会社概要
General Millsはアメリカの食品大手でスナックやシリアル、ヨーグルトやアイスクリーム、冷凍食品などの粉物系の包装食品を中心としたメーカーで近年はペットフードのBlue Buffaloを買収しており同分野にも参入を果たしました。 日本ではあまり馴染みのない企業ですがアイスクリームのハーゲンダッツは有名です、また日本でも展開しているコストコに行かれるような方でしたらシリアルのチュリオス等々General Millsの製品を見掛けることもあるかなと思います。
決算内容
2021年度の第3四半期決算(2020年12月~2020年2月28日)は3月24日に発表され以下のようになりました。
売上高 | EPS | |
2020 3Q実 | 4.18B | 0.77 |
2021 3Q実 | 4.52B
| 0.82 |
2021 3Q予 | 4.45B
| 0.84 |
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想
売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で+7%でした。
EPSは前年同期比で+6%でした。
引き続きCOVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックによって在宅での食品需要の増加により幅広いベースの市場シェアを拡大しました。
また同社はヨーグルトのYoplaitのヨーロッパの事業をフランスの大手乳業協同組合Sodiaalに売却すると発表しています。
セグメント情報
売上高 3Q前年同期比
North America Retail(北米小売)
売上高
2,501.9百万ドルから2,726.8百万ドル +9%
営業利益
532.0百万ドルから605.7百万ドル +14%
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響で家庭用食品需要の増加の恩恵を受けました。
Snacks事業は不調でしたが、Meals & Baking、Cereal、 Yogurtの増加が牽引しました。
Europe & Australia(ヨーロッパ&オーストラリア)
売上高
421.9百万ドルから484.2百万ドル +15%
営業利益
22.1百万ドルから29.4百万ドル +33%
主に為替と製品のprice/mixの改善からの恩恵を受けました。
引き続きMexican FoodとHäagen-Dazsが好調でした。
Convenience Stores & Foodservice(コンビニエンスストア&フードサービス)
売上高
464.8百万ドルから417.1百万ドル -10%
営業利益
92.1百万ドルから63.7百万ドル -31%
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックで外食需要が減少した影響を受けました。
レストラン、学校、宿泊施設などへの外出の減少の影響を受けています。
Asia & Latln America(アジア&ラテンアメリカ)
売上高
408.2百万ドルから455.6百万ドル +12%
営業利益
8.1百万ドルから12百万ドル +48%
販売数量の増加や価格設定の恩恵を受けましたが、一部為替に相殺されました。
YokiやKitano、Häagen-Dazs、Betty Crockerなどのブランドの成長が牽引しました。
Pet Segment(ペットセグメント)
売上高
383.5百万ドルから436.3百万ドル +14%
営業利益
94百万ドルから102.3百万ドル +9%
販売数量の増加が貢献しましたが、新製品「Tastefuls」の発売に伴う投資の影響で一部相殺しました。
Joint Venture(合弁事業)
Cereal Partners Worldwide(CPW)はブラジルでの売上高増加が牽引しました。
Haagen-Dazs Japan(HDJ)の売上高は前年同期比+1%増加しました。。
見通し
2021年度通期
- 売上高成長は+3.5%を予測しています。
- 調整後営業利益率は前年同期比で同程度を予想しています。
また第4四半期の自社株買いの再開を予定しています。
株価と指標
2021年3月26日時点で60.97ドルです。
予想PER(コ):14.80倍
実績PER:16.43倍
PSR:2.00倍
PBR:4.20倍
予想配当利回り(コ):3.35%
(コ) コンセンサス予想
総評と感想
良い決算でした。
同社は新型COVID-19(新型コロナウィルス)とそれに伴う外出規制や自粛で家庭用食品の需要からの継続的な恩恵を受けています。
ただ来期から上記の恩恵が一巡するので今後も継続的な成長を実現できるかが注目ですね。