2019年11月6日水曜日

費用が増加 Alphabet Inc. (GOOG) 2019年3Q決算を振り返る

会社概要


アルファベット(GOOG)は持株会社でGoogleの親会社です。 Googleは検索サービスGoogleやAndroid Os、Youtube、クラウドサービスなど様々なITサービスを提供しています。 AlphabetはGoogle以外にもスマートホーム(Nest)、バイオテクノロジー(Verily)、ブロードバンド(Google Fiber)、自動運転(Waymo)など様々な新興企業を保有しています。 また収益の95%以上はGoogleからによるものです。

決算内容


2019年度の第3四半期決算(2019年7月~2019年9月)は10月28日に発表され以下のようになりました。


  売上高     EPS
2018 3Q実   33.74B   13.06
2019 3Q実 
  40.499B
    10.12
2019 3Q予
  40.29B
   12.42
(ドル)
M=100万ドル B=1億ドル
実 実績
予 予想

売上高は予想を上回りましたが、EPSは予想を下回りました。
売上高は前年同期比で+20%で、EPSは前年同期を下回りました。
モバイル検索、YouTube、およびクラウドサービスが収益に寄与しましたが、人件費などのコスト増加が利益を押し下げました。


セグメント情報


売上高  3Q前年同期比

Google properties revenues(Googleの収入)

24,054百万ドルから28,647百万ドル +19%

Google Network Members' properties revenues(Googleネットワークメンバーの収入)

4,900百万ドルから5,269百万ドル +8%

Google advertising revenues(Google広告収入)上記二つを足したもの

28,954百万ドルから33,916百万ドル +17%

Google other revenues(Googleその他収入)

4,640百万ドルから6,428百万ドル +39%

Google segment revenues (Googleセグメントの収入) Google advertising revenues+Google other revenues

33,594百万ドルから40,344百万ドル +20%

Other Bets revenues(その他収入)

146百万ドルから155百万ドル +6%

営業利益 3Q前年同期比

Google operating income(Google営業利益)

9,490百万ドルから10,865百万ドル +14%

Other Bets operating loss(その他営業利益[損失])

-727百万ドルから-941百万ドル

広告事業ではモバイル広告が好調でした、Google other revenuesではGoogle CloudとGoogle Playが成長に寄与しました。
Other Bets revenuesでは引き続き収益の大半をFiberとVerilyが生み出している他、Waymoの最新の自動運転の取り組み、Wingの商用ドローン配送サービスに言及していました。
またTAC(トラフィック獲得コスト)は前年同期比で+14%の75億ドルでした。
モバイル広告の増加でクリック数が増加したほか単価の面では下げ止まりが見られます。


見通し


公表された業績の見通しはありません。

株価と指標


2019年11月5日の時点で1,292.03ドルです。



予想PER(コ):23.84倍
PBR:4.58倍
予想配当利回り(コ):N/A%

 (コ) コンセンサス予想 (会) 会社予想

総評と感想


主にEPSが悪かったことで一時決算後売られる場面もありましたがその後再び株価上昇しています。
売上高は安定的に成長しており、また非広告事業の伸びも目立っており同社のビジネスは順調だと個人的には思っています。
現在Alphabetに投資しており今回の決算を受けても投資指針に変更はありません。

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