2019年3月23日土曜日

決算自体は無難だったものの見通しがやや期待外れかZuora, Inc. (ZUO) 2019年度4Q決算を振り返る

企業概要


ズオラは世界中で16拠点900社以上の顧客を持ち、サブスクリプション型ビジネスの決済や管理、売上計上、分析等といった機能をクラウド型のソフトウェアを通じて提供するSaaS企業です。
同社の「ズオラ・セントラル」は見積、請求、回収、分析、収益認識までの販売管理プロセスをシングル・プラットフォームで提供します。

決算内容


2019年度の第4四半期決算(2018年11月~2019年1月)は3/21日に発表され以下のようになりました。


  売上高      EPS
2018 4Q実
 64.061M
     -0.11
2018 4Q予
 62.87M
     -0.11
(ドル) M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りました。
EPSは予想と一致しました。
売上高は前年比+29%増、サブスクリプション収益は前年同期比で35%増加しました。
年間契約額(ACV)が100,000ドル以上の顧客は、526人の顧客、前年同期比で27%増加しました。
ITプロパイダーのNECや事務機器のリコー、スポーツストリーミングのKayo Sports、金融サービスプロパイダーのeMoney、ECショップのWorthpoint、航空農業用画像処理のTerravionなど世界中の様々な業界顧客のパートナーになるなどのトピックがありました。

通期及び4Q


通期では売上高は前年比+40%増でサブスクリプション収益は前年比で40%増加しました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため、記載はありません。

見通し


2020年度Q1見通し

売上高 63.5~64.5百万ドル
サブスクリプション収入 45.5~46百万ドル
営業損失(Non-GAAP) 14~15百万ドル
EPS -0.13~-0.14ドル

2020年度通期見通し

売上高 289~293.5百万ドル
サブスクリプション収入 209~211.5百万ドル
営業損失(Non-GAAP) 45~49百万ドル
EPS -0.40~-0.44ドル

会計基準の変更によりやや営業損失に影響があります。
これはLeeyo社の買収による過去の事業慣行で、これには期間ライセンスの変換と価格の償却が含まれています。

株価と指標


2019年3月22日時点で20.91ドルです。



予想PER(コ):N/A倍
PBR:14.68倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zuoraの現在の株価と指標 

 (コ) コンサンス予想 (会) 会社予想

総評と感想


決算自体は予想を大きく外れてはいないと思いますが、株価は直近まで上昇していたことや地合いの影響もあり大きく売られしましました。
悪い決算ではないと思いますが、Saas系の銘柄で良い決算多かったために期待値が高かったように思います。
ただし2020年度の通年の見通しの売上高は前年比+20%後半程度なので2019年度と比べて低下していますし、他のハイグロースのSaas系の銘柄と比べると成長性がやや低いように思います。
同社のビジネスモデルはユニークですが決算が投資家の期待に応えられていないことがちらほら1年を通して見られたように思います。

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