0.06
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+50%でした。
今四半期にSlackに無料・有料のユーザー及び企業・組織は90,000以上追加され、合計で750,000以上になりました。




Calculated billings(計算上請求額)は前年比+38%の206.0百万ドルでした。


有料サービスの顧客は122,000以上で前年同期比で+28%でした。


年間売上高が100万ドル以上の有料サービス顧客数は963で前年同期比で+49%でした。
今四半期で70の顧客が増加しました。


リテンションレート(継続課金率)は132%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第2四半期
  • 売上高は206百万ドルから209百万ドル 前年同期比+42~+44%
  • Non-GAAPの営業利益は-22百万ドルから-18百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.04~-0.03ドル

2021年度通期
  • 売上高は855百万ドルから870百万ドル +36~+38% (従来予想842百万ドルから862百万ドル)
  • Non-GAAPの営業利益は-100百万ドルから-110百万ドル(従来予想-130百万ドルから-120百万ドル)
  • Non-GAAP EPS -0.17~-0.19ドル(従来予想-0.21ドル~-0.19ドル) 
  • フリーキャッシュフロー 0から-20百万ドル(従来予想-20百万ドル)

株価と指標


2020年6月5日時点で32.56ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:29.74倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Slackの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
ただ他の一部SaaS企業がCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で大きく予想を上回る決算だった為、今四半期のSlackの決算も同様な期待がされていましたがその期待には応えれるものではなく株価は大きく下落しています。
しかし個人的にはそこまで失望するものでもないと思っているので今回の調整は一時的なものかなとも思っています。

2020年6月3日水曜日

記録的な売上高成長 Zoom Video Communications, Inc. (ZM) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


Zoom Video Communicationsは会議室システム間でビデオ会議、音声、ウェビナー、チャットを提供しています。 同社のサービスはWeb会議システムのMeetingsやライブ配信やバーチャルイベントを行えるVideo Webinar、テレビ会議システムのZoom Room、チャットシステムのBusiness IM、電話サービスのZoom Phoneを提供しています。 同社はほぼ全てのサービスをサブスクリプション・モデルで提供するSaaS企業です。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2020年2月~2020年4月)は5月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   121.988M   0.03
2021 1Q実 
   328.167M
   0.2
2021 1Q予
   202.04M
   0.09
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高成長は前年同期比で+169%でした。
純利益は前年同期の890万ドルに対し、5830万ドルでした。
それにともなってEPSも大幅に増加しています。


従業員10人以上の顧客数は約265,400人で、前年同期から約+354%した。
年間売上高が10万ドルを超えた顧客は769社で、前年同期比で約+90%でした。


COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で世界中でWeb会議のニーズが高まった恩恵を受けました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第2四半期
  • 売上高 495~500million
  • 営業利益(Non-GAAP) 130~135million
  • 加重平均株式数 299million
  • Non-GAAP EPS 0.44~0.46ドル

2021年度通期
  • 売上高 1,775~1,800million
  • 営業利益(Non-GAAP) 355~380million
  • 加重平均株式数 300million
  • Non-GAAP EPS 1.21~1.29


株価と指標


2020年6月2日の時点で208.08ドルです。


予想PER(コ):2270倍
実績PER:476.19倍
PBR:69.02倍
予想配当利回り(コ):N/A

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


決算良かったです。
今回の決算は前年同期比で倍以上の売上高など信じられない業績を達成しています。
同社のWeb会議システムはデファクトスタンダードになっていると言っても言い過ぎではないかも知れません。
株価も直近では高値更新していますがこれだけの数字を出してきた以上まだ投資妙味もあると個人的に思います。

Blog休止と今後のお知らせ

何故か分からないですが、現在Blogger上のサイドバーが下に表示されており設定を一部変更してみましたが直らないのと、同サイト自体がスマホ用のレイアウトに対応していないことが前々から気になっておりこれを機にサイト移転を計画しています。 多少お時間頂くと思いますが、移転の際には改め...