2020年6月6日土曜日

堅調な決算だったが Slack Technologies, Inc. (WORK) 2021年度1Q決算を振り返る

会社概要


Slack Technologiesは世界中150か国以上の国で60万以上の組織に利用されるビジネス向けチャットアプリSlackを提供する企業です。 同社は主に電子のメールの代用として導入されています、Slackは特徴としてグループ間でのメッセージやチャット機能、ビデオ通話やファイルアーカイブなどの機能を備えています。 Slackは他にもSNSやメール、ビジネスツールとの連携やAPIを利用して独自のニーズに合わせた設定が可能であったり、システム管理者がチャットの管理や追跡を簡単にできるといったような機能がありそれが他のSNSとの違いです。 Slackは無料で利用できるほか利用するユーザーの規模や用途に合わせて月額の課金サービスを提供しています。

決算内容


2021年度の第1四半期決算(2020年2月~2020年4月)は6月4日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 1Q実   134.821M   -0.23
2021 1Q実 
   201.65M
   -0.02
2021 1Q予
   187.65M
   -0.06
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+50%でした。
今四半期にSlackに無料・有料のユーザー及び企業・組織は90,000以上追加され、合計で750,000以上になりました。




Calculated billings(計算上請求額)は前年比+38%の206.0百万ドルでした。


有料サービスの顧客は122,000以上で前年同期比で+28%でした。


年間売上高が100万ドル以上の有料サービス顧客数は963で前年同期比で+49%でした。
今四半期で70の顧客が増加しました。


リテンションレート(継続課金率)は132%でした。


セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2021年度第2四半期
  • 売上高は206百万ドルから209百万ドル 前年同期比+42~+44%
  • Non-GAAPの営業利益は-22百万ドルから-18百万ドル
  • Non-GAAP EPS -0.04~-0.03ドル

2021年度通期
  • 売上高は855百万ドルから870百万ドル +36~+38% (従来予想842百万ドルから862百万ドル)
  • Non-GAAPの営業利益は-100百万ドルから-110百万ドル(従来予想-130百万ドルから-120百万ドル)
  • Non-GAAP EPS -0.17~-0.19ドル(従来予想-0.21ドル~-0.19ドル) 
  • フリーキャッシュフロー 0から-20百万ドル(従来予想-20百万ドル)

株価と指標


2020年6月5日時点で32.56ドルです。


予想PER(コ):N/A倍
実績PER:N/A倍
PBR:29.74倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Slackの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
ただ他の一部SaaS企業がCOVID-19(新型コロナウィルス)の影響で大きく予想を上回る決算だった為、今四半期のSlackの決算も同様な期待がされていましたがその期待には応えれるものではなく株価は大きく下落しています。
しかし個人的にはそこまで失望するものでもないと思っているので今回の調整は一時的なものかなとも思っています。

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