2021年3月21日日曜日

リモートワークの恩恵続く Zoom Video Communications, Inc. (ZM) 2021年度4Q決算を振り返る

会社概要


Zoom Video Communicationsは会議室システム間でビデオ会議、音声、ウェビナー、チャットを提供しています。 同社のサービスはWeb会議システムのMeetingsやライブ配信やバーチャルイベントを行えるVideo Webinar、テレビ会議システムのZoom Room、チャットシステムのBusiness IM、電話サービスのZoom Phoneを提供しています。 同社はほぼ全てのサービスをサブスクリプション・モデルで提供するSaaS企業です。

決算内容


2021年度の第4四半期決算(2020年11月~2021年1月)は3月1日に発表され以下のようになりました。


  売上高   EPS
2020 4Q実   188.251M   0.15
2021 4Q実 
   882.485M
   1.22
2021 4Q予
   811.77M
   0.79
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高、EPS共に予想を上回りました。
売上高は前年同期比で+369%で、EPSも大きく増加しました。


従業員10人以上の顧客数は約467,100社で、前年同期比で+470%でした。
年間売上高が10万ドルを超えた顧客は1,644社で、前年同期比で約+156%でした。
南北アメリカは前年同期比で+292%、(アジア太平洋)及びEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)で前年同期比で+687%と特に国際市場で驚異的な成長の恩恵を受けました。

セグメント情報


同社は単一セグメントのため記載はありません。

見通し


2022年度第1四半期
  • 売上高 900百万ドル~905百万ドル
  • 営業利益(Non-GAAP) 295百万ドル~300百万ドル
  • 加重平均株式数 307million
  • Non-GAAP EPS 0.95~0.97ドル
2022年度通期
  • 売上高 3,760百万ドル~3,780百万ドル
  • 営業利益(Non-GAAP) 1,125百万ドル~1,145百万ドル
  • 加重平均株式数 311million
  • Non-GAAP EPS 3.59~3.65

株価と指標


2021年3月19日時点で326.26ドルです。


予想PER(コ):144.88倍
実績PER:79.38倍
PSR:36.14倍
PBR:24.81倍
予想配当利回り(コ):N/A%
Zoomの現在の株価と指標

(コ) コンセンサス予想

総評と感想


良い決算でした。
COVID-19(新型コロナウィルス)のパンデミックの影響とそれに伴うリモートワークの増加で同社は今年度記録的な成長を達成しました。
今後の成長はCOVID-19(新型コロナウィルス)のワクチンの普及に伴う人々のオフィスや職場への復帰などの影響やZoom Phoneなどの同社の新しいサービスをどう評価するかかなと思いますが、今のところ個人的には同社の現在の株式バリュエーションはそこまで割高ではないかなと思います。

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